- 最新情報:
- 2015年4月16日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2015年3月18日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 女性権利活動家5人(女性)
- 期限:
- 2015年5月16日
- 配信日:
- 2015年3月18日
- UA No:
- 054/2015
中国で、女性活動家が、国際女性デーを迎えるにあたり、性的嫌がらせを撲滅しようというイベントを企画したことを受けて、「騒乱挑発罪」の容疑で刑事拘留された。有罪になれば、彼女たちは最高5年の刑を受ける。
韋婷婷さん、王曼さん、李婷婷さん(別名李麥孁さん)、鄭楚然さん(別名大允さん)は3月6日に、武嵘嵁さんはその翌日、警察に拘束された。「騒乱挑発罪」の罪状は中国で人権擁護者や活動家を抑え込むためによく使われ、最高5年の刑になる。当局は起訴を決定する前に、最長37日間勾留することができる。
弁護士は3月12日、勾留場所の北京の海淀区警察署で初めて彼女たちに面会できた。それまで、そこには拘留されていないと伝えられていた。
当局は5人のパソコン、電話、国際女性デーでのイベント資料を没収した。警察はまた、武嵘嵁さんが創設し、鄭楚然さんと李婷婷さんが職員の、杭州の女性の権利擁護NGO、蔚之鸣(Weizhiming)性别平等啓蒙機構の家宅捜査も行った。女性は全員、女性の権利を提唱し、ジェンダー差別反対運動を行っている中国婦女権利行動組のメンバーである。中には、LGBTI問題に取り組んでいる人もいる。
彼女たちは3月7日に数都市で、公共交通機関での性的嫌がらせの撲滅を呼びかける公開イベントを計画していた。イベントでは「セクハラをなくして、安全な社会を」とか「行け警察、セクハラした者を捕まえろ」と印刷したステッカーを配布するつもりだった。
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追加情報
3月6日、午後4時、韋婷婷さんと王曼さんは、北京の海淀区派出所に連行された。同日の深夜、李婷婷さん(別名李麥孁さん)、鄭楚然さん(別名大允さん)が北京と広州の自宅からそれぞれ連行された。武嵘嵁さんは、3月7日午後2時、杭州空港に到着したときに、拘禁された。同日遅く、武嵘嵁さんの友人が、彼女から電話を受け、苦痛で叫ぶ声を聞いた。その電話はすぐに切られ、それ以来連絡がつかない。
「女性の権利活動グループ」は、男女平等問題への国民意識を高めるキャンペーンを何回か実施し、成功してきた。彼女たちは、女性のための公共施設の不足を訴えて「男性トイレ占拠」を行い、女性志願者の大学入学条件が男性より厳しいことに抗議して剃髪し、家庭内暴力を世間に知らせるため、デモ参加者が赤いインクの飛び散ったウエディングドレスを着て、街頭抗議を組織した。
- 最新情報:
- 2015年4月16日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2015年3月18日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 女性権利活動家5人(女性)
- 期限:
- 2015年5月16日
- 配信日:
- 2015年4月16日
- UA No:
- 054/2015
国際女性デーに合わせてイベントを計画して拘束されていた女性権利活動家の5人が4月13日、保釈された。 この女性たちの拘束に対して、内外から猛烈な非難の声が上がっていたことが、今回の釈放に大きく影響したと思われる。
処分保留で釈放されたのは、韋婷婷(Wei Tingting)さん、王曼(Wang Man)さん、武嵘嵘(Wu Rongrong)さん、李婷婷(Li Tingting)さん、鄭楚然(Zheng Churan)さん。
中国法では向こう1年間、当局は容疑に対する捜査を続けることが認められている。この間、被疑者に対していつでも出頭を命じ、取調べができる。被疑者はしばしば、行動の自由を制限され、厳しい監視下に置かれる。
女性たちは3月7日、複数の都市で公共交通機関での性的嫌がらせの撲滅を訴えるイベントを計画して、3月6日と7日に拘束された。イベントでは「セクハラをなくして、安全な社会を」や「行け警察、セクハラした者を捕まえろ」と印刷したステッカーを配布する予定だった。「騒乱挑発罪」の罪状は中国で人権擁護者や活動家を抑え込むためによく使われ、最高5年の刑になる。後に警察は検察に対し、罪が軽い「公共秩序騒乱」容疑に切り変えるように奨めていた。
女性たちは、女性の権利を提唱する中国婦女権利行動組のメンバーである。LGBTI問題に取り組んでいる人もいる。
彼女たちに代わって今回のアクションに参加してくれたすべての皆さんに感謝いたします。今後も5人の状況の注視を続け、適宜行動を起こします。UAとしてはひとまず終了いたします。