「ライティングマラソン」は、12月10日の「世界人権デー」の周辺に、世界中で一斉に手紙書きを行う、アムネスティ最大の人権イベントです。マラソンといっても、実際に走るわけではなく、手紙書き(ライティング)を長時間にわたって行うことから、この名前が付けられました。

今、世界中でたくさんの人の自由が脅かされています。ある国では、人権を守ろうと声を上げただけで投獄され、拷問などの暴力を受け、最悪の場合は殺害されてしまう人もいます。今年の「ライティングマラソン」では11のケースを選び、当該政府や当局に対し、人権侵害の改善を求める手紙を書きます。

また、人権侵害の被害者には「あなたは一人ではないよ、世界中が応援しているよ」と、一緒に闘っていることを伝える応援メッセージを送ります。監獄の暗闇の中で不安におびえている人たちにとって、励ましや応援のメッセージは、希望の光になっています。

2019年のライティングマラソンでは、日本でも全国29カ所で手紙書きのイベントを行い、世界で660万通を超えるメッセージが政府や被害者に届けられました。一人ひとりの力は小さくても、集まった手紙は大きな力となり、取り組んだ、およそ4割のケースで改善がもたらされています。

「本当にどうもありがとうございました。言葉もありません。僕がどんなに嬉しいか、皆さんにはきっと想像もつかないでしょう。」(マガイ・マティオップ・ンゴングさん)

南スーダンのマガイ・マティオップ・ンゴングさんは、15歳の時に犯した罪で2017年に死刑判決を受け、ジュバ中央刑務所に収監されていました。しかし、2020年7月14日、控訴審判決で死刑判決が破棄され、マガイさんの裁判は高等裁判所に差し戻されました。これで、マガイさんに死刑が執行されることはなくなりました。

アムネスティは2019年の「ライティングマラソン」でマガイさんのケースを取り上げ、南スーダン政府に対しマガイさんの死刑判決の破棄を要請する手紙や、マガイさんを励ます手紙を送りました。その数は、世界中で765,000通にのぼりました。皆さんの手紙が南スーダン政府を動かしたのです。

手紙書きに参加する

一人で書くのは不安、という人は、ぜひ友人や同僚を誘ってみてください。学校や職場近くのカフェなどで一緒に手紙を書くという人も、たくさんいます!また、アムネスティでは会員が中心となり、全国約20カ所以上で手紙書きのイベントを行っています。ぜひ、お近くの会場に足をお運びください。

2分でできる!オンライン署名

LGBTIの権利を求めて起訴された大学生を救って!LGBTIの権利を求めて起訴された大学生を救って!

トルコの首都アンカラの中東工科大学で学ぶメリケ・バルカンさんとオズギュル・ギュルさんは、2019年5月、校内でLGBTIの権利を訴えるための座り込みを行ったために、逮捕・起訴されました。LGBTIの権利を平和的な手段で訴えただけで投獄されるなど、あってはなりません。トルコ当局に対し、起訴取り下げを要請してください!

2020年に取り組む11のケース

手紙の書き方や宛先などの詳細は、PDFをご覧ください。(印刷する場合、A4サイズで両面印刷して半分に折って使うと節約できます。)

01. イドリス・ハタック(パキスタン)

長年「強制失踪」の問題を調査してきましたが、昨年11月に自身も行方不明に。今年6月、当局は拘束を認めました。スパイ容疑で起訴される可能性があり、有罪なら14年の刑、場合によっては死刑を受けるおそれがあります。イドリス・ハタックさんを釈放するよう要請してください。

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02. ナッシマ・アル・サダ(サウジアラビア)

女性の運転する権利、男性による後見人制度の廃止など女性の権利を求めたために起訴された13人の女性活動家のうちの1人です。2018年7月の逮捕後、拘禁され、拷問や独房生活に耐えています。今すぐ ナッシマ・アル・サダさんを釈放するよう要請してください。

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03. カレド・ドラレニ(アルジェリア)

ヒラク運動を取材してきたために、当局に敵視されるように。何度も逮捕され、直近では3月にも逮捕されました。単にジャーナリストとしての職務を果たしてきただけで収監されています。カレド・ドラレニさんの釈放を要請してください。

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04. エル・ヒブル3(マルタ)

リビアから100人以上が乗ったゴムボートが海に出て遭難、石油輸送船エル・ヒブル号に救助されました。しかし、船がリビアに戻ろうとしたため、乗船していたリビアの人たちは抗議しました。船はマルタに向かうことができたものの、抗議を通訳した3人がマルタで裁判にかけられ、終身刑になるおそれがあります。

the El Hiblu 3
© Amnesty International/Joanna Demarco

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05. メリケ・バルカンとオズギュル・ギュル(トルコ)

大学でLGBTI+の権利を守るために、プライドマーチなどで精力的に活動していましたが、2019年5月、大学はマーチの実施を禁止し、座り込む学生らの排除に警察を呼びました。平和的に抗議したにもかかわらず、18人の学生と1人の教員が現在裁判にかけられています。

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06. パインピョーミン(ミャンマー)

伝統芸タンジャを上演する風刺詩人グループ「ピーコック・ジェネレーション」のメンバー。兵士の制服を着て国軍を風刺した後、逮捕され、実刑6年の有罪判決を受けました。彼らを即時無条件で釈放するよう要請してください。

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07. グスタボ・ガティカ(チリ)

抗議デモの最中、国家警察が群衆に向けて撃ったゴム弾を両目に受けて視力を失いました。当時、毎日数百人が負傷し数十人が目を負傷していました。以降、デモ参加者は、眼帯をつけて連帯を示し名前を連呼しています。グスタボさんの銃撃に関与した幹部を取り調べるよう要請してください。

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08. ハニ・シルバ(コロンビア)

生物多様性で知られるプトゥマヨ県でカンペシーノ農民とともに森と土地を守るために闘ってきました。その活動によって石油会社と対立するようになり、何者かから嫌がらせや脅迫を受けています。ハニ・シルバさんの保護を求めてください。

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09. ポピ・クワベとボンゲカ・プングラ(南アフリカ)

才能ある演劇学生2人はタクシーを拾った後、行方不明になり、遺体が発見されました。2人の家族は1日も早い犯人逮捕を求めていますが、警察は捜査を打ち切りました。ポピさんとボンゲカさんの殺人事件に対する公正で徹底した捜査を要請してください。

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10. ジェルマン・ルクキ(ブルンジ)

不公正な裁判で偽の罪を着せられ、32年の刑を受けて収監されています。「夫はいつまでこの不公平に苦しまないといけないのですか?」と妻は訴えています。ジェルマン・ルクキさんを今すぐ釈放するよう要請してください。

Germain Rukuki
© Private

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11. ミャンマー国軍の資金源を断て(日本)

少数民族に対する残虐行為を行っているミャンマー国軍は、ミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)の株を保有し、その配当金で巨額の資金を得てきました。MEHLと提携関係にある日本のキリンホールディングスなどの国内外の企業は、同社との関係を断つべきです。

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