最新情報:
2019年7月12日 (stop情報)
更新履歴:
2019年6月26日
国名:
スリランカ
対象者:
死刑囚13人(男女)
期限:
2019年8月12日
配信日:
2019年7月12日
UA No:
045/2019

スリランカの最高裁判所は7月5日、10月29日の次回の公判まですべての死刑執行命令を保留すると発表した。シリセーナ大統領が6月26日に4件の執行命令書に署名したことに対し、基本的人権の保護を求める嘆願書が12件、提出された。裁判所は今後、執行の中止を求める嘆願を審理する。

嘆願書には、執行対象となった4人の選択が恣意的で、秘密裏の執行計画や準備は、囚人の権利の侵害だとするなどの指摘があった。

今回の最高裁の判断の背景には、大統領の執行命令書の署名に対して、国内外から批判が集まったことがある。国内の裁判所、メディア、街頭、ソーシャルメディア、議会の全会派などに加え、国際社会も、死刑執行に反対する声を上げた。

アムネスティも、大統領に対し、死刑には特に犯罪を抑止する効果はあるわけではないなどとして、死刑の再開を中止するよう求めた。

スリランカで最後に死刑が執行されたのは、1976年だった。この30数年間で2度、大統領が死刑を再開しようとしたが、執行には至らなかった。

UAによるみなさんの声は、世界中の声に加わり、最高裁を動かしました。大変、意義あることです。どこであれ不正が起こると声を上げなければなりません。このことを、今回も確認できました。

本件に関するアクションはこれで終わります。要請文を送付してくださったすべての方に感謝いたします。