- 最新情報:
- 2021年7月28日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年4月22日 (更新情報)
- 2019年3月28日
- 国名:
- サウジアラビア
- 対象者:
- ナシマ・アル・サダ(女性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2019年3月28日
- UA No:
- 021/2019
人権活動家のナシマ・アル・サダさんが、昨年7月から起訴も裁判もないまま拘束されている。今年2月初旬からは、独居拘禁に置かれている。サウジアラビアでは、人権活動家の拘束が相次ぎ、昨年5月以降、少なくとも男女15人が容疑もなく拘束されてきた。アムネスティは、サウジアラビア当局に対し、アル・サダさんら活動家全員を即時かつ無条件に釈放するよう求めている。
アル・サダさんは、市民的、政治的権利、東部地域のシーア派社会の権利、女性の権利などを求める運動をしてきた。とりわけ、女性が禁止されている車の運転の権利や男性親族が女性の後見人を務める制度の撤廃を求めてきた。逮捕される前は、繰り返し嫌がらせを受け、移動の自由を制限されていた。
昨年5月、サウジ通信社は、7人の逮捕を報じた。7人は、国の治安と安定を脅かし、社会の体制を揺るがす目的で国外の団体とやり取りし、国家に脅威を与えたことがテロ禁止法に違反するとされた。同年7月、さらに著名な女性の人権活動家2人が恣意的に拘束された。恣意的に拘束されている活動家の中には、拷問、性暴力、虐待を受けたり、自殺未遂を図ったりする人たちもいるという。
- 最新情報:
- 2021年7月28日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年4月22日 (更新情報)
- 2019年3月28日
- 国名:
- サウジアラビア
- 対象者:
- ナシマ・アル・サダ(女性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2021年4月22日
- UA No:
- 021/2019
2021年3月、リヤドの控訴裁判所は女性人権擁護活動家ナシマ・アル・サダさんの一審判決を支持し、実刑5年(一部は執行猶予2年)とその後の出国禁止5年という刑が確定した。ナシマ・アル・サダさんは昨年11月、どの活動が違法なのか指摘ないまま、サイバー犯罪法違反で有罪判決を受け、控訴していた。当局は、有罪判決を再考し、サダさんを無罪にして釈放すべきだ。
アル・サダさんは、市民権と政治的権利、女性の権利向上、男性後見人制度の廃止を求めて活動してきた。2018年7月、ナシマ・アル・サダさんの苦難が始まった。彼女は、法的根拠なく恣意的に逮捕され、起訴も裁判もないまま、拷問にも相当する長期の独居拘禁など、深刻な人権侵害を受けてきた。1年後に、具体的な罪状がないままサイバー犯罪法違反で起訴された。2018年6月に女性の運転禁止が解除されたが、それまでに彼女の行った、女性の運転を解禁するよう求める啓発活動を理由に起訴されたことは、明らかだった。
勇気あるナシマ・アル・サダさんは、社会を変えることに生涯を捧げてきたが、その結果、家族から引き離され、家族と面会もできずに拘禁され、基本的人権を侵害され続けてきた。そもそもサダさんが拘束される理由など何もなかった。神聖なるラマダン(断食月)の時期、サダさんの居場所は子どもたち3人と病気の夫ら家族のそばしかないのだ。
- 最新情報:
- 2021年7月28日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年4月22日 (更新情報)
- 2019年3月28日
- 国名:
- サウジアラビア
- 対象者:
- ナシマ・アル=サダ(女性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2021年7月28日
- UA No:
- 021/2019
サウジアラビアの人権擁護活動家で女性の権利活動家でもあるナシマ・アル=サダさんが、6月27日、刑期満了に伴い条件付きで釈放された。ただ、5年間の渡航禁止という条件がつけられている。これでは、彼女の移動の自由や表現の自由は制限されてしまう。アムネスティは、当局に対しこの制限を撤廃するように要求していく。
アル=サダさんは、市民的権利と政治的権利や東部州の少数民族シーア派のために長年活動してきた。6月27日、3年半の刑期を終え釈放された。アル=サダさんは、サウジアラビアの女性が車を運転できる権利や男性後見人制度の廃止を要求していたことで知られている。
恣意的に逮捕された2018年7月から2019年6月まで審理なしのまま拘束されていた。1年後、サイバー攻撃犯罪法違反とされ明記されていない条文で有罪となった。2019年2月から2020年始めまで、独房に監禁されていた。審理なしの長期拘束が続き、アムネスティの大規模な働きかけで国際的な圧力が高まり、アル=サダさんら拘束されている女性たちの審理が再開された。2020年11月25日、サイバー攻撃犯罪法違反だが、人権活動に関わる容疑が立証されないまま判決が下りた。アル=サダさんは控訴した。
今年3月、リヤドの控訴裁判所は、一審の判決を支持し、アル=サダさんは5年の渡航禁止と5年間の実刑判決が確定した。が、ナシマ・アル=サダさんはすでに刑期を満了していたため、この7月に釈放された。ただし、渡航制限下に置かれている。アムネスティは今後も、当局に対しアル=サダさんの判決破棄と渡航禁止の解除を求め、移動の自由、表現の自由の権利保障を求めて行く。
アル=サダさんの家族は、「アムネスティやアムネスティの支援者が、家族の釈放のために国際社会に働きかけたことに大変感謝している」と語っている。
アル=サダさんのUAはこれで終了します。ご支援いただいたみなさん、ありがとうございました。
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