- 2018年12月27日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:
- トピック:死刑廃止
国連で12月17日、死刑廃止を視野に入れた死刑執行の停止を求める決議案が、史上最多の支持を得て可決された。
かつてない多数の国が執行停止に賛成票を投じたことで、世界的な死刑廃止が現実となることは、もはや必然の流れである。死刑のない世界が、かつてないほど近づいている。
ますます多くの国が、残虐で、非人道的かつ品位を傷つける刑罰を、きっぱり停止する方向に歩みだしているということでもある。
一方、今回反対票を投じた35カ国は、ますます孤立の度合いを深めることとなった。死刑制度を存置するこれらの国々は、全面廃止に向けた第一歩として直ちに執行停止措置を取るべきである。
背景
国連総会本会議で出された7回目の死刑執行停止決議は、加盟193カ国のうち121カ国が支持し、35カ国が反対、32カ国が棄権した。前回の2016年12月には117カ国が支持した。この決議は加盟国の地域間特別委員会を代表してブラジルにより提起され、83カ国が共同提案国となった。
ドミニカ、リビア、マレーシア、パキスタンが初めて、決議支持の側にまわり、アンティグア・バーブーダ、ガイアナ、南スーダンは、反対から棄権に転じた。2016年には支持をしなかった赤道ギニア、ガンビア、ニジェール、ルワンダは、今回、再び賛成に回った。
アムネスティ国際ニュース
2018年12月17日