最新情報:
2015年4月16日 (stop情報)
更新履歴:
2015年3月18日
国名:
中国
対象者:
女性権利活動家5人(女性)
期限:
2015年5月16日
配信日:
2015年4月16日
UA No:
054/2015

国際女性デーに合わせてイベントを計画して拘束されていた女性権利活動家の5人が4月13日、保釈された。 この女性たちの拘束に対して、内外から猛烈な非難の声が上がっていたことが、今回の釈放に大きく影響したと思われる。  

処分保留で釈放されたのは、韋婷婷(Wei Tingting)さん、王曼(Wang Man)さん、武嵘嵘(Wu Rongrong)さん、李婷婷(Li Tingting)さん、鄭楚然(Zheng Churan)さん。

中国法では向こう1年間、当局は容疑に対する捜査を続けることが認められている。この間、被疑者に対していつでも出頭を命じ、取調べができる。被疑者はしばしば、行動の自由を制限され、厳しい監視下に置かれる。

女性たちは3月7日、複数の都市で公共交通機関での性的嫌がらせの撲滅を訴えるイベントを計画して、3月6日と7日に拘束された。イベントでは「セクハラをなくして、安全な社会を」や「行け警察、セクハラした者を捕まえろ」と印刷したステッカーを配布する予定だった。「騒乱挑発罪」の罪状は中国で人権擁護者や活動家を抑え込むためによく使われ、最高5年の刑になる。後に警察は検察に対し、罪が軽い「公共秩序騒乱」容疑に切り変えるように奨めていた。

女性たちは、女性の権利を提唱する中国婦女権利行動組のメンバーである。LGBTI問題に取り組んでいる人もいる。

彼女たちに代わって今回のアクションに参加してくれたすべての皆さんに感謝いたします。今後も5人の状況の注視を続け、適宜行動を起こします。UAとしてはひとまず終了いたします。