世界に勇気を マララさんとカイラシュさんノーベル平和賞受賞

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2014年10月15日
[国際事務局発表ニュース]
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2013年、マララさんは「良心の大使」賞を受賞した。(C) Amnesty International - Robbie Reynolds
2013年、マララさんは「良心の大使」賞を受賞した。(C) Amnesty International - Robbie Reynolds

教育の権利を訴えるパキスタン人の女子高生マララ・ユスフザイさんと、子どもの権利のために活動するインド人のカイラシュ・サティアルティさんが、ともにノーベル平和賞を受賞した。

2人の活動は、世界中で苦しむ何百万人もの子どもたちの闘いでもある。今回の賞は、この世で最も無抵抗な子どもたちの権利と教育のために、すべてをささげて人権擁護の活動をする人びとに贈られたものだ。

ノーベル賞委員会が、世界の未来のために、子どもの権利を守ることが極めて重要であると認めたのだ。今回の選考は、子どもの問題は、年齢、性別、国籍、宗教を問わず、すべての人にとって重要であるということを意味している。

マララさんは世界中の人びとに勇気を与える例を力強く示した。ノーベル委員会が彼女を選んだのは、当然のことである。あのような悲惨な出来事に直面しても示した勇気は、真の賞賛に値する。教育という基本的な人権を求めて彼女は行動を起こしたが、これは自らの権利のための闘うということを象徴する行為だ。

カイラシュさんは、インドの灼熱の気候の中で奴隷のように働かされる数百万の子どもたちのために生涯を捧げてきた。彼の受賞は、同国における児童売買や児童労働に対する市民活動家の、長年にわたるたゆまない取り組みを讃えるものである。

アムネスティ・インターナショナルのサリル・シェティ事務局長は言う。「個人的にも、私が知り、尊敬する2人が受賞したことが、とても嬉しい。カイラシュは私の古い友人で、人権擁護活動の仲間だ。マララが昨年のアムネスティ『良心の大使』賞を受賞した式では、光栄にもホスト役を務めさせてもらった」

アムネスティ国際ニュース
2014年10月10日