- 最新情報:
- 2018年2月27日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2017年12月28日
- 国名:
- カンボジア
- 対象者:
- ハン・バンナクとドエム・クンディ(男性)
- 期限:
- 2018年3月27日
- 配信日:
- 2017年12月28日
- UA No:
- 279/2017
環境保護NGOマザーネイチャーのメンバーとして活動するハン・バンナクさんとドエドエム・クンディさんは、砂の違法輸出の疑いがある船舶を撮影中に逮捕された。容疑は重大犯罪の扇動とプライバシー侵害で、3年の実刑を受けるおそれがある。2人とも良心の囚人だ。
9月11日、2人は大量の砂を積んだ2隻の運搬船を撮影していた。この船が国の有力な天然資源、珪砂を違法に運搬している疑いがあった。逮捕は、経済特別区にある企業からの申し立てがきっかけだった。「当社の私有地で連中が撮影していた」との言い分だった。撮影した動画は、即日、マザーネイチャーによりネットで公開された。政府と繋がりがある企業が珪砂の違法輸出に関わっているというコメントがついていた。逮捕はその2日後だった。
逮捕後の取り調べでは、弁護士の同席を認められなかった。2日後、重大犯罪の扇動、プライバシー侵害(私有物撮影)の容疑で起訴された。アムネスティは、いずれの容疑も不当とみるが、もし有罪であれば3年の実刑を受けるおそれがある。現在、2人は過密な監房に収監されている。10月3日、保釈申請が却下された。
2016年までの7年間の、カンボジアから台湾への珪砂輸出量は、カンボジア側の資料では、2万8900トンとあるのに対し、台湾側は170万トンとしており、その差は桁違いだ。金額では、3000万米ドル相当の差になる。同NGOは、浚渫工事企業の不正行為と脱税をカンボジア政府が黙認しており、天然資源の違法取引の共犯だと非難した。
- 最新情報:
- 2018年2月27日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2017年12月28日
- 国名:
- カンボジア
- 対象者:
- ハン・バンナクとドエム・クンディ(男性)
- 期限:
- 2018年3月27日
- 配信日:
- 2018年2月27日
- UA No:
- 279/2017
不当な罪で実刑1年を受けて収監されていた環境活動家の2人が釈放された。
2月13日、環境NGOマザーネイチャー(MNC)で活動するハン・バンナクさんとドエム・クンディさんが、釈放された。
昨年9月、ハン・バンナクさんとドエム・クンディさんは、カンボジア南西端ココン州の沖合に停泊していた2隻の船舶を撮影した。MNCはこの動画を公開し、「政権とつながりがある企業が、珪砂の違法輸出に関わっている」と非難した。これまでも同団体は、国が資源の違法取引に関与する一方で、浚渫会社の詐欺や脱税を黙認しているとして、政権や企業を非難してきた。
2人が船を撮影したことを知った与党議員のリ・ヨン・パット氏が所有する開発会社が、「社の私有地に侵入し、撮影した」と2人を告発した。その直後、2人は逮捕され、5ヵ月間、勾留された。
1月26日、重大な犯罪の扇動とプライバシー侵害の罪で禁固1年、執行猶予7カ月の判決を受けた。すでに5カ月以上勾留されていたため、今回の釈放となった。
2人は、逮捕直後に弁護人の立ち会いもなく取り調べを受け、起訴され、過密な監房に収監された。平和的活動で収監された良心の囚人だった。
これで本件のアクションは終わります。当局に手紙を書いてくれたすべての人に感謝いたします。