最新情報:
2016年4月12日 (stop情報)
更新履歴:
2016年3月10日 (更新情報)
2015年9月11日
国名:
中国
対象者:
張凱(男性)
期限:
2016年5月12日
配信日:
2016年4月12日
UA No:
190/2015

十字架の撤去に抵抗する教会を支援する著名な人権派弁護士が、勾留から7ヶ月後の3月23日に釈放された。

著名な人権派弁護士の張凱(Zhang Kai)さん(37才)は、3月23日夜、「内モンゴルの自宅に無事戻ってきた」との報告をWeChat(微信)とWeibo(微博)に投稿し、拘禁中に自分や家族を気遣ってくれた友人たちに感謝を述べた。張さんの釈放は友人や家族も確認したが、本人は突然釈放された理由について説明していない。

張さんは2月26日に温州拘禁センターに移送され、拘禁された。その前日、中国国営テレビに張さんの姿が映し出され、「法律を犯し、社会秩序を乱し、国家の安全を脅かした」ことを認める「自白」の録音音声が流れた。この「自白」は強要されたものだったと思われる。彼は国家機密や情報を盗み、内容を読み、外国人活動家に不法に売買し、公的秩序を乱した容疑で勾留された。

張さんは2015年8月25日に中国南東部浙江省温州市の教会から警察により連行され、正規の拘置所以外の場所で「居住監視下」に置かれて、弁護士や家族と接触できなかった。助手の劉鵬(Liu Peng)さんと方縣桂(Fang Xiangui)さんの2人も同時に拘束されたが、2015年12月11日に釈放された。

当局が教会の取り壊しや十字架とキリスト像の接収を開始した2013年末から、張さんは浙江省で多くの教会を法的に支援してきた。活動家たちによれば、2015年に取り壊しが激化して以来、数カ月の間に1,500以上の十字架が取り外され、数棟の教会が破壊された。2015年7月に始まった国をあげての弾圧では、張さんを含めて200人以上の弁護士や活動家が標的となっている。

本件に関するアクションはこれで終了いたします。アピール文を送っていただいたすべての方々にお礼を申し上げます。