- 最新情報:
- 2019年3月25日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年11月 5日 (更新情報)
- 2018年7月14日 (更新情報)
- 2018年1月26日 (更新情報)
- 2017年10月12日 (更新情報)
- 2017年8月12日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- ハリダ・ジャーラル、ヒタム・サーフィン(女性)
- 期限:
- 2019年4月25日
- 配信日:
- 2017年8月12日
- UA No:
- 187/2017
パレスチナ議会議員のハリダ・ジャーラルさんと女性連合のリーダー、ヒタム・サーフィンさんは、7月2日以来イスラエル当局に起訴も裁判もない無期限拘禁を命じられ、拘禁されてきた。
2人は、市民団体のリーダーでもある。2人の代理人のアッダミール協会の弁護人によると、7月9日、サーフィンさんは、イスラエル軍司令官から3カ月間の行政拘禁を命じられた。この決定は7月12日、軍判事に追認された。ジャーラルさんは、7月12日に6カ月間の行政拘禁命令を受けた。この命令は、7月18日に軍判事に追認された。1回の命令での拘禁は、最長で6カ月だが、更新は何度でも可能だ。つまり、行政拘禁命令には、事実上期限がなく、さらに事前の更新通知もない。
目撃者たちによると7月2日の早朝、被占領ヨルダン川西岸地区ラマッラー近郊の自宅にいたサーフィンさんは、4、50人のイスラエル兵士に踏み込まれ、逮捕された。このとき、電話やタブレット、パソコンのハードディスクドライブなども押収された。同じ日の朝、ラマッラーの自宅にいたジャーラルさんも同様に逮捕された。
当初、2人はラマッラー近郊の軍施設に拘禁されていたが、7月2日にイスラエル国内の刑務所に移された。被占領地域の被拘禁者は、当該地域内で収容されなければならず、イスラエル内の刑務所に移したのは、国際人道法違反にあたる。当局は、2人が非合法組織のメンバーだと主張するが、2人は否定している。
他の行政拘禁の場合と同様に、2人を拘禁する根拠は開示されていないため、本人や弁護団が対応策を検討することもできない。このような状況は、公正な裁判の基準に違反する。
追加情報
ヒタム・サーフィンさん(54才)はパレスチナ女性委員会連合の議長を務める。この組織は、西岸地区とガザ地区のコミュニティレベルでの、女性の経済的、社会的発展のために活動している。サーフィンさんは、地元や海外のフォーラムで数十年、パレスチナ人女性の経済的、民族的、社会的解放のために率直に発言してきた。ヒタム・サーフィンさんは被占領パレスチナ地域における卓越した教育者であり、市民団体のリーダーだ。家族によると、ヒタム・サーフィンさんの18才の末っ子が、オフェール軍事基地でイスラエルの諜報局員に、出頭を命じられた。息子は、自身や母親の、社会的、政治的見方や活動などについて尋問された。
ハリダ・ジャーラルさん(54才)は、パレスチナの議員であり、パレスチナの土地をイスラエルが占領していることやパレスチナがイスラエル軍と治安協力していることを率直に批判してきた。ジャーラルさんは人権団体のアッダミール協会の役員会のメンバーで、「国際刑事裁判所フォロー・アップのためのパレスチナ高等国家委員会」の委員をしている。これまで、パレスチナの囚人やその家族の権利擁護を強く訴えてきた。1998年から科されている渡航禁止措置など、当局による嫌がらせや脅迫を数十年、受けてきた。当局は、繰り返しジャーラルさんは治安上の問題人物だと主張してきた。しかし、2015年4月まで、当局は彼女を何らかの罪状で起訴したことはなかった
ジャーラルさんは、2015年4月2日、ラマッラーの自宅で軍兵士に逮捕され、行政拘禁された。この行政拘禁命令について、同月15日の審理で、軍検察は、ジャーラルさんは武装部門を有するパレスチナ解放人民戦線(PFLP)という非合法政党への加入、イスラエル軍兵士誘拐の教唆など12の容疑があるとした。そのような容疑をジャーラルさんは、強く否定し、弁護団も根拠がないと主張していた。しかし、軍事法廷での不公平な裁判の結果、教唆など4つの罪で有罪となった。ジャーラルさんは、14カ月間、服役し、2016年6月、執行猶予5年で釈放された。
