- 最新情報:
- 2019年9月18日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年7月19日 (更新情報)
- 2019年6月14日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- エデム・ベキロフ(男性)
- 期限:
- 2019年10月18日
- 配信日:
- 2019年6月14日
- UA No:
- 079/2019
ウクライナの少数民族クリミア・タタール人のエデム・ベキロフさんは、昨年12月から、治安当局に拘束されている。彼は車椅子を必要とし、特殊な治療を必要とする疾患を患っている。5月末に面会した弁護士の話では、病状は極めて深刻な状態にあるという。
ベキロフさんの家族は、ロシアが占拠するクリミア半島に住んできた。昨年12月に実家の母親らに会うためにクリミアを訪れたとき、爆発物と武器を所持していたとして拘束された。これは、ロシアがよく使う手口で、特に政権批判を理由とする個人の拘束に利用してきた。ベキロフさんは、一貫して、無実を訴えてきた。
収容所は、車椅子での移動が困難な造りとなっており、外に出ての休憩や、トイレなど日常生活に支障をきたしている。さらに、糖尿病、切断した脚の傷口、心筋梗塞後など、特別な治療を必要とする状況にある。
5月24日に本人と面会した弁護士は、体調も生活環境も悪化するばかりで、心身ともに厳しい状況だと述べた。家族も非人間的な環境や治療をまったく受けられないことに、不安と怒りを持っているという。
ベキロフさんが置かれた状況は人権侵害であり、非人間的な扱いで、命を落とす危険すらある。当局は、ベキロフさんを病状に対応できる医療施設に移すなどして、適切な治療が受けられるようにするべきだ。
もっと読む
2014年ロシアは、クリミア半島を占拠した。アムネスティは、ロシア当局のクリミア・タタール人に対する迫害を調査して、公表してきた。ベキロフさんに対する当局の対応は、他の人々の問題と共に欧州評議会で取り上げられ、複数の国際団体が注目している。
- 最新情報:
- 2019年9月18日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年7月19日 (更新情報)
- 2019年6月14日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- エデム・ベキロフ(男性)
- 期限:
- 2019年10月18日
- 配信日:
- 2019年7月19日
- UA No:
- 079/2019
不当な容疑で拘禁されているエデム・ベキロフさんは、判決前の拘束解除を求めていたが、その申し立てが、却下された。
ウクライナの少数民族クリミア・タタール人のベキロワさんは、体に障害があり車椅子生活を送る。昨年12月に勾留が始まって以来、休憩場所やトイレへの移動に大きな支障を感じていた。また、糖尿病、切断した脚の傷口、心筋梗塞後の治療など、専門医の治療を必要としている。
5月末に面会した弁護士の話では、病状は極めて深刻な状態にあるという。しかし、裁判所は、保釈を認めなかった。
6月19日には、欧州人権委員会の求めを受け、ロシア当局は、専門医の診察を認めた。しかし、その診断結果は本人に開示されなかった。他の疾患の検査も必要だったが、受診は認められなかった。
ベキロフさんの家族は、ロシアが占拠するクリミア半島に住んできた。昨年12月に実家の母親らに会うためにクリミアを訪れたとき、爆発物と武器を所持していたとして拘束された。国が好ましくないとする人物の拘束によく使う手口だが、ベキロフさんは、一貫して、容疑を否定してきた。
5月24日に本人と面会した弁護士は、体調も生活環境も悪化するばかりで、心身ともに厳しい状況だと述べた。非人間的な環境や治療をまったく受けられないことに、家族も不安と怒りを持っているという。
当局の対応はすべて、体調悪化のリスクを放置する非人道的な対応であり、人権侵害にあたる。当局は、ベキロフさんを病状に対応できる医療施設に移すなどして、適切な治療が受けられるようにするべきだ。
- 最新情報:
- 2019年9月18日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年7月19日 (更新情報)
- 2019年6月14日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- エデム・ベキロワ(男性)
- 期限:
- 2019年10月18日
- 配信日:
- 2019年9月18日
- UA No:
- 079/2019
爆発物と武器の所持容疑で拘束されたクリミア・タタール人のエデム・ベキロワさんが9月7日、ようやく釈放された。キエフの自宅に戻り、病気の治療を受けることもできた。
昨年12月に実家の母親らに会うためにクリミアを訪れたとき、爆発物と武器を所持していたとして拘束され、その後、ロシア内の施設に勾留された。ベキロワさんは、脚に障がいを持つため車椅子を必要とし、さらに、糖尿、心筋梗塞などの病を抱えていた。にもかかわらず、この8カ月間、満足な治療を受けることができず、部屋もトイレも不潔だった。
釈放は、ロシアとウクライナ間の捕虜交換の合意を受けたもので、同様に不当に勾留されていた多数のウクライナ人とともに釈放された。
ベキロワさんは釈放2日後、入院し、翌日、手術を受けることができた。現在は自宅療養中だ。
娘のエレオノラさんは、父親に代わってコメントを出した。「大変辛い時に私たちを支え、支援の言葉を送ってくださったすべての人に感謝します。ありがとうございました。皆さんのことばを父に伝えます」。
このUAは今回で終了します。ご支援いただいた皆さまに深く感謝いたします。