- 最新情報:
- 2014年3月29日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年2月26日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 劉霞(女性)
- 期限:
- 2014年4月29日
- 配信日:
- 2014年2月26日
- UA No:
- 030/2014
北京の自宅軟禁下にある、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波(Liu Xiaobo)さんの妻、劉霞(Liu Xia)さん(53歳)は、この1月に心臓発作を起こし心臓病と診断された。病院での満足な治療が阻まれてきたため、心身ともに健康面での懸念が高まっている。
劉霞さんは旧正月を迎える1月末、心臓発作で北京の石景山病院への緊急入院を認められた。医師は、精密検査と治療で2週間の入院を提案したが、当局は認めず、劉霞さんは家に帰された。
2月8日、劉霞さんは警察の監視下、再度の同病院での診察で心臓病と診察された。家族がすべての書類に記入し、診療費の支払いを済ませたにも関わらず、なぜか病院側は入院を拒否した。
自宅に戻って以降、劉霞さんは高熱を出す状況が続いた。孤独な軟禁状態が長引くにつれ、心身両面で健康が心配される。心臓病に加え、深刻なうつ状態にあると言われている。
もっと読む
背景情報
詩人で芸術家でもある劉霞さんは、2010年10月8日に夫の劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞して以来、現在まで厳しい軟禁下に置かれ、北京の自宅を出ることも訪問者を迎えることも許されていない。
劉暁波さんは中国では著名な学者で、2009年12月23日に「国家転覆扇動」の罪で懲役11年の判決を受け、服役中である。北京市第一中級人民法院が2時間の裁判で下したこの判決は、2005年から約3年間、中国外のウェブサイトに6つの文書を掲載し、また「08憲章」を起草し、署名を募りネット上で発表したことを根拠とした。夫の投獄に続き、劉霞さんは違法な自宅軟禁下に置かれた。2人は人権擁護活動家であり「良心の囚人」である。
2012年12月以降は、友人たちは時折訪問することが可能になったが、自宅前で警備する警察官との交渉が必要であった。2013年3月末に訪問した香港の記者は、殴られ、一時拘束された。劉霞さんの弟、劉暉(Liu Hui)さんは、詐欺罪で起訴され2013年4月23日に裁判にかけられた。裁判を傍聴した劉霞さんによると、この起訴には当局が家族に対しさらに圧力を加える意図があるという。
劉霞さんの精神状態への懸念は高まり、深刻なうつ状態にあると言われている。
(注)その後劉霞さんは2月16日に北京の病院に入院を認められたことが報じられていますが、適切な治療と快復を得られるかどうかは予断を許しません (日本支部)。
- 最新情報:
- 2014年3月29日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年2月26日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 劉霞(女性)
- 期限:
- 2014年4月29日
- 配信日:
- 2014年3月29日
- UA No:
- 030/2014
獄中にあるノーベル平和賞受賞者の劉暁波(Liu Xiaobo)さんの妻、劉霞(Liu Xia 53歳)さんは、医師の診察と治療を受けられるようになった。健康状態は快方に向かっている。劉霞さんは、1月に心臓発作を発症した後、必要な治療を受けることを拒まれていた。現在も北京での違法な自宅軟禁状態は続いている。
劉霞さんは、最近になって北京にあるいくつかの病院で、医師の診察や治療を受けられるようになっている。診察結果から、劉霞さんの健康問題は主に、精神的なストレス、不安、抑鬱症を抱えていることが原因と考えられ、医師たちは、現在の生活環境が変わらなければ、状態は悪化する可能性があると警告している。
詩人で芸術家でもある劉霞さんは2010年10月8日に、懲役11年の判決を受け、服役中である夫・劉暁波さんのノーベル平和賞受賞が報じられて以来、自宅軟禁状態に置かれている。いまだに厳しい自宅軟禁下に置かれ、訪問者を迎えることが許されていない。最近になって、電話での会話を認められた友人たちによると、彼女の身体的・精神的健康状態には、改善が見られるとのことである。
旧正月を迎える直前の1月、劉霞さんは心臓発作を起こし、緊急治療のため、北京の石景山病院に入院を認められた。医師は精密検査と治療で2週間の入院を提案したが、劉霞さんは自宅に返された。2月8日、劉霞さんは警察の監視の下、再度病院を訪れ、心臓病と診断された。医師たちはさらに治療が必要であると伝えた。家族がすべての必要書類に記入し、入院費の支払いを済ませたにもかかわらず、自宅に帰された。
アピール文を送っていただいたすべての方々にお礼申し上げます。アムネスティはこのケースを注視しつづけます。このケースについて新たな行動の要請はありません