- 2019年10月 1日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:マルタ
- トピック:難民と移民
地中海に浮かぶ島国マルタの首都バレッタで、マルタをはじめとする欧州数カ国と欧州機関は9月23日、地中海で救助された難民や移民の上陸を暫定的に認めることに合意した。これは、難民らの権利を保護する上で一歩前進だ。
合意したのは、フランス、ドイツ、イタリア、マルタ各国の内務大臣と、欧州連合理事会議長国の代表と欧州委員会の代表だ。
詳細は明らかになっていないが、この合意で、地中海で救助された難民らが、速やか、かつ安全に欧州の国に入国を認められ、欧州各国は、受け入れ責任を応分に負担する強固な制度につながることを期待したい。
また、何週間も船上での生活を強いるという許しがたい事態に終止符が打たれることになると信じたい。リビアの収容施設で過酷な扱いを受け、地中海で危険な目にあってきた人たちは、何よりも迅速な保護と支援を必要としている。
しかし、難民らを救援するNGOは、刑事訴追され、船を押収され、重い罰金を科せられ、乗組員が逮捕されてきた。
今年、多数の難民らを受け入れるという想定外の事態に直面したマルタでは、収容施設は、何百人もの人で溢れかえり、大人と子どもが分けられることもない。最低限必要なトイレや水道などの設備さえ整っておらず、最悪の衛生状態にある。
また、数百人が、国内法の定める期間以上に拘束されている。
今回の合意で、難民受け入れで逼迫するマルタの強力な支援になることを期待する一方で、マルタは、国内法が健康診断のために認める拘束期間をはるかに超えて、難民らを拘禁してきたことが決して許されることではないことを認識しなければならない。
地中海中部で救助された難民らに限定されるとはいえ、今後、欧州がより責任感と人道意識を持った難民らの対応にあたる兆候といえる。
アムネスティ国際ニュース
2019年9月23日