最新情報:
2017年4月25日 (stop情報)
更新履歴:
2017年4月 2日
国名:
米国
対象者:
ブルース・ワード(男性)
期限:
2017年5月25日
配信日:
2017年4月25日
UA No:
066/2017

4月17日に予定されていたブルース・ワードさんの死刑執行が停止された。弁護団は、刑罰を受ける理由を理解できない精神障がい者に死刑を執行することは憲法違反に当たると主張していた。

連邦最高裁は、1986年に、心神喪失で、刑罰の理由も刑罰そのものも把握できない死刑囚に対する執行を禁止する命令を下し、2007年には、精神疾患による過度の妄想がある死刑囚は、犯罪と刑罰の関係を把握しているわけではないため、刑罰を科す意味がない、と断じた。弁護団は、心理状態の報告書や前弁護団の宣誓供述書、刑務所の医療記録などを陳情書に添えて提出していた。

弁護団は4月13日、州最高裁に執行停止を求める請願書を提出し、翌日、州最高裁は、4対3で執行の停止を命じた。これに対して州は、停止命令の再考を求めたが、同最高裁は4月17日、執行停止命令を再度確認した。

アーカンソー州は、4月17日からの11日間に8人の死刑囚の執行を予定しており、ワードさんもその一人だった。

この件に関するUA行動は終了します。アピールを送ってくださった皆さん、ありがとうございました。