- 最新情報:
- 2013年9月 3日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2013年6月25日
- 国名:
- バングラデシュ
- 対象者:
- アンワルル・イスラム・マスムさん(男性)
- 期限:
- 2013年10月 3日
- 配信日:
- 2013年6月25日
- UA No:
- 154/2013
4月4日、バングラデシュの反体制活動家アンワルル・イスラム・マスムさんが、警官に拉致された。家族は地元の警察署で行方を尋ねたが、わからなかった。拷問や超法規的処刑を受ける恐れがある。
大学生のマスムさんは、反体制政党イスラム協会の学生組織「バングラデシュ・イスラム学生シビール(BICS)」のラジシャヒ市事務局長をしている。家族によると4月4日早朝、警察と緊急警備隊(RAB; 数百人の殺害に関与する特別警察)の警官30~40人が、ラジシャヒ市のマスムさん宅に踏み込み、マスムさんを拉致した。家族の話では、どこに連れ去られたのか不明だった。
マスムさんは、BICSの支持者と警察が激しく衝突した数日後に拉致された。地元メディアによると、抗議者多数と警官数人が衝突で負傷した。バングラデシュのテレビ局は、BICSの支持者らしき人びとが1人の警官を選び出し、警官が崩れ落ちるまで何度も殴打するところを放映した。
拉致の後、家族は地元の警察署に探しに行ったが、警察は彼のことは何も知らないという。また拉致被害届けを出そうとしたが、警察に拒否された。家族はまた、地元のRAB本部を訪ねたが、そこでも拘束を否定された。母親が6月初めに提出した嘆願書に応えて、高等裁判所は、内務大臣、警察長官、RAB長官などの当局に対し、なぜマスムさんが法廷に姿を見せられないのか、その理由を3週間以内に説明するよう命じた。
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追加情報
近年、バングラデシュのメディアには強制失踪の報道が頻繁に登場する。バングラデシュの人権組織は数十件の強制失踪事件を調査、発表してきた。信頼筋の情報では、昨年だけで少なくとも10人が強制失踪したという。
ほとんどの拉致は、治安当局の者だと名乗る私服の人物らが手がけている。拉致された人びとの消息は、分からない。これまでは男性ばかりが拉致されてきた。拉致現場から離れた場所で被害者が遺体となって発見されるケースもあり、それはたいてい拉致の目撃者がいない。
拉致された人びとのほとんどは反体制政党のメンバーだが、どの政党にも属さない人々も拉致されている。家族は当局の対応で警察の拉致関与を確信するようだ。警察は関与を否定している。しかし、事件の情報を開示しないし、信頼できる捜査をしたという話も聞かない。
例えば、2012年4月4日、労働組合のリーダー、アミヌル・イスラムさんが行方不明になった。翌日ダッカの北、ガタイルの町で遺体で発見された。遺体の拷問の痕を見た家族は、治安部隊による仕業だと考えた。彼は以前、労働組合活動で国家安全情報局に逮捕され、殴打されたことがあった。
また、アムネスティは、最近類似のケースで「緊急行動」を発信した。伝えられるところによると、4月12日、イスラム協会ジョイプールハット県事務官ナズルル・イスラムさんが、バングラデシュ北部のジョイプールハット県にあるサヘブ・パルハの自宅から拉致された。拉致した者達は、ナズルル・イスラムさんの家族に対し「当局の者」と名乗った。それ以来消息は不明だ。知らない場所に連行されて拷問や超法規的処刑を受ける恐れがある。
- 最新情報:
- 2013年9月 3日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2013年6月25日
- 国名:
- バングラデシュ
- 対象者:
- アンワルル・イスラム・マスムさん(男性)
- 期限:
- 2013年10月 3日
- 配信日:
- 2013年9月 3日
- UA No:
- 154/2013
4月4日に拉致されたバングラデシュの反体制活動家アンワルル・イスラム・マスムさんが、釈放された。
大学生のマスムさんは、反体制政党イスラム協会の学生組織「バングラデシュ・イスラム学生シビール(BICS)」のラジシャヒ市事務局長をしている。家族によると4月4日早朝、警察と多数の殺害に関与する緊急警備隊(RAB)の警官30、40人が、ラジシャヒの自宅に踏み込み、マスムさんを拉致し、どこに連れ去り、連絡がとれなくなっていた。
最近マスムさんは釈放されたということがの家族の話でわかった。
本件に関するアクションはこれで終わります。アピール文を送っていただいたすべての人びとに感謝いたします。関係者の安全確保のため、本件に関するキャンペーンはすべて終了します。