- 最新情報:
- 2014年5月 2日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年4月 9日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 劉華(女性)
- 期限:
- 2014年6月 2日
- 配信日:
- 2014年4月 9日
- UA No:
- 079/2014
中国の「労働による再教育(労働教養)」制度で虐待が行われている実態を暴き、腐敗を糾弾している女性人権活動家・劉華さんは、「挑発混乱引起罪」容疑で、犯罪者として拘留されている。劉さんは、RTL制度の下で行われている拷問や虐待を暴いたドキュメンタリーに出演したために、当局から罰を受けているのは周知のことである。彼女は良心の囚人であり、即時かつ無条件に釈放されるべきである。
劉さんはまず3月10日に北京市内で、複数の遼寧省瀋陽公安局員により拘束された。自宅がある瀋陽に連れ戻され、現在は瀋陽第一拘禁センターで拘留中である。警察は繰り返し、尋問を行っている。彼女が馬三家女子労働教養所を扱ったドキュメンタリーの中で、「拷問が行われている」と申し立てたことと、2月の全国人民代表者大会開催中に、同労働教養所の他の元収容者20人と共に行った陳情したことに関して、尋問は行われている。
2006年から2011年まで、劉さんは出身地・張良堡村の腐敗を暴こうとした結果、馬三家女子労働教養所で3期にわたり拘留された。釈放後、彼女は馬三家労働教養所の恐るべき状況について、中国の写真雑誌「Lens」の調査記事の中でインタビューに応えた。この記事は2013年4月6日に発表され、労働教養制度に反対する世論喚起を後押しした。その後、劉さんは同年後半に公開されたドキュメンタリー映画「馬三家労働教養所の女性たち」の主な登場人物となった。この映画で、彼女は、虐待の模様を生々しく伝えている。労働教養所の看守が女子収容者をどのように殴打したか、ショックを与えるために電気警棒を胸に当ててたり、膣に押し込んだり、赤唐辛子を流し込んだり、「死人ベッド」や「虎ベンチ」と呼ばれるさまざまな拷問器具にかけられた様子を説明している。
2013年12月28日、政府は労働教養制度を廃止する決議を行った。劉さんは、中国の人権状況の改善に大きく貢献したが、今でも当局に目を付けられたままだ。
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追加情報
2013年12月28日、全国人民代表大会常務委員会は、労働教養制度を廃止する決議を採択した。60年近くにわたり、この制度に基づいて警察は、司法審査、上訴、その他の適正な手続きを踏むことなく、最高4年間人々を拘留してきた。収容者は、通常過酷で、危険な状況下で毎日何時間も労働を強いられ、賃金はごくわずかか、支払われることはなかった。教養所の生活状態も粗末で、とりわけ政治囚に対する拷問は、日常茶飯事であった。労働教養の廃止を歓迎する。中国の人権保護への重要な一歩である。
しかし、労働教養所閉鎖が報じられ始めたときにアムネスティがまず得た情報では、当局はこれまでなら労働教養所に送られたかもしれない人々を、代わりに、恣意的拘禁あるいは刑事訴追することを増やしている。これらには、軽犯罪者、麻薬常習容疑者、風俗産業従事者、法輪功修練者、民主活動家、人権擁護活動家、陳情者が含まれる。恣意的拘禁を押し進めてきた政策や運用面で、さらに抜本的な変化がなければ、RTLの廃止は単に名称の変更に過ぎなくなってしまう恐れがある。
- 最新情報:
- 2014年5月 2日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2014年4月 9日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 劉華(女性)
- 期限:
- 2014年6月 2日
- 配信日:
- 2014年5月 2日
- UA No:
- 079/2014
4月17日、汚職を糾弾している女性人権活動家、劉華さんが拘禁を解かれた。劉さんは中国の労働教養所における虐待の実態を明らかにしたことが原因で、37日間拘禁されていた。「緊急行動」を呼びかけた後、劉さんの事件に対する関心が高まったことが今回の釈放に貢献した可能性もあり、劉さんは、「私のために行動してくれたすべての人びとに感謝する」と述べた。
劉華さんはまず3月10日に北京市内で公安局員により拘束され、自宅がある瀋陽に送還された。その後「挑発混乱引起罪」の容疑で、瀋陽第一拘禁センターに収容された。劉さんは馬三家女子労働教養所を扱ったドキュメンタリーの中で「労働教養所で拷問が行われている」と訴えた。また2月の全国人民代表者大会開催中に、同労働教養所の元収容者20人と共に陳情を行った。警察は、これらの行為に対して、繰り返し尋問した。劉さんは拘禁センターに収容されている間は比較的まともな扱いを受けていたが、釈放後、「労働教養所での経験について話すことを止めなければ再び拘禁する」と公安局員に脅された。
劉さんは、出身地である張良堡村の公務員の汚職を暴こうとしたため、2006年から2011年までの3期に渡り、馬三家女子労働教養所に収容されていた。釈放語、劉さんは、中国の写真雑誌「Lens」誌の調査記事の中で、馬三家女子労働教養所の恐るべき状況についてインタビューに答えた。この記事は2013年4月6日に発表され、労働教養制度に反対する世論の喚起を後押しした。その後、劉さんは同年後半に公開されたドキュメンタリー映画「馬三家女子労働教養所の女性たち」の主要な登場人物となった。この映画の中で、劉さんは虐待の模様を生々しく伝えている。労働教養所の看守が女子収容者を殴打し、電気警棒を使って女子収容者の胸に電気ショックを与えた様子や、電気警棒を女子収容者の膣に押し込んだり、赤唐辛子を膣に流し込んだり、女子収容者を「死人ベッド」や「虎ベンチ」と呼ばれる様々な拷問器具にかけた様子を説明している。
2013年12月28日、中国政府は労働教養制度を廃止する決定を行った。
この緊急行動に参加してくださったすべての人びとに心から感謝します。アムネスティは、今後も劉さんの状況に対する監視を続けていきますが、この件に関する緊急行動はひとまず終了します。