イスラエルは、パレスチナ人に対して行政拘禁を広く行なっており、起訴されないまま拘束、拘禁されていることへ反発するパレスチナ人の被拘禁者や受刑者の多くが一斉にハンストをしていた。行政拘禁は表向き、治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人を拘禁するための例外的措置として導入されたものだ。しかし、イスラエル当局は、犯罪容疑者を起訴する刑事司法制度の代替手段として、あるいはまったく罪のない人を拘禁するために、行政拘禁を利用してきた。1回の命令での拘禁期間は、最長6カ月だが、無制限に更新可能で、拘禁されているパレスチナ人の中には、言論・結社の自由の権利を平和的に行使しただけで拘禁された良心の囚人がいると、アムネスティは考える。イスラエルのNGO、ハモウクド(個人を守るセンター)によると、イスラエルは8月時点で起訴も裁判もしないまま465人を行政拘禁している。
- 最新情報:
- 2019年3月25日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年11月 5日 (更新情報)
- 2018年7月14日 (更新情報)
- 2018年1月26日 (更新情報)
- 2017年10月12日 (更新情報)
- 2017年8月12日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- ハリダ・ジャーラル(女性)ら被拘禁者(男女)
- 期限:
- 2019年4月25日
- 配信日:
- 2017年10月12日
- UA No:
- 187/2017
パレスチナ女性連合のリーダーであるヒタム・サーフィンさんが10月1日、イスラエルのハシャロン刑務所から釈放された。この3カ月間、起訴も裁判もないまま、行政拘禁されていた。パレスチナの議員であるハリダ・ジャーラルさんは6カ月間の行政拘禁命令の下、ハシャロン刑務所に収容されたままだ。
両名の代理人であるアッダミール協会の弁護団によると、イスラエルの軍司令官は7月9日にサーフィンさんに行政拘禁命令を下した。この決定が7月12日、軍判事に追認された。サーフィンさんは、当局に非合法組織のメンバーだと非難されているが、彼女は否定している。釈放後の10月4日、アムネスティ・インターナショナルに、次のメッセージを送ってきた。「私のために動いてくれた人たちに感謝しています。釈放されてうれしいですが、同時にイスラエルの監獄にはまだ56人の女性がいることがつらい。彼女たちはひどい獄中環境に苦しんでいる。特に治療を必要としている人たちにとっては」と。
議員のハリダ・ジャーラルさんは、7月2日からイスラエル国内のハシャロン刑務所に拘禁されてきた。彼女は7月12日に6カ月間の行政拘禁命令を受け、7月18日に軍判事がその決定を追認した。この行政拘禁は、来年1月2日に失効する。しかし、一度の命令での拘禁は、最長で6カ月だが、更新は何度でもできるため、来年1月2日に釈放されるという保証はないのだ。
ジャーラルさんをイスラエル国内のハシャロン刑務所に移送したことは、国際人道法に違反している。被占領地在住の被拘禁者の拘束は、その被占領地内でなければならず、占領側の領内は認められていないのだ。当局は、ジャーラルさんも非合法組織のメンバーだと主張しているが、彼女は否定している。
追加情報
ヒタム・サーフィンさん(54才)はパレスチナ女性委員会連合の議長を務める。この組織は、西岸地区とガザ地区のコミュニティレベルでの、女性の経済的、社会的発展のために活動している。サーフィンさんは、地元や海外のフォーラムで数十年、パレスチナ人女性の経済的、民族的、社会的解放のために率直に発言してきた。また、彼女は著名な教育者であり、市民社会のリーダーでもある。家族によると、大学生の息子(18才)が1月、大学があるキプロスから帰宅したとき、オフェール軍事基地のイスラエルの諜報局員から出頭を命じられ、尋問を受けた。尋問では、自身や母親の、社会的、政治的見方や活動などについて尋問された。尋問した諜報局員は、7月2日に母親を尋問した人物と同じ人物のようだった。
ハリダ・ジャーラルさん(54才)は、パレスチナの議員で、イスラエルによるパレスチナの土地の占領やイスラエル軍と治安協力するパレスチナを痛烈に批判してきた。ジャーラルさんはまた、人権団体のアッダミール協会の理事で、「国際刑事裁判所フォロー・アップのためのパレスチナ高等国家委員会」の委員をしている。これまで、パレスチナの囚人やその家族の権利擁護を強く訴えてきた。1998年から科されている渡航禁止措置など、イスラエル当局による嫌がらせや脅迫を数十年、受けてきた。渡航禁止措置が解除されたのは、2010年に深刻な慢性疾患のためヨルダンに医療機関で検査を受けた2、3日間のみだった。当局は、繰り返しジャーラルさんは治安上、問題があると言明してきた。しかし、2015年4月まで、当局は彼女をいかなる罪状でも起訴したことはなかった ジャーラルさんは、2015年4月2日、ラマッラーの自宅でイスラエル軍兵士に逮捕され、行政拘禁された。この行政拘禁命令について、同月15日の審理で、軍検察は、ジャーラルさんはパレスチナ解放人民戦線(PFLP)という非合法政党への加入、イスラエル軍兵士誘拐の教唆など12の罪があるとした。そのような容疑を彼女は、強く否定し、弁護団も根拠がないと主張していた。しかし、軍事法廷での不公平な裁判の結果、教唆など4つの罪で有罪となった。14カ月間、服役し、2016年6月、執行猶予5年で釈放された。
