最新情報:
2021年7月28日 (stop情報)
更新履歴:
2021年4月22日 (更新情報)
2019年3月28日
国名:
サウジアラビア
対象者:
ナシマ・アル=サダ(女性)
期限:
2021年8月28日
配信日:
2021年7月28日
UA No:
021/2019

Nassima al-Sada.jpgサウジアラビアの人権擁護活動家で女性の権利活動家でもあるナシマ・アル=サダさんが、6月27日、刑期満了に伴い条件付きで釈放された。ただ、5年間の渡航禁止という条件がつけられている。これでは、彼女の移動の自由や表現の自由は制限されてしまう。アムネスティは、当局に対しこの制限を撤廃するように要求していく。

アル=サダさんは、市民的権利と政治的権利や東部州の少数民族シーア派のために長年活動してきた。6月27日、3年半の刑期を終え釈放された。アル=サダさんは、サウジアラビアの女性が車を運転できる権利や男性後見人制度の廃止を要求していたことで知られている。

恣意的に逮捕された2018年7月から2019年6月まで審理なしのまま拘束されていた。1年後、サイバー攻撃犯罪法違反とされ明記されていない条文で有罪となった。2019年2月から2020年始めまで、独房に監禁されていた。審理なしの長期拘束が続き、アムネスティの大規模な働きかけで国際的な圧力が高まり、アル=サダさんら拘束されている女性たちの審理が再開された。2020年11月25日、サイバー攻撃犯罪法違反だが、人権活動に関わる容疑が立証されないまま判決が下りた。アル=サダさんは控訴した。

今年3月、リヤドの控訴裁判所は、一審の判決を支持し、アル=サダさんは5年の渡航禁止と5年間の実刑判決が確定した。が、ナシマ・アル=サダさんはすでに刑期を満了していたため、この7月に釈放された。ただし、渡航制限下に置かれている。アムネスティは今後も、当局に対しアル=サダさんの判決破棄と渡航禁止の解除を求め、移動の自由、表現の自由の権利保障を求めて行く。

アル=サダさんの家族は、「アムネスティやアムネスティの支援者が、家族の釈放のために国際社会に働きかけたことに大変感謝している」と語っている。

アル=サダさんのUAはこれで終了します。ご支援いただいたみなさん、ありがとうございました。

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