- 最新情報:
- 2019年8月31日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年8月 8日
- 国名:
- 米国
- 対象者:
- ラリー・スウェアリンジェン(男性)
- 期限:
- 2019年9月30日
- 配信日:
- 2019年8月 8日
- UA No:
- 108/2019
米国テキサス州の死刑囚ラリー・スウェアリンジェンさんは、8月21日に死刑執行される予定だ。状況証拠に基づく有罪判決だったが、死刑を宣告されてからも、無実を訴え続けてきた。
今年に入り、複数の証拠品のDNA鑑定が実施されたが、複数の法医学者が死刑囚のDNAと合致しないとしたことで、本人の無罪の主張を支持する形となった。
1998年12月8日に一人の女性が行方不明になった。3日後、スウェアリンジェンさんが逮捕され、翌年1月2日、遺体が発見された。2000年、被告は、殺人罪で死刑判決を受けた。
2009年1月、死刑執行の土壇場で控訴裁判所で執行の猶予を受けた。
被害女性を解剖したカーター博士は、2002年に、遺体は発見日の26日前ごろに遺棄されたと証言していたが、他の法医学者たちは、遺体は発見時の数日前に遺棄されたと思われると語っていた。数日前なら、容疑者として逮捕された後に、遺体が遺棄されたことになる。
その後、カーター博士は、死体の遺棄推定日を発見日の2週間以内だと報告した。別の誰かが、遺体を遺棄した疑いが濃厚になった。
連邦政府の法律「反テロと効果的死刑法」は、連邦裁が州の裁判所の決定を再審理する上での条件を定めている。2009年の控訴裁判所の陪審員は、複数の専門家の主張が、この再審理の条件を満たすかどうかを検討した。その結果、カーター博士への尋問など検察側の主張に憲法上の瑕疵があったという理由で、死刑囚は、再審理の条件を満たすと判断され、地方裁判所での申し立てを認めた。ただ、「地裁が、被告が要件を満たさないと判断すれば、本案に至ることなく申し立ては却下される」とした。そして、地裁はこの申し立てを却下した。
スウェアリンジェン死刑囚は、2011年に死刑執行日を言い渡されたが、再び土壇場で執行が猶予され、あらためて再審理への機会を得た。
2014年、同死刑囚は、複数の証拠品のDNA検査を求め、2017年に検査の実施が認められ、今年、検査の結果、証拠品には死刑囚のDNAはなかったことがわかった。しかし、死刑囚の無罪が証明されたわけでもないとして、再審理もないまま、死刑執行日は8月21日となった。
「死刑に直面している者の権利の保護を確保する保障規定」は、有罪の証拠が、他の解釈の余地がないほど決定的で説得力ある場合のみ、死刑を科せるとしている。
従って、スウェアリンジェンさんは、恩赦を受けて無罪とすべきだ。また、他のすべての死刑囚は、その執行を停止されるべきだ。
- 最新情報:
- 2019年8月31日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年8月 8日
- 国名:
- 米国
- 対象者:
- ラリー・スウェアリンジェン(男性)
- 期限:
- 2019年9月30日
- 配信日:
- 2019年8月31日
- UA No:
- 108/2019
テキサス州で無実を訴えていた死刑囚のラリー・スウェアリンジェンさんの死刑執行が、予告通り8月21日に行われた。状況証拠に基づく殺人容疑で死刑を言い渡され、2000年から米国テキサス州で死刑囚監房に入っていた。死刑を宣告されてからも、無実を訴え続けていた。複数の法医学者が、発見された女性の遺体の死亡推定日は、スウェアリンジェンさんが逮捕された後だと証言していた。
このUAはこれで終了ですが、死刑の全面廃止に向けて、引き続き当局にすべての死刑の執行停止を求め続けます。このUAにご参加いただき、ありがとうございました。