- 最新情報:
- 2016年7月 4日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2016年3月20日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- ドルマ・ツオ(女性)
- 期限:
- 2016年4月15日
- 配信日:
- 2016年3月20日
- UA No:
- 047/2016
焼身自殺した男性の遺体を移動したとして投獄されているチベットの女性は、彼女の意思に反して不必要な手術を強制される恐れに直面している。
ドルマ・ツオさん(30才)は、 2014年11月に裁判を受けて以来、中国の南西、四川省にある成都女子刑務所に収監されているが、家族や弁護士との面会を禁じられてきた。昨年12月初旬には、家族に手紙を送り、何らの健康上の問題も抱えていないが、自分の身の安全を懸念していること、そして彼女に代わって何らの同意文書に署名しないよう要請していた。ところが刑務所の職員が昨年12月29日と今年1月4日に、ドルマさんの胃に異常があるとして、手術を受けさせるため、家族に同意するよう求めた。ドルマさんは、彼女の意思に反して彼女の健康を危険にさらすリスクがある不必要な手術を強制される恐れに直面している。
ドルマさんは、2014年11月、四川省アバ・チベット族自治県において、3年の実刑を言い渡され、さらに3年間の政治的権利の剥奪を宣告された。2013年12月3日に、焼身自殺をした彼女の隣人のプンツォク・ツェテンさんの黒焦げの遺体を持ち上げ、車に移動したことにより、意図的殺人罪に問われた。中国当局は、自殺者の遺体を速やかに引き取り、親族には返さない方針を取っている。
11カ月間の未決拘禁中に、警官らがドルマさんの耳たぶを引き裂いたり、手首に尖った鉛筆を突き刺したり、髪を剃るといった、虐待を加えているのを、他の被拘禁者は目にしていた。ドルマさんは投獄中、手錠をかけられ、縛られ、弁護士や家族からの訪問を受けることや、金銭、食べ物、手紙を受け取ることも禁止されていた。
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追加情報
中国に住むチベット民族は、宗教的自由、表現の自由、平和的集会の自由の差別や制限を受けている。チベットの僧侶、作家、抗議者、活動家らは、平和的な活動により、常に拘束されてきた。2009年2月以来、チベット人が多く住む地域では、少なくとも143人が当局の抑圧的な政策に抗議して焼身自殺を図ったきた。チベット人は、焼身自殺をそそのかす意図やその能力があると見なされると、殺人罪に問われることがある。
拷問や虐待は、全土の拘禁施設で蔓延しており、家族や弁護士への面会を許されない場合は、その可能性が特に高い。
自由の剥奪を伴う罰は、国際的な基準に従い、社会的要請が特に差し迫っている場合に限るべきである。
- 最新情報:
- 2016年7月 4日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2016年3月20日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- ドルマ・ツオ (女性)
- 期限:
- 2016年4月15日
- 配信日:
- 2016年7月 4日
- UA No:
- 047/2016
本人の意志に反する手術が実施される心配があったチベット人女性、ドルマ・ツオさんに関する要請文の送付を中止します。
2015年12月、四川省承徳女子刑務所当局は、ドルマ・ツオさんの家族に対して手術への同意を求めた。これより前、ドルマさんは「健康には問題がないので手術の同意書にサインをしないで」という手紙を家族に送っていた。ドルマさんは、焼身自殺をした男性の遺体を移動したとして3年の実刑判決を受けたうえに、全く不要の手術を当局はもくろんでいた。
強制手術の危険はもうなくなった。しかし、依然として家族や弁護士への接触を許されていない。要請文の送付は、中止してください。彼女の状況は、今後も注視していきます。
アピール文を送っていただいたすべての方々にお礼申し上げます。