最新情報:
2019年5月27日 (stop情報)
更新履歴:
2018年9月23日 (更新情報)
2018年1月20日
国名:
ミャンマー(ビルマ)
対象者:
ロイター通信記者2人(男性)
期限:
2018年10月18日
配信日:
2019年5月27日
UA No:
004/2018

国家機密法違反で投獄されていたロイター通信のワロウン記者とチョーソーウー記者が5月7日、大統領恩赦で釈放された。釈放は、国内外の報道の自由にとって大きな勝利であり、アムネスティの無罪放免を訴える活動は、2人の早期釈放に寄与したものと考える。

2人の記者は一昨年12月、ラカイン州北部で治安部隊が関与したとされるロヒンギャ10人の虐殺を取材していたときに治安当局に逮捕された。その後、国家機密法違反で起訴され、昨年9月の一審で7年の刑を言い渡され、今年1月の2審でも有罪が支持され、4月の最高裁判所で刑が確定した。その2週間後に大統領恩赦が発表された。2人の拘禁期間は、勾留期間を入れると500日を超えた。

釈放されたワロウンさんは、刑務所前で記者たちに「刑務所にいる私たちに釈放要請などの支援をいただいた世界中の方々に感謝したい。すぐにでも職場に復帰したい」と述べた。

ワロウンさんとチョーソーウーさんは、取材活動をしていただけであり、逮捕や処罰などあってはならなかった。従って、有罪判決そのものが無効であり、判決そのものが破棄されるべきだ。

アムネスティは、表現・結社・集会の自由の制限が今も続くことに懸念して、これらの自由の行使で投獄されている人びとの釈放と抑圧的法律の廃止を引き続き求めていく。

本件に関するアクションはこれで終わります。要請文を送付してくださったすべての方に感謝いたします。