- 最新情報:
- 2019年7月23日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年6月22日
- 国名:
- トルコ
- 対象者:
- 期限:
- 2019年8月23日
- 配信日:
- 2019年6月22日
- UA No:
- 086/2019
6月14日、イズミル県ですべてのプライドイベントの禁止令が出され、翌日にはアンタルヤ県でも同様の措置が取られた。他県でもプライド週間のイベントが禁止されるおそれがある。そうなれば、イスタンブールの場合、5年連続でプライドパレードが開催されなくなる。
昨年7月に非常事態宣言が解除されたにもかかわらず、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の人びとに対する弾圧は、いまだに続く。当局はこの違法な禁止を撤回し、プライドマーチの実施を保障しなければならない。平和的集会の権利は、差別なく保護するべきだ。
イズミル県は6月14日、6月17日から始まるプライド週間に予定されているすべてのLGBTIイベントの実施を禁止すると発表した。禁止理由は、「住民の安全、身体的不可侵の権利、社会の安全と安定、国と社会の治安・社会全体の規範意識、他者の自由などを守り、暴力とテロを防ぐため」としている。翌日には、アンタルヤ県のプライド週間主催者らが、県当局から同様の理由で15日以降の2週間、プライドマーチなどのイベント実施の禁止を知らされた。
イズミル県のプライドマーチは、2013年から毎年開催されており、今年は6月22日に実施予定だった。
2003年以来開催されているイスタンブールのプライドイベントは、だれもが参加し、整然と行われる催しだが、2015年以降、不当に禁止され、行われてこなかった。
今年5月10日には、中東工科大学の学生らがアンカラでプライドマーチを実施したが、警察の暴力的な介入で中止になった。今回のイズミル県とアンタルヤ県のイベント禁止命令は、プライドマーチだけでなく、すべての関連行事を、「公共の秩序と安全のため」と称して禁止した。
平和的集会の権利はトルコの法律でも国際法でも保障されており、あいまいな理由付けで禁止されることはあってはならない。社会秩序の維持と集会の自由という権利の促進は、法執行機関を含む国家の責務だ。
イズミル県とアンタルヤ県が打ち出したプライドマーチや関連イベントの全面的禁止命令は、違法であり、即刻撤回されるべきだ。他の県も含めプライドイベントの阻止は、平和的集会や表現の自由の権利の侵害だ。
- 最新情報:
- 2019年7月23日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年6月22日
- 国名:
- トルコ
- 対象者:
- 期限:
- 2019年8月23日
- 配信日:
- 2019年7月23日
- UA No:
- 086/2019
イスタンブール、イズミル、アンタルヤなどの主要な県で発令されていたプライドイベント禁止令は、予定通り執行され、いずれの県でも6月あるいは7月の街頭での同イベントは、実現しなかった。
6月14日、イズミル県ですべてのプライドイベントが禁止され、翌日にはアンタルヤ県でも同様の措置が取られた。2015年以降、同イベントを認めてこなかったイスタンブールは、今年も同様で、5月の大学で実施されたプライドマーチは、警察の投入で中止を余儀なくされた。
イスタンブールでも当初は6月30日のパレードが全面的に禁止されていたが、土壇場で一部の通りでの集会と声明文の読み上げが認められた。しかし、集会後に三々五々帰路につく人たちが、当局の催涙弾などを受けて強制排除された。
トルコでは、昨年7月の非常事態宣言解除後も、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の人びとに対する弾圧は、続いてきた。
当局はこの違法な禁止を撤回し、プライドマーチの実施を保障しなければならない。平和的集会の権利は、差別なく保護するべきだ。
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