- 最新情報:
- 2019年10月24日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年7月 3日
- 国名:
- キプロス
- 対象者:
- アハメド・H(男性)
- 期限:
- 2019年11月24日
- 配信日:
- 2019年7月 3日
- UA No:
- 088/2019
アハメド・Hさん(仮名)は、キプロスに残してきた妻と2人の娘とほぼ4年間会うことができていない。2015年9月に、ハンガリーで拘束され、理不尽にもテロ共謀罪で有罪を宣告された。ハンガリー政府による反テロ法の露骨な濫用であることはあきらかだ。今年1月に条件付きで釈放されたが、難民キャンプから出ることは認められていない。シリア国籍であるため、シリアに強制送還されるおそれがある。キプロス政府は、受け入れを拒んでいる。
アハメドさんは、2015年8月に自宅があり長く暮らしてきたキプロスを旅立ち、紛争下のシリアから両親と親族を連れ出し、ヨーロッパの安全な地を目指した。1カ月を超える長い移動を経て、セルビアからハンガリーに入ろうとしたときに、ハンガリーが封鎖する国境で立ち往生した。数百人の難民がいた。国境を越えようとする一部の難民と警察との間に衝突が起きたが、アハメドさんは、持っていたメガホンで双方に冷静な対応を呼びかけた。11人が拘束されたが、その中の1人、アハメドさんのみが、メガホンで暴力行為を煽ったとして「テロ共謀」容疑で起訴された。昨年9月、結審にあたり裁判官は、非暴力の呼びかけを認めたし、ニュース映像もアハメドさんが呼びかける姿を捉えていたにも関わらず、有罪になった。難民とテロの脅威を強引に結びつけたいハンガリー政府の意向が働いたかたちだ。
今年1月に条件付きで釈放され、難民キャンプに拘束されている。シリアへの送還は、身の危険がある国への送還を禁止するノン・ルフールマンの原則に違反する。一方、キプロスは、アハメドさんの受け入れを認めていない。
- 最新情報:
- 2019年10月24日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年7月 3日
- 国名:
- キプロス
- 対象者:
- アハメド・H(男性)
- 期限:
- 2019年11月24日
- 配信日:
- 2019年10月24日
- UA No:
- 088/2019
ハンガリーで不当に留め置かれていたアハメドさんは9月28日、キプロスに帰国し、家族との再会を果たすことができた。
シリア出身のアハメドさんは2015年、紛争下のシリアから両親を連れ出し、セルビアからハンガリーに入る際、難民とハンガリー警察との衝突に出くわし、冷静な対応を呼びかけたところ、暴力行為を煽ったとして拘束され、テロ共謀容疑で起訴された。今年1月、条件付きで釈放され、難民キャンプに移された。
しかし、キプロスが帰国を認めなかったため、難民キャンプから出られない日々が続いた。キプロスに残してきた妻と2人の娘たちとは4年も会っていなかった。
世界各国のアムネスティ支援者が、キプロス政府にアハメドさんの帰国許可を出すよう求めた。9月下旬、キプロス政府がようやく帰国を認めたため、9月27日、ブダペスト空港を飛び立ち、翌日、キプロスに到着し、家族と涙の再会を果たした。
アハメドさんと妻は、「支援してくれた人たちに深く感謝します」と話した。
このUAは今回で終了です。ご支援いただいた皆さまに深く感謝いたします。