最新情報:
2015年10月15日 (stop情報)
国名:
ベトナム
対象者:
タ・フォン・タン(女性)
期限:
2015年11月15日
配信日:
2015年10月15日
UA No:
128/2015

10年の刑に服していた良心の囚人でブロガーのタ・フォン・タンさんは、収監されて4年たった9月19日に釈放された。彼女は、直ちにロサンゼルス行きの飛行機に乗せられ、事実上、米国に亡命した。

翌日ロサンゼルスに到着すると、グエン・バン・ハイさん(ブログ名ディウ・カイ「百姓の竹パイプ」の意)との再会を果たした。グエン・バン・ハイさんも12年の刑期の途中で釈放され、その直後の2014年10月に米国に来たのであった。 

警察官だったタ・フォン・タンさんは、2011年9月に逮捕され、その1年後に実刑10年と5年の自宅軟禁を宣告された。刑法88条の「国家に敵対する宣伝行為罪」が適用された。タ・フォン・タンさんとグエン・バン・ハイさんは、国家に統制されるメディアに代わって表現の自由を促進しようと、2007年、独自にベトナム自由ジャーナリストクラブを設立した。タ・フォン・タンさんは、社会的不正、人権侵害、国家主権をテーマとする「正義と真実」というブログで広く知られている。しかし、表現の自由の権利を行使したために投獄された、良心の囚人だった。

公判前の拘束中に、彼女の母親は、娘の処遇や家族への嫌がらせの中で絶望し、焼身自殺をした。タ・フォン・タンさんは、葬式に出ることは許されなかった。

刑務所にいる間、タ・フォン・タンさんは、容疑を認めず、法に則った扱いを求めた。過酷な扱いや虐待に抗議してハンストを3回行った。5月から6月にかけては、23日間も続いた。

タ・フォン・タンさんは、米国でもベトナムの人権運動を続けるつもりだという。「継続的で精力的な支援をもらった結果、釈放に結び付きました」と、釈放を求めて活動したすべての人びとに感謝の意を述べた。

本件に関するアクションはこれで終了いたします。アピール文を送っていただいたすべての方々にお礼申し上げます。