- 最新情報:
- 2014年10月18日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年1月31日 (更新情報)
- 2013年11月13日 (更新情報)
- 2013年8月16日
- 国名:
- ミャンマー(ビルマ)
- 対象者:
- チョウラーアウン(男性)
- 期限:
- 2014年11月18日
- 配信日:
- 2013年8月16日
- UA No:
- 213/2013
人権活動家チョウラーアウンさん(74歳)は現在、恣意的に拘禁されている。必要な医療を受けていない模様で、健康状態は芳しくない。平和的活動に関わったとして起訴され、裁判を受けている。
チョウラーアウンさんは今年7月15日以来、ラカイン州にあるシトウェ第一警察署で恣意的拘禁状態にある。高血圧症を患い、胃の具合も悪く、定期的な投薬治療が必要だが、適切な医療が受けられない。また自選の弁護士とも面会できず、拘禁状況は国際人権基準を逸脱している恐れがある。
チョウラーアウンさんは逮捕を恐れ、ずっと隠れていた。というのも、今年4月にラカイン州で政府主導の住民登録に反対するコミュニティの抗議行動が行われ、数人のイスラム教指導者が逮捕されたからである。ロヒンギャ共同体の住民が「ベンガル人」と呼ばれることを拒否したため、緊張が高まった。ビルマでは、「ベンガル人」はロヒンギャ共同体を否定する差別用語と見なされ、ロヒンギャの人びと全員がバングラデッシュからの移住者であることを暗示している。当局は抗議で登録を中止した。チョウラーアウンさんはその抗議行動には参加していなかった。むしろ抗議行動が暴力的にならないように他のイスラム教リーダーと連絡を取ろうとしていた。標的になったのは、彼が国際的なコニュニティと関係を持っている、影響力のあるロヒンギャの人権活動家であるから、と思われる。
7月15日、警察官と役人がチョウラーアウンさんを、シトウェの一時的収容所からシトウェ警察署へ移し、尋問を行った。その時警察は彼に容疑内容を説明しなかった。7月31日には、シトウェ地方裁判所に連れて行かれたという。そしてビルマ刑法第148条(武装による暴動)、第150条(違法集会への動員またはその黙認)、第333条(公務員の職務遂行を妨げる重大な妨害行為の惹起)により起訴された。裁判は8月14日まで開かれる予定である。信頼できる情報筋によると、拘禁中医者の治療を受けられず、薬も与えられていない。清潔な飲料水も体を洗う水も与えられず、家族への面会もできない。
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チョウラーアウンさんは著名なロヒンギャの弁護士で、人道主義NGOの元スタッフである。彼は平和的活動に関わったため16年以上ビルマの刑務所に入っていた。当局に監視され嫌がらせを受け続けている。ごく最近では、ラカイン州で仏教徒とイスラム教徒との暴力事件後、昨年6月にロヒンギャ支援者数人と共に恣意的に逮捕、拘禁され、8月に釈放された。
ビルマでは平和活動家と人権活動家に対する、恣意的な逮捕、拘禁、嫌がらせが続いている。
人権活動家に対する国連宣言の第2条は、各国は自国の司法権内で人権保護に必要な環境を整える義務を謳っている。しかしビルマの人権活動家は平和的活動に関わっただけで逮捕され拘禁され刑務所に入れられてきた。また脅しや嫌がらせも受けている。アムネスティはビルマ政府に報復や脅しの恐れなく、人権を守ることができる環境を確立するよう要求している。
ビルマにおける良心の囚人や他の被拘禁者は、拷問や虐待を受ける恐れがある。多くは被拘禁者処遇最低基準に達していないひどい状態で拘禁されている。同基準第24条は、保健所員は入所後できるだけ早く囚人全員を診察、検査するべきであると述べている。第25条は病気の囚人全員を毎日診察するべきであると述べている。さらに第20条は囚人全員に「健康と体力をつけるためにふさわしい栄養価のある食べ物」を与えるべきであり、「飲み水は各自が必要な時に飲めるようにしておくべきである」と述べている。さらに第15条は、囚人には「健康と清潔に必要な水と洗面用具を与えられるべきである」と述べている。
