- 最新情報:
- 2018年7月11日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年5月21日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 劉霞(女性)
- 期限:
- 2018年8月11日
- 配信日:
- 2018年5月21日
- UA No:
- 270/2017
ノーベル平和賞受賞者・故劉暁波さんの妻、劉霞さんは、最近知人との電話で涙ながらに、「死ぬ覚悟はできている」と語った。中国当局が出国を認めるとの空約束を繰り返すばかりで、鬱病の劉霞さんは、心身両面での体調の悪化が深く懸念されている。
4月8日、劉霞さんは、ドイツに亡命している作家・廖亦武(Liao Yiwu)さんと電話で話した。その中で、「もし政府が出国を認めてくれなければ、死ぬつもりだ」と話した。通話中ずっと泣いていたという劉霞さんは、「私には何も恐れるものはない。出国できなければ、自宅で死ぬ。暁波がいなくなり、もう失うものはない。死ぬことほど簡単な抵抗はない」と語った。
廖さんは、5月2日に米国の人権ウェブサイト「China Change (chinachange.org)」に寄稿して、中国当局は劉霞さんに「国外で鬱病の治療を受けることができるようにする」との約束を繰り返してきたことを明らかにした。その音声記録もウェブサイト上で公開した。当初、治安当局は劉さんに、昨年10月の共産党大会の閉会まで待つように伝えたという。その後、今年3月の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議の年次大会が終わるまで待つように伝えた。
友人や人権活動家らは、彼女の精神状態に気をもんできた。一方、ドイツと米国の各当局は、中国に対して、劉霞さんの海外渡航を認めるように改めて求めたと伝えられている。2010年、夫がノーベル平和賞を受賞して以来、劉さんは違法な自宅軟禁状態に置かれてきた。昨年7月に夫が亡くなってからも、自由が制限され、監視を受けてきた。
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追加情報
劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞した2010年10月から、妻の劉霞さんは不当な自宅軟禁状態に置かれてきた。受賞発表後、公安は、劉霞さんを遼寧省へ連れて行き、刑務所にいる夫に会わせるとともに、メディアとの接触を断った。
劉暁波さんは、昨年7月に臓器不全により死去した。葬儀と水葬は、2日後に慌ただしく行われた。劉霞さんは、他の家族とともに立ち会ったが、当日に当局が開いた記者会見には姿を見せなかった。後に、雲南省へ連行されていたことがわかった。現地では、知人らとの接触を禁止された。その後、北京に戻されたが、厳重な監視の中、親友とも連絡を取れない状態が続いてきた。
昨年8月18日、YouTubeの短いメッセージで、劉霞さんは「静養中で、喪に服す時間が必要だ」と語った。その後のビデオで、劉霞さんの格好をした不鮮明な人物が出てくることから、劉霞さんのメッセージビデオが、何らかの形で強制的に作られたものではないかという疑念が生じた。
ラジオ・フリー・アジアの報道では、劉霞さんは2017年に子宮筋腫の切除手術を受けた。肉体的な健康に加えて、深刻な鬱病のため、心の状態へ不安がある。
彼女は心臓疾患と診断されていて、2014年には心臓発作を起こしたことがあるが、当局は適切な治療を妨害してきた。また、劉霞さんは重度の鬱病も患っており、現在続いている自宅軟禁に加え、2016年9月に父親が、2017年4月に母親が、2017年7月には夫が亡くなったことなどで、精神状態のさらなる悪化が懸念されている。
- 最新情報:
- 2018年7月11日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年5月21日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 劉霞(女性)
- 期限:
- 2018年8月11日
- 配信日:
- 2018年7月11日
- UA No:
- 270/2017
1年前に亡くなった劉暁波(Liu Xiaobo)さんの妻、劉霞(Liu Xia)さんが7月10日、出国をようやく認められ、ドイツに向かった。
劉霞さんは、2010年に夫がノーベル平和賞を受賞した直後から軟禁状態に置かれてきた。これは、中国法のもとでも根拠のない、違法なものだった。以来、常に当局の監視下に置かれ、外部との電話も、ごく親しい人たちと、制約の中でのやり取りに限定された。
劉霞さんの懸念は、弟の劉暉(Liu Hui)さんを中国に残していることだ。
劉暉さんは、2013年6月にでたらめの容疑で有罪となり、11年の刑を言い渡され、のちに保釈された。この当局の対応は、劉霞さんの口を封じるための圧力だったと見られ、今後の対応が懸念されている。
この件に関するUA行動は終了します 。要請書を送ってくださったすべての方々に感謝いたします。