最新情報:
2018年3月30日 (stop情報)
更新履歴:
2017年8月 9日 (更新情報)
2017年3月27日
国名:
ロシア連邦
対象者:
アリ・フェラス(男性)
期限:
2018年4月30日
配信日:
2018年3月30日
UA No:
061/2017

強制送還が懸念されていたアリ・フェラスさんは2月15日、モスクワをたち、数時間後にドイツに着いた。1月25日、最高裁判所は、ウズベキスタンへの強制送還という下級審の判決を不服として上告していたアリ・フェラスさんの申し立てを認めた。アリ・フェラスさんは、2017年8月から不法滞在容疑で拘束されていた。

ノバイヤ・ガゼタ新聞の記者で、アムネスティのLGBTIの活動家でもあるアリ・フェラスさん(本名クドベルディ・ヌルマトフ)は、学校を卒業後、ウズベキスタンに渡り、市民権も取得した。しかし、性的指向を理由に告発されたり、当局から様々な圧力を受け、2011年にロシアに戻った。

難民申請をしたものの不法滞在者だと見なされ、それ以来、拘束され、昨年8月にはウズベキスタンへの強制送還命令を受けた。これを不服として上訴した。

今年1月22日、最高裁判所は、下級裁判所の判決を破棄し、2日後アリ・フェラスさんの申し立てを支持した。最高裁は判決言い渡しで、送還が未確定の外国籍者は、無期限には拘束できないと述べた。審理を差し戻されたモスクワ市裁判所は2月2日、アリ・フェラスさんが、赤十字国際委員会が作成した旅行関連文書とドイツのビザを持っていたことを考慮して、アリ・フェラスさんの第三国への出国を許可した。

2月15日、アリ・フェラスさんは、モスクワの空港に警官に付き添われて現れ、11時20分、ドイツのフランクフルト行きの便に搭乗した。難民としての扱いだったという。

3月6日、アリ・フェラスさんは、アムネスティに、まだドイツでの生活にはなれないと伝えてきた。今後も活動とジャーナリストの仕事を続けるつもりで、世界のために働きたい、と語った。また、「今回の釈放に力を貸してくれたアムネスティなどの団体に感謝している」とも語った。

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