「Give a Home」世界300カ所でコンサート 難民に連帯を示す

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2017年6月23日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:
トピック:難民と移民

アムネスティ・インターナショナルとソファーサウンズは今年9月20日、世界60カ国以上、200以上の都市で難民を支援するコンサートの世界同日イベント「Give a Home」を開催する。300を超えるコンサートに、ジェシー・ウェア、マムフォード&サンズ、トム・オディールをはじめとするミュージシャン1,000人が出演する。

アットホームな雰囲気のコンサートを通じて、世界中の人びとの難民を迎え入れたいという思いが一つになる、世界初の試みだ。9月20日の各地のコンサートには、一流から新人まで多彩なアーティスト、難民、地域の人びとが集まり、当日の様子は、Partners VICEとFacebook Liveでも世界に同時配信される。

現在、世界には母国を追われた2,100万人を超える難民がいる。難民問題は、現代の私たちが背負う最も重大な課題の一つだ。今、この問題に対応しなければ、未来の世代に大きな禍根を残す。今こそ、私たちが結びつけている価値観を守り、難民に対する偏見や恐れを排除しなければならない。

音楽とアートは常に、正義を果たす上で力強いパートナーだ。私たちの心の奥にある思いを呼び覚ます力を与えてくれる。国境を越えた世界で人びとが手をつないでいる姿を見せてくれる。

だからこそ、今回の世界同日イベントには大きな意義がある。私たちが共有する人間性に思いを馳せ、この未曾有の人道的問題に果敢に取り組む決意を新たにする、絶好の機会となる。

音楽ファンが自宅の一室を提供

コンサートは、世界各地の音楽ファンが提供する自宅の一室など、親密な空間で行われる。その場所は、コンサートが開かれる日近くまでは秘密だ。各コンサートは、ミュージシャン2、3人による公演と難民問題に取り組む人たちの話からなる予定だ。

このイベントは、アムネスティと世界中の個人宅等でシークレット・ライブを開いているソファーサウンズ(本部ロンドン)のタイアップで実現した。ソファーサウンズがこれまでに使った場所は、ケープタウンの裏庭、ロサンゼルスの隠れ家、東京の温室、ロンドンのロフト、ムンバイの大邸宅、メルボルンの牧場、サンパウロの校舎などだ。同社は、リラックスした空間で好きな音楽を共に楽しむことで、世界中の人々を日々つなげている。

コンサートへの参加は抽選で、専用サイトを通じて寄付をした人を、抽選で音楽イベントに招待するという仕組みだ。チケットは1人につき2枚が届けられる。寄付は全額、アムネスティの難民問題への取り組みに使われる。

アムネスティ国際ニュース
2017年6月20日