最新情報:
2018年9月15日 (stop情報)
国名:
マレーシア
対象者:
カリード・モハマド・イスマス(男性)
期限:
2018年10月15日
配信日:
2018年9月15日
UA No:
238/2015

社会主義者党青年部長のカリード・モハマド・イスマスさんに対する容疑が、すべて取り下げられた。背景には、政権交代を受けて、治安維持法に関わる容疑が見直されたことがあった。

イスマスさんは2015年10月、フェースブックの投稿記事がジョホール州王族と王立マレーシア警察への批判とみなされて逮捕された。その後、情報通信法と治安維持法に関わる計14の容疑で起訴された。ただ、この3年間、公判は一度も開かれることがなかった。

イスマスさんは、逮捕後ほどなく保釈されたが、それ以降も、ネット上や街頭で政治問題で意見を述べ、また、共に活動する人たちを支援してきた。

今年5月の政権交代を受けて、新たに任命された検察長官が7月、治安維持関連で起訴されている事案をすべて見直すとの方針を発表した。そして、8月29日、イスマスさんの容疑がすべて取り下げられ、無実が明らかになった。

同時に、治安関連の容疑で起訴されていた活動家や弁護士ら10人も、容疑を取り下げられた。アムネスティが支援してきた風刺漫画家のズナールさんも、そのひとりだった。ズナールさんは、風刺画やネットのコメントを通じて、当時の政権を批判して扇動罪などに問われていた。

この件に関するUA行動は終了します。

イスマスさんの無実を求めて、当局に要請文を送ってくださった方々に感謝します。ありがとうございました。