両名とも7月2日の夜明け前に自宅をイスラエル軍兵士に急襲され逮捕された。目撃者によると同日の午前3時半に、4、50人の武装したイスラエル兵士が被占領西岸地区ラマッラー近郊、ベイチュニアにあるヒタム・サーフィンさんの自宅に踏み込み、逮捕した。同日の朝4時頃、ラマッラーの自宅にいたハリダ・ジャーラルさんも同様に押し入ってきたイスラエル軍に逮捕された。また、その襲撃で兵士たちはハリダ・ジャーラルさんの電話やタブレット、自宅にあったコンピューターのハードディスクドライブを押収した。
行政拘禁は表向き、治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人を拘禁するための例外的措置として導入されたものだ。しかし、イスラエル当局は、犯罪容疑者を起訴する刑事司法制度の代替手段として、あるいはまったく罪のない人を拘禁するために、行政拘禁を利用してきた。1回の命令での拘禁期間は、最長6カ月だが、無制限に更新可能で、拘禁されているパレスチナ人の中には、言論・結社の自由の権利を平和的に行使しただけで拘禁された良心の囚人がいると、アムネスティは考える。
イスラエルの人権組織ハモウクドによると、2017年9月時点で起訴も裁判もないままイスラエルによって行政拘禁されている人は、477人いる。
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- 2017年10月12日 (更新情報)
- 2017年8月12日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- ハリダ・ジャーラル(女性)
- 期限:
- 2019年4月25日
- 配信日:
- 2018年1月26日
- UA No:
- 187/2017
昨年12月31日、イスラエルは、パレスチナの議員で女性のリーダー的存在でもあるハリダ・ジャーラルさんの行政拘禁(起訴も裁判もない)を更新し、さらに6カ月間、延長した。この決定は1月4日、軍判事に追認された。その結果、ジャーラルさんの釈放は早くて6月末となった。
ハリダ・ジャーラルさんは、昨年7月2日にイスラエル中部のハシャロン刑務所に拘束され、その月の12日、6カ月間の行政拘禁命令を言い渡された。この1月1日に終了する予定の拘禁が延長された。行政拘禁の更新は、何度でもできることになっている。
弁護人を務める人権団体アッダミールのマムード・ハッサンさんは、イスラエルの軍事控訴裁判所に上訴した。その審理は1月30日に行われることになった。刑務所がイスラエルであることも、国際人道法に違反している。被占領地の被拘禁者は、その被占領地内で拘禁されなければならないからだ。イスラエル当局は、ジャーラルさんが非合法組織のメンバーだと非難するが、彼女は否定している。
アッダミールによると、現在パレスチナ立法評議会のメンバー9人が、行政拘禁下にある。
追加情報
パレスチナの議員、ハリダ・ジャーラルさん(54才)は、パレスチナの土地をイスラエルが占領していることやパレスチナがイスラエル軍と治安協力していることを鋭く批判してきた。人権団体のアッダミール協会の理事でもあり、「国際刑事裁判所フォロー・アップのためのパレスチナ高等国家委員会」の委員で、パレスチナの囚人やその家族の権利擁護を強く訴えてもきた。
1998年から渡航を禁止されるなど、イスラエル当局の嫌がらせや脅迫を数十年、受けてきた。深刻な慢性疾患のためヨルダンの病院で診察を受けたときは、数日間、解禁されたが、それ以外は禁止は解かれたことがなかった。長年、ジャーラルさんを治安上の問題人物だと当局から申し立てられてきたが、拘束されることはなかった。