ロヒンギャはビルマにおいて何十年も差別されてきた。彼らは民族として公式に認められていないし、市民権を平等に与えられていない状態が続いてきた。勉強し、働き、旅行し、結婚し、宗教活動をし、保健サービスを受ける権利は、さまざまな範囲で制限されている。
- 最新情報:
- 2014年10月18日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年1月31日 (更新情報)
- 2013年11月13日 (更新情報)
- 2013年8月16日
- 国名:
- ミャンマー(ビルマ)
- 対象者:
- チョーラーアウン(男性)
- 期限:
- 2014年11月18日
- 配信日:
- 2013年11月13日
- UA No:
- 213/2013
ビルマ(ミャンマー)の人権活動家のチョーラーアウンさんが、自身の平和的な活動に関連して逮捕されてから、3カ月にわたり恣意的に拘束されている。彼は複数の罪で起訴され、長期の刑を受けている。弁護士とも連絡がとりにくい状態で、懸念は深刻だ。
チョーラーアウンさんは7月15日に罪状なしに恣意的に逮捕され、拘禁されたのち、ラカイン州のシトウェ地方裁判所で現在裁判にかけられている。逮捕に続き、ビルマ刑法第148条(武装による暴動)、第150条(違法集会への動員またはその黙認)、第333条(公務員の職務遂行を妨げる重大な妨害行為の惹起)により起訴された。さらに、8月14日に裁判が開始したあと、第332条(公務員の職務遂行を妨げる妨害行為の惹起)、第395条(武装集団による強盗行為)、第109条(犯罪の幇助)、第505条b(公共の害を誘発する発言)に基づく罪を含め、さらに罪状が付加された。とりわけ、第505条bは国内における表現の自由や結社の自由を抑制するために当局がよく利用する条項だ。
チョーラーアウンさんは国際社会との接点を持つ影響力のある人権活動家として狙われており、彼に対する罪状は根拠が何もないとアムネスティ・インターナショナルは考えている。さらに懸念されることとしては、チョーラーアウンさんが法定代理人とのやりとりが十分に行われていないことがある。例えば、直近では10月25日、裁判を取り巻く緊張状態により、代理人が法廷尋問に出廷できなかったことがあったと言われている。法定代理人と連絡を取りあうことは、公正な裁判を受ける権利の基本的な要素の一つであり、国際法にも記載されている重要な人権だ。チョーラーアウンさんの弁護士チームは最高裁判所に裁判をする場所をヤンゴンに移してほしいと申請してきたとのことだ。この裁判は11月8日にシトウェで続けられる予定だ。
チョーラーアウンさんは現在シトウェ刑務所に収監されている。8月9日にシトウェ第一警察署から移送された。病気を患っているがシトウェ刑務所で週に1回医者に診てもらっているとのことだ。
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今年4月にラカイン州で政府主導の住民登録に反対するコミュニティの抗議行動が行われ、数人のイスラム教指導者が逮捕された。その後、チョーラーアウさんは数カ月身を隠していたが、7月15日に逮捕された。ロヒンギャ共同体の住民が「ベンガル人」と呼ばれることを拒否したため、緊張が高まった。ビルマでは、「ベンガル人」はロヒンギャ共同体を否定する差別用語と見なされ、ロヒンギャの人びと全員がバングラデッシュからの移住者であることを暗示している。抗議活動では政府に対し、登録を中止するように強く求めた。チョーラーアウンさんはその抗議活動には参加しておらず、その代わりに、活動が暴力的になることを防ぐため、他のイスラム教指導者と接触をしていた。
