「ライティングマラソン」は、12月10日の「世界人権デー」の周辺に、世界中で一斉に手紙書きを行う、アムネスティ最大の人権イベントです。マラソンといっても、実際に走るわけではなく、手紙書き(ライティング)を長時間にわたって行うことから、この名前が付けられました。

ライティングマラソン2019

今、世界中でたくさんの人の自由が脅かされています。ある国では、人権を守ろうと声を上げただけで投獄され、拷問などの暴力を受け、最悪の場合は殺害されてしまう人もいます。今年の「ライティングマラソン」では10のケースを選び、当該政府や当局に対し、人権侵害の改善を求める手紙を書きます。

また、人権侵害の被害者には「あなたは一人ではないよ、世界中が応援しているよ」と、一緒に闘っていることを伝える応援メッセージを送ります。監獄の暗闇の中で不安におびえている人たちにとって、励ましや応援のメッセージは、希望の光になっています。

2018年のライティングマラソンでは、日本でも全国29カ所で手紙書きのイベントを行い、世界で590万通を超えるメッセージが政府や被害者に届けられました。一人ひとりの力は小さくても、集まった手紙は大きな力となり、取り組んだ、およそ4割のケースで改善がもたらされています。

手紙書きは簡単!今すぐ参加できます!

今年の「ライティングマラソン」では、10のケースを取り上げ、人権侵害の状況を詳しく紹介しています。すべてのケースについて手紙を書いてもよし、時間のない方は、特に気になるケースを選んで手紙を書いてください。

一人で書くのは不安、という人は、ぜひ友人や同僚を誘ってみてください。学校や職場近くのカフェなどで一緒に手紙を書くという人も、たくさんいます!また、アムネスティでは会員が中心となり、全国約20カ所以上で手紙書きのイベントを行っています。ぜひ、お近くの会場に足をお運びください。

全国で「手紙書き」を実施!

全国で手紙書きのイベントを開催します。お近くの会場に、ぜひ、足をお運びください。

あなたの手紙が命を救う!

ピョーピョーアウンさん (ミャンマー)

ピョー・ピョー・アウンさん(ミャンマー)

「手紙は、本当に私に勇気を与えてくれました。私、そして私たちの運動に手を差し伸べてくださった皆さんに、心から感謝します。皆さんからの手紙は単なる手紙ではありません。私たち活動家に対するのみならず、ビルマの将来に向けての大きな贈り物でもあり、偉大な力でもあるのです」

詳細はこちら

アルバート・ウッドフォックスさん (米国)

アルバート・ウッドフォックスさん(米国)

「長い間、私たちを支えてくれた家族や友人、そして世界中のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。みんながいなければ、この闘いを耐え抜くことはできなかったでしょう。本当にありがとう。」

詳細はこちら

イェセニア・アルメンタさん (メキシコ)

イェセニア・アルメンタさん(メキシコ)

「今はいろんな感情が生まれてきています。とても嬉しいです。私をご支援くださったたくさんの方に、感謝の気持ちを伝えたいです」

詳細はこちら

モーゼス・アカトゥグバさん (ナイジェリア)

モーゼス・アカトゥグバさん(ナイジェリア)

「皆さんの手紙が届いた時に非常に嬉しく思いました。皆さんのお蔭で刑務所にいたつらい時間を乗り越えることができました。アムネスティのサポーターは私のヒーローです」

詳細はこちら

2019年に取り組む10のケース

手紙の書き方や宛先などの詳細は、PDFをご覧ください。(印刷する場合、A4サイズで両面印刷して半分に折って使うと節約できます。)

英語のページはこちら >

01. ベラルーシ:イーミル・アストロウォク

ベラルーシ:イーミル・アストロウォク

イーミルさんは、2018年4月、バス停でガールフレンドと待ち合わせをしていた時、違法薬物を配布したとして、突然、逮捕された。イーミルさんは、同年初めからネット通販の配達のアルバイトを始めており、雇用主からは、配達する小包には合法的な喫煙混合物が入っていると告げられていた。バイト先の雇用主や他の関係者は、だれも取り調べを受けていない。