ところが、2015年4月、ラマッラーの自宅でイスラエル軍兵士に逮捕され、行政拘禁に置かれた。軍検察は、ジャーラルさんはパレスチナ解放人民戦線(PFLP)という非合法政党への加入、イスラエル軍兵士誘拐の教唆など12の罪があるとした。そのような容疑を彼女は、強く否定し、弁護団も根拠がないと主張していた。しかし、軍事法廷での不公平な裁判の結果、教唆など4つの罪で有罪となった。彼女は、14カ月間、服役し、2016年6月、執行猶予5年で釈放された。7月2日、イスラエル軍兵士に自宅を急襲され、逮捕された。目撃者たちによると、同日の午前4時頃に、およそ50人の武装したイスラエル軍兵士が被占領西岸地区ラマッラーにある自宅に踏み込み、彼女を逮捕したという。また、その襲撃で兵士たちは、ハリダ・ジャーラルさんの電話やタブレット、自宅のパソコンのハードディスクドライブを押収した。
行政拘禁は表向き、治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人びとを拘禁するための例外的措置として導入されたものだが、犯罪容疑者を逮捕、起訴、訴追したりする刑事司法制度の代替手段として、あるいはまったく罪のない人びとを拘禁するためにイスラエルによって利用されてきた。1回の命令での拘禁期間は、最長6カ月だが、無制限に更新可能で、拘禁されているパレスチナ人の中には、言論・結社の自由の権利を平和的に行使しただけで行政拘禁された良心の囚人がいると、アムネスティは考える。
パレスチナの人権団体アッダミールによると、2017年12月時点で、イスラエルによって起訴も裁判もないまま434人が行政拘禁されている。
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- 2017年10月12日 (更新情報)
- 2017年8月12日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- ハリダ・ジャーラル(女性)
- 期限:
- 2019年4月25日
- 配信日:
- 2018年7月14日
- UA No:
- 187/2017
イスラエルは、パレスチナの女性リーダーで議員のハリダ・ジャーラルさん(54才)の行政拘禁(起訴も裁判もない拘禁)を再度更新し、拘禁をさらに4カ月間、延長した。
6月17日、オフェール軍事法廷が行政拘禁の再更新を決定し、7月2日、軍判事に追認された。この2度目の更新で、ジャーラルさんの拘禁は、さらに4カ月間、延長され、10月29日に終わる予定になった。
ジャーラルさんは、2017年7月2日から6カ月間の行政拘禁命令を受け、2017年12月と今年6月の2度、更新された。1つの命令での拘禁は、最長で6カ月だが、イスラエルの法では更新は何度でもできる。10月29日に彼女が釈放される保証はない。
2月13日、起訴も裁判もないまま行政拘禁されているパレスチナ人たちは声明を発表し、2月15日からイスラエルの法廷の審理をボイコットすると宣言した。それ以降、行政拘禁されている人びとと弁護士は、法廷での審理にまったく出廷してこなかった。ジャーラルさんも、行政拘禁の対応に関連する審理をすべてをボイコットする共同行動をとっているため、彼女も弁護士も審理に出廷してこなかった。
ジャーラルさんの代理人で、パレスチナの人権団体、アッダミールのマムード・ハッサンによると、彼女がイスラエルの治安への脅威であることを示す新たな「機密情報」をイスラエル諜報部が提出したと、法廷から伝えられたという。行政拘禁命令は、この「機密情報」がよく根拠になる。しかし、被拘禁側は、その機密情報の内容や拘禁理由を知らされることはない。
アッダミールによると、イスラエル当局は現在、パレスチナ立法評議会のメンバー3名を、起訴や裁判のない行政拘禁にしている。
追加情報
ハリダ・ジャーラルさんは、パレスチナの議員であり、パレスチナの土地をイスラエルが占領していることやパレスチナ当局がイスラエル軍と治安協力していることを率直に批判してきた。ジャーラルさんは人権団体のアッダミール協会の理事で、「国際刑事裁判所フォロー・アップのためのパレスチナ高等国家委員会」の委員をしている。
彼女はパレスチナの囚人やその家族の権利擁護を強く訴えている。彼女は1998年から科されている渡航禁止措置など、イスラエル当局による嫌がらせや脅迫を数十年、受けてきた。その禁止措置は、深刻な慢性疾患のためヨルダンで医療検査・治療を受けるために、2010年、2、3日間、解除されただけだった。
当局は、ジャーラルさんを「治安上、問題ある」との主張をしてきた。しかし、2015年4月まで、当局は彼女を起訴したことはなかった。
ジャーラルさんは、2015年4月2日、ラマッラーの自宅でイスラエル軍兵士に逮捕され、行政拘禁された。