彼は最初、ビルマのラカイン州にあるシトウェ第一警察署に連行され、8月9日にシトウェ刑務所に移送された。7月31日にシトウェ地方裁判所に出廷し、刑法に基づき、最初は3つの罪状で起訴された。しかし、8月14日に裁判が始まった後で、さらに罪状が追加された。ビルマの人権状況に関する国連の特別報告者であるトマス・オヘア・キンタナさんは8月13日、拘禁中のチョーラーアウンさんを訪れた。10月24日の国連総会に向けた声明で、彼はビルマでは多くの良心の囚人が収監されており、ビルマ大統領に対し、今年じゅうに釈放を約束されている政治囚に、チョーラーアウンさんとラカイン州のもう一人の良心の囚人であるトゥンアウン博士も加えるように要求すると述べている。
チョウラーアウンさんは著名なロヒンギャの弁護士で、人道主義のNGOの元スタッフである。今回の逮捕の前にも、平和的活動に関わったため16年以上ビルマの刑務所に入っていた。アムネスティはビルマでは平和活動家と人権活動家に対する、恣意的な逮捕、拘禁、嫌がらせが続いていることについて、継続的に報告を受けている。
ロヒンギャはビルマにおいて何世代にもわたって、差別されてきた。彼らは民族として公式に認められず、市民権を平等に与えられていない状態が続いてきた。勉強し、働き、旅行し、結婚し、宗教活動をし、保健サービスを受ける権利は、さまざまな範囲で制限されている。
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- 2014年10月18日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年1月31日 (更新情報)
- 2013年11月13日 (更新情報)
- 2013年8月16日
- 国名:
- ミャンマー(ビルマ)
- 対象者:
- チョーラーアウン(男性)
- 期限:
- 2014年11月18日
- 配信日:
- 2014年1月31日
- UA No:
- 213/2013
人権擁護活動家のチョーラーアウンさん(75歳)はビルマ(ミャンマー)のヤカイン州のシットウェ刑務所に収監されており、健康状態はよくない。関節炎と高血圧を患っているのだが、拘禁中に適切な医療を受けられていないことが懸念されている。
チョーラーアウンさんはシットウェ刑務所に6カ月以上も恣意的に拘禁されている。関節炎と高血圧を患っていて、週に一回、医師が訪れても、刑務所側は必要とする薬を彼に与えていない。シットウェ刑務所の環境が悪いため、彼が患っている関節炎を悪化していると言われており、報告によると入浴も水でしかできていないということである。また、以前数年間拘禁されていたことがあり、その後遺症にも苦しんでいる。とりわけ、寒い時期にはひざの腫れに悩まされているとのことである。
チョーラーアウンさんは2013年4月、抗議活動が暴徒化するのを防ごうと仲介して以来、さまざまな政治的意図がある罪状のもとで公判中となっている。平和的な抗議活動をしている人を逮捕するのによく使われる刑法第505条(B)に基づく罪状は、2013年12月の恩赦の一環として取り下げられたが、それでも他の罪状で有罪判決になると長期刑になってしまう。また、法的代理人と面会ができるどうかといった裁判の手続きにも懸念の声が上がっている。彼の裁判は1月27日に再開される予定である。
チョーラーアウンさんは2013年7月15日に逮捕された。この日はテインセイン大統領が2013年の終わりまでに国内の良心の囚人をゼロにすると約束した日である。この約束にもかかわらず、チョーラーアウンを含む多くの良心の囚人が収監されていると考えられている。
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今年4月にラカイン州で政府主導の住民登録に反対するコミュニティの抗議行動が行われ、数人のイスラム教指導者が逮捕された。その後、チョーラーアウさんは数カ月身を隠していたが、7月15日に逮捕された。ロヒンギャ共同体の住民が「ベンガル人」と呼ばれることを拒否したため、緊張が高まった。ビルマでは、「ベンガル人」はロヒンギャ共同体を否定する差別用語と見なされ、ロヒンギャの人びと全員がバングラデッシュからの移住者であることを暗示している。抗議活動では政府に対し、登録を中止するように強く求めた。チョーラーアウンさんはその抗議活動には参加しておらず、その代わりに、活動が暴力的になることを防ぐため、他のイスラム教指導者と接触をしていた。
