ノーベル平和賞、女性の権利をめぐる闘いを大いに称える

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2011年10月11日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:女性の権利
アムネスティ・インターナショナルは10月7日、世界中のいたるところで女性の権利を守る活動家たちの業績を認めた、ノーベル平和賞委員会の決定を賞賛した。

「今回のノーベル平和賞は、人権を守る活動家が何十年も前から認識していたことを認めたのです。すなわち、平等を推し進めることが、全世界に正しく平和な社会を築くために、不可欠だということを」と、アムネスティ・インターナショナル事務総長、サリル・シェティは語った。

「今回受賞が決まった3人、そしてその他の数え切れないほど多くの活動家たちのたゆみない努力が、女性たちが自分たちの権利が守られるのを知り、政府のあらゆる領域において影響力を強めていくことができるような世界へと、私たちを導いていくのです」

「今日、受賞が決まった3人の女性たちだけではなく、人権擁護と平等のために彼らの社会と戦ってきたすべての人びとも、同様に賞賛されているのです」とサリル・シェティは述べた。

「今年のノーベル賞委員会の決定は、世界中で自分たちの権利のために戦い続けている女性たちを、勇気づけるものです」

ノーベル賞委員会は2011年度の賞を、リベリア大統領エレン・ジョンソン・サーリーフ、リベリアの活動家リーマ・ボウイー、そしてイエメンの活動家タワックル・カルマンの3人に授与する。

ジョンソン・サーリーフはアフリカの国の大統領として民主的に選ばれた最初の女性である。アムネスティーはかつて、1985年に与党の政府に反対して投獄された彼女を、良心の囚人とみなした。

ボウイーはリベリアにおいて、紛争を終結させ、選挙に参加できるようにするため、民族および宗教の境界を越えて、女性たちを動員した。

カルマンはイエメンの人権活動家であり、2011年の民衆の反政府抗議において主要な役割を果たした。

ノーベル平和賞は12月10日、オスロで行われる授賞式で授与される。


アムネスティ発表国際ニュース
2011年10月7日