この行政拘禁命令について、同月15日の審理で、軍検察は、ジャーラルさんはパレスチナ解放人民戦線(PFLP)という非合法政党への加入、イスラエル軍兵士誘拐の教唆など12の罪があるとした。そのような容疑を彼女は、強く否定し、弁護団も根拠がないと主張していた。しかし、軍事法廷での不公平な裁判の結果、教唆など4つの罪で有罪となった。
彼女は、14カ月間、服役し、2016年6月、執行猶予5年で釈放された。目撃者たちによると、2017年7月2日の午前4時頃に、およそ50人の武装したイスラエル軍兵士が被占領西岸地区ラマッラーにある自宅に踏み込み、彼女を逮捕したという。また、その襲撃で兵士たちはハリダ・ジャーラルさんの電話やタブレット、自宅にあったコンピューターのハードディスクドライブを押収した。
彼女は、起訴も裁判もないまま、ここ1年余りハシャロン刑務所に行政拘禁されてきた。
ジャーラルさんをハシャロン刑務所に移送したことは国際人道法に違反していた。被占領地出身の被拘禁者は当該地内に拘禁されねばならず、占領権力の領内に拘禁されてはならないのだ。
行政拘禁は表向き、治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人びとを拘禁するための例外的措置として導入されたものだが、犯罪容疑者を逮捕、起訴、訴追したりする刑事司法制度の代替手段として、あるいはまったく罪のない人びとを拘禁する手段として利用されてきた。
1回の命令での拘禁期間は、最長6カ月だが、無制限に更新可能で、拘禁されているパレスチナ人の中には、言論・結社の自由の権利を平和的に行使しただけで行政拘禁された良心の囚人がいると、アムネスティは考える。
パレスチナの人権組織であるアッダミールによると2018年6月時点で、イスラエルによって起訴や裁判のないまま行政拘禁されている人びとは、未成年者2人を含む442人だった。
- 最新情報:
- 2019年3月25日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年11月 5日 (更新情報)
- 2018年7月14日 (更新情報)
- 2018年1月26日 (更新情報)
- 2017年10月12日 (更新情報)
- 2017年8月12日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- ハリダ・ジャーラル(女性)
- 期限:
- 2019年4月25日
- 配信日:
- 2018年11月 5日
- UA No:
- 187/2017
イスラエルは10月25日、パレスチナの議員、ハリダ・ジャーラルさん(55才)に対する、起訴も裁判もない行政拘禁を更新した。この更新が3度目で、ジャーラルさんは、さらに4カ月間、行政拘禁される。
2019年2月28日に満了する予定だが、その時点での更新も軍判事によって審理されるはずだ。更新を審理する聴聞会の日程はまだ決まっていない。
ジャーラルさんは、2017年7月2日にイスラエルのハシャロン刑務所に勾留され、7月12日に行政拘禁命令を受けた。それ以降、2017年12月31日、2018年6月17日、10月25日と3回更新された。1つの命令での行政拘禁は、最長で6カ月だが、イスラエルの軍法では更新は何度でもできる。従って来年2月末に釈放されるという保証はない。
彼女は現在、行政拘禁されている唯一のパレスチナ女性だ。彼女が副理事長だったパレスチナの人権団体、アッダミールによると、ハシャロン刑務所にいる彼女と他のパレスチナ女性の囚人たちは9月6日から抗議行動を始めた。房内での動きや、他の場所での料理や洗たく、運動などをする様子を監視カメラで撮られていることに対する抗議だ。57日間、監房に留まり、フォラ(刑務所の庭でのレクレーションの時間)をボイコットしてきた。しかし、当局の報復を受け、家族との面会ができなくなった。
追加情報
ハリダ・ジャーラルさんは、パレスチナの議員であり、パレスチナの土地をイスラエルが占領していることやパレスチナ部隊がイスラエル部隊と治安協力していることを率直に批判してきた。ジャーラルさんは人権団体のアッダミール協会の理事で、「国際刑事裁判所フォロー・アップのためのパレスチナ高等国家委員会」の任命委員をしている。数十年間、パレスチナの囚人やその家族の権利を擁護する取り組みを続けてきた。