彼は最初、ビルマのラカイン州にあるシトウェ第一警察署に連行され、8月9日にシトウェ刑務所に移送された。7月31日にシトウェ地方裁判所に出廷し、刑法に基づき、最初は3つの罪状で起訴された。しかし、8月14日に裁判が始まった後で、さらに罪状が追加された。ビルマの人権状況に関する国連の特別報告者であるトマス・オヘア・キンタナさんは8月13日、拘禁中のチョーラーアウンさんを訪れた。10月24日の国連総会に向けた声明で、彼はビルマでは多くの良心の囚人が収監されており、ビルマ大統領に対し、今年じゅうに釈放を約束されている政治囚に、チョーラーアウンさんとラカイン州のもう一人の良心の囚人であるトゥンアウン博士も加えるように要求すると述べている。
チョウラーアウンさんは著名なロヒンギャの弁護士で、人道主義のNGOの元スタッフである。今回の逮捕の前にも、平和的活動に関わったため16年以上ビルマの刑務所に入っていた。アムネスティはビルマでは平和活動家と人権活動家に対する、恣意的な逮捕、拘禁、嫌がらせが続いていることについて、継続的に報告を受けている。
ロヒンギャはビルマにおいて何世代にもわたって、差別されてきた。彼らは民族として公式に認められず、市民権を平等に与えられていない状態が続いてきた。勉強し、働き、旅行し、結婚し、宗教活動をし、保健サービスを受ける権利は、さまざまな範囲で制限されている。
- 最新情報:
- 2014年10月18日 (stop情報)
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- 2014年1月31日 (更新情報)
- 2013年11月13日 (更新情報)
- 2013年8月16日
- 国名:
- ミャンマー(ビルマ)
- 対象者:
- チョーラーアウン(男性)
- 期限:
- 2014年11月18日
- 配信日:
- 2014年10月18日
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- 213/2013
人権擁護活動家のチョーラーアウンさんがビルマ(ミャンマー)内の刑務所から大統領の恩赦の一環として釈放された。何らかの「不法な活動」に関わった時点でまた収監されることに同意する文書に署名することを要求された。
10月7日にイスラム教徒でありロヒンギャの人権擁護活動家のチョーラーアウンさんが西ビルマのラカイン州にあるシットウェ刑務所から釈放された。この釈放はその日の早くにビルマ政府によって発表された囚人への恩赦の一環であった。アムネスティ・インターナショナルは、刑期が残り6カ月を切っていたため釈放されたと認識している。彼の健康状態はよくなく、高血圧と関節炎を患っていると言われている。
チョーラーアウンさんは、刑事訴訟法401条に基づいて釈放された。この項目によって大統領は囚人を釈放する権限を持つことができる。また、この条文により、釈放後「大統領が判決の延期や減刑の条件が満たされていないと判断」した場合、残りの刑期を務めるために再び収監される。今回釈放にあたり、何らかの犯罪または「不法な活動」に関わらないこと、もし関わった場合には刑期の残りを務めなければならない、という条件に同意する文書に署名することを要求された。
チョーラーアウンさんは2013年7月15日に逮捕されて以来、拘禁されていた。今年9月26日にシットウェ裁判所は「暴動行為」に有罪判決を下し、18カ月の懲役を科した。アムネスティはこの起訴は政治的な要因があるとみている。
アムネスティは釈放を歓迎はするものの、そもそも収監される行為は何も犯していないという事実は見過ごすことができない。
この緊急行動に参加してくださったすべての人びとに心から感謝します。アムネスティは、今後も状況の監視を続けますが、緊急行動はひとまず終了します。