- 最新情報:
- 2015年6月20日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2015年6月 1日
- 国名:
- ウクライナ
- 対象者:
- LGBTIプライドマーチ参加予定者(男女)
- 期限:
- 2015年7月20日
- 配信日:
- 2015年6月 1日
- UA No:
- 119/2015
何百人ものレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス(LGBTI)の人びとが、6月6日にキエフで計画しているプライドマーチで、警察の保護を十分得られないため、平和的な集会の自由の権利を脅かされ、暴力を受けるおそれがある。
キエフ・プライドの主催者は、6月6日にキエフでプライドマーチを行うつもりであることを表明した。具体的な時間と場所はまだ当局と調整中だ。詳細を話し合うため、主催者とアムネスティウクライナ支部は当局と会合を重ねている。キエフ市は、警備体制について話しあうため5月18から22日の週に主催者と警察との会合を手配すると約束したが、警察が計画を立てるのは「時期尚早」と主張したため、会合は開かれていない。
2012年に計画されていたプライドマーチは、極右グループから威嚇を受け、警察が適切な警護を保障しなかったために、主催者はやむなく実施をキャンセルした。2014年のキエフプライドマーチも、当局はこれを支援するとアムネスティや内務省の重要人物との会合でも約束したにも関わらず、直前に警備の約束を取り下げたため、キャンセルになった。
警察の対応の遅れや明らかな腰が引けた姿勢により、マーチの実施は影響を受け、デモ反対派からの暴力を受ける可能性がある中、中止に追い込まれかねない。
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追加情報
ウクライナでは、2013年にLGBTIプライドマーチが初めて無事行なわれた。それ自体は喜ばしい出来事ではあったが、残念ながらキエフ市議会はキエフ中心部でのマーチを禁止することに決め、主催者は直前になって場所を変えなければならず、それによって参加者の集会の自由は制限を受けた。
ウクライナのLGBTIの人びとは、これまで差別を受け続けており、暴力や虐待の対象となってきた。アムネスティは過去に、当局や一部の市民からLGBTIの人びとが暴力を受けた事実を確認してきた。そのうち何件かでは被害者は死亡したが、十分な捜査はされなかった。当局は、LGBTIの人びとに対する暴力事件に関して、常に迅速、徹底的、効果的かつ中立な捜査をすることを怠っている。
- 最新情報:
- 2015年6月20日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2015年6月 1日
- 国名:
- ウクライナ
- 対象者:
- プライドパレード参加者(男女)
- 期限:
- 2015年7月20日
- 配信日:
- 2015年6月20日
- UA No:
- 119/2015
キエフで6月6日、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス(LGBTI)の人たちのプライドパレードが催されたが、警察が適切に保護しなかったために、参加者が暴行を受け、パレードは台無しになった。
個人的な立場のフランス、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの外交官を含む約250人が参加したプライドパレードは、同性愛を嫌悪する者らの暴力で妨害された。プライドパレードの間、1500人の警官がいたにもかかわらず、警察側のデモ主催者との調整不足と退避計画の不在により、反デモの人たちの攻撃を受けた。警官5人とデモ参加者10人が負傷した。警官1人は重体だ。
デモに先立ち、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、参加者には表現の自由と平和的集会の自由の憲法が認める権利があるとパレードを支持していた。また、キエフ市議会も過去のように裁判所にデモ禁止命令を申請することはなかった。
アムネスティ・インターナショナルのメンバーは、デモ保護を求める約2万筆の署名を当局に提出していた。また、今回の暴力行為を伝える報道発表を行った。デモについての詳細なレポートとビデオを間もなく発表する。
本件に関するアクションはこれで終わります。アピール文を送っていただいたすべての方々にお礼申し上げます。