この取り組みのために、当局から嫌がらせや脅迫を受けてきた。イスラエル当局は、1998年から彼女を渡航禁止にしている。その禁止措置は、深刻な慢性疾患についてヨルダンで医療検査・治療を受けるために、2010年、2、3日間、解除されただけだ。イスラエル当局は、繰り返しジャーラルさんは治安上の問題人物だと主張してきた。しかし、2015年4月まで、当局は彼女を何らかの罪状で起訴したことはなかった 彼女は、2015年4月2日、ラマッラーの自宅でイスラエル軍兵士に逮捕され、行政拘禁された この行政拘禁命令について、同月15日の審理で、軍検察は、ジャーラルさんはパレスチナ解放人民戦線(PFLP)という非合法政党への加入、イスラエル軍兵士誘拐の教唆など12の罪があるとした。このような罪を彼女は、強く否定し、弁護団も法的にも事実としても根拠がないと主張していた。公平な裁判のための国際基準を満たさないイスラエルの軍事法廷での不公平な裁判の後、兵士誘拐の教唆を含む罪状4件によりハリダ・ジャーラルさんは有罪となった。彼女は、14カ月間、服役し、2016年6月3日、執行猶予5年で釈放された。
目撃者たちによると、2017年7月2日の午前4時頃に、およそ50人の武装したイスラエル軍兵士が被占領西岸地区ラマッラーにある自宅に踏み込み、彼女を逮捕したという。また、その襲撃で兵士たちはハリダ・ジャーラルさんの電話やタブレット、コンピューターのハードディスクドライブを押収した。彼女は起訴も裁判もないまま1年余りハシャロン刑務所に行政拘禁されている。彼女をハシャロン刑務所に移送したことは国際人道法違反である。被占領地域の被拘禁者は当該地域内に拘禁されねばならず、占領権力の領域内であってはならないからだ。
行政拘禁は表向き、治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人を拘禁するための例外的措置として導入されたものだ。しかし、イスラエル当局は、十分な証拠がない犯罪容疑者を逮捕、起訴、訴追する刑事司法制度の代替手段として、あるいはまったく罪のない人を拘禁するために、行政拘禁を利用している。1回の命令での拘禁期間は、最長6カ月だが、無制限に更新可能で、拘禁されているパレスチナ人の中には、言論・結社の自由の権利を平和的に行使しただけでイスラエルによって行政拘禁された良心の囚人がいると、アムネスティは考える。
パレスチナの人権組織であるアッダミールによると2018年9月時点で、イスラエルによって起訴や裁判のないまま行政拘禁されている人びとは、未成年者3人とパレスチナ立法評議会議員2人を含む465人だった。
- 最新情報:
- 2019年3月25日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年11月 5日 (更新情報)
- 2018年7月14日 (更新情報)
- 2018年1月26日 (更新情報)
- 2017年10月12日 (更新情報)
- 2017年8月12日
- 国名:
- イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- 対象者:
- 期限:
- 2019年4月25日
- 配信日:
- 2019年3月25日
- UA No:
- 187/2017
2月28日、パレスチナの議員で著名な政治家であるハリダ・ジャーラルさんが、イスラエル中部のハシャロン刑務所から釈放された。起訴や裁判のないまま20カ月間、行政拘禁されていた。
釈放後、ジャーラルさんは、アムネスティほか支援してくれたすべての人たちに感謝して、次のように語った。「私を含めたパレスチナの囚人と被拘禁者の権利のために立ち上がっていただき、大変感謝しています。勾留中、世界中のアムネスティの支援者が、恣意的な行政拘禁を批判し、私の即時釈放を求めて再び立ち上がることを確信していた。今、私は自由になった。しかし、少なくとも48人のパレスチナ女性の囚人や被拘禁者が獄中にいる。その生活環境はきわめて悲惨だ。アムネスティには、不正に直面するパレスチナの囚人を支援するキャンペーンを続けていってほしい。すべてのパレスチナの囚人らが釈放されるまで、支援と活動必要だ。特に重要なことは、人権のための闘いには終わりがないこと、そしてこの取り組みを続けることが、私たちの務めだということです」。
2017年7月、ジャーラルさんは被占領西岸地区のラマッラーの自宅で逮捕され、イスラエル軍司令官から、6カ月間の行政拘禁命令を出された。それ以降、命令は2017年12月、2018年6月、10月と3回更新された。1つの命令での行政拘禁は、最長で6カ月だが、イスラエルの軍法では更新は何度でもできる。ハリダ・ジャーラルさんは、パレスチナの土地をイスラエルが占領していることやパレスチナ部隊がイスラエル部隊と治安協力していることを厳しく批判してきた。数十年間、その政治的発言や人権活動で当局から嫌がらせや脅迫を受けてきた。1998年以降、海外渡航も禁じられてきた。
本件に関するアクションはこれで終わります。要請文を送付してくださったすべての方に感謝いたします。