最新情報:
2022年6月 6日 (stop情報)
更新履歴:
2021年1月19日 (更新情報)
2019年8月 1日
国名:
エジプト
対象者:
イブラヒム・エズ・エルディン(男性
期限:
2022年7月 6日
配信日:
2022年6月 6日
UA No:
104/2019

治安当局に拘束され、テログループの一員という根も葉もない容疑で3年近く拘束されていたNGO調査員のイブラヒム・エズ・エルディンさんが4月26日、疑いが晴れ、釈放された。

エルディンさんは、「権利と自由のためのエジプト委員会」の居住権調査員で、市民だれもが手頃な価格でマイホームに住める社会を目指して、強制立ち退きなどの実情を調査してきた。一方、団体の理念は国の政策と対立することが多く、その活動が当局の摘発を受けることもあった。

エルディンさんは2019年6月、治安当局に拘束され、5カ月間、拘置場所が明らかにされないままテロ組織の一員という根も葉もない容疑で暴力的な取調べを受けた。さらに2年半も拘束が続いたが、その間、腰痛などの持病を抱えているにもかかわらず、専門医の治療を受けられなかった。そんな中、世界中のアムネスティや他団体の支援者らがエルディンさんの即時釈放を求める活動を続け、ようやく今回、エルディンさんが自由の身になった。

「人間の尊厳と真っ当な生活を送る権利の擁護する仲間へ。刑務施設での約3年間、私は毎日、魂の一部を失い、再び自由になる希望を失いつつあるように感じました。唯一、私の日々を照らし、希望を与えてくれたのは、みなさんが今も私を覚えており、私の自由を求め続けている知らせでした。私が希望を持ち、前進し続ける動機になりました。エジプトで、また世界で私を支援してくれたすべての人に感謝します。特にアムネスティの職員・会員の皆さんには、真っ暗闇の中で一筋の光を放ってくれました。言葉では言い表せないほどです。ありがとうございました」

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