02. カナダ:グラッシー・ナロウズの若者たち

カナダ:グラッシー・ナロウズの若者たち
© Allan Lissner

カナダで「オンタリオ水俣病」とも呼ばれる深刻な事態が起こっている。オンタリオ州にある製紙工場から川に排出された水銀が、下流のグラッシーナロウズ保留地に暮らす先住民族アニシナベの人たちを50年以上にわたって苦しめている。小さいころから汚染された環境で育ってきた若者たちへの影響は計り知れない。

03. 中国:イリヤシジアン・レヘマン

中国:イリヤシジアン・レヘマン

イリヤシジアンさん夫妻は、子どもを育てながら、エジプトの大学で学んでいた。2017年7月、中国がエジプト政府に在留ウイグル人数百人の拘束を求めた際に、イリヤシジアンさんはその対象となり、行方不明に。中国の強制収容所に入れらているとみられる。

04. エジプト:イブラヒム・エズ・エルディン

エジプト:イブラヒム・エズ・エルディン

カイロに住む26歳の人権研究者イブラヒムさんは、2019年6月11日の夕方、帰宅途中に4人の治安部隊隊員によって逮捕された。彼の所属団体、「エジプト権利と自由委員会」で逮捕されたのは、彼で5人目だ。エジプトでは、自分の意見を表明したり、当局を批判したり、人権のために立ち上がったりしただけで、数百万人が強制疾走している。

05. ギリシャ:サラ・マルディニとショーン・バインダー

ギリシャ:サラ・マルディニとショーン・バインダー

サラさんとショーンさんは、レスボス島にある難民救助団体に所属し、遭難した船を見つけ乗っている難民を助ける活動を行っていたために、スパイ、人の密輸、犯罪組織に所属しているとして起訴された。有罪なら25年の刑を受ける可能性がある。

06. イラン:ヤサマン・アリヤニ

イラン:ヤサマン・アリヤニ

女優のヤサマンさんは、2019年の国際女性デーに「すべての女性が何を着るかを選ぶ自由がある」として、イランのヒジャブ(ベール)を強制する法律に抗議した。これが原因で4月に逮捕され、7月には実刑16年を言い渡された。ヤサマンさんへの残酷な刑罰は、同様の抗議をする女性たちへの弾圧の一環である。

07. メキシコ:ホセ・アドリアン

メキシコ:ホセ・アドリアン

学校からの帰り道、パトカーを襲撃する若者同士のケンカに出くわしたアドリアンさんを、警官は説明なく逮捕した。メキシコではよくあることだが、貧しく差別された、若い先住民の少年を狙ったとみられる。暴力を振るった警官は、何の処罰もされず、家族は補償を政府に求めている。

08. ナイジェリア:ナス・アブドゥルアジーズ

ナイジェリア:ナス・アブドゥルアジーズ
© Jorn van Eck / Amnesty International

ナスさんは、ナイジェリアの大都市ラゴスのオツゥド・バメ・コミュニティの人たちの住宅の権利のために闘っている。2017年には、ラゴス州部隊がコミュニティに押し寄せ、銃撃や催涙ガスによる攻撃を行い、9人が殺害され15人が行方不明となった。ナスさんも自宅を失ったが希望は捨てていない。

09. フィリピン:マリネル・スモーク・ウバルド

フィリピン:マリネル・スモーク・ウバルド
© Eloisa Lopez/Amnesty International

2013年11月、過去最大級の台風がフィリピンを襲い、マリネルさんが暮らすサマール島は壊滅的な被害を受けた。フィリピン国内だけで死者6,000人、数百万人が家を失った。このことをきっかけに、マリネルさんは、コミュニティの権利を守る活動に取り組み、各国政府に気候変動とその影響に取り組むよう求めている。

10. 南スーダン:マガイ・マティオップ・ンゴング

南スーダン:マガイ・マティオップ・ンゴング

2017年、マガイさんは殺人罪を言い渡された。裁判官に、自分はまだ15歳であること、起訴された殺人は偶然だったと説明しようとしたが、裁判官は絞首刑を宣告した。死刑判決から2年、マガイさんはジュバ中央刑務所の死刑囚監房で控訴審を待っている。そして「出所して学校に戻るという希望」を捨てていない。

ブログ、ツイッターで情報を受け取る

・ もっと詳しい内容についてはブログをご覧ください。いろんな資料があります。
・ ツイッターで情報を受け取りたい方はこちら