- 最新情報:
- 2021年4月22日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年12月12日 (更新情報)
- 2019年11月11日
- 国名:
- パキスタン
- 対象者:
- ムハンマド・イスマイル(男性)
- 期限:
- 2021年5月22日
- 配信日:
- 2019年11月11日
- UA No:
- 148/2019
軍を批判する人権擁護活動家のムハンマド・イスマイルさん(64才)は、ヘイトスピーチとサイバー・テロの容疑で起訴された。有罪なら最高7年の刑を受ける。同じく人権擁護に取り組む娘のグラライさんは、当局の圧力で亡命に追い込まれた。その結果、イスマイルさん一家は、監視、脅迫などを受けてきた。言論の自由の権利を行使しただけで勾留されているイスマイルさんは、即時、無条件で釈放されるべきだ。
娘のグラライ・イスマイルさんは、女性の権利擁護で知られ、自由と正義の闘いを讃えるアンナ・ポリトコフスカヤ賞を受賞している。また、女性の権利を促進するNGOの代表でもある。
今年5月の抗議集会で演説した内容が、暴動、テロ、名誉棄損などの罪に触れるとして起訴され、やむなく身を隠し、米国への亡命手続きをとった。その後、イスマイルさん宅は、何度も家宅捜索を受けたり監視されるなど、プライバシーを侵害されてきた。
7月、父のイスマイルさんは、捜査報告の中で海外から資金を受け、社会活動に名を借りたテロ組織の支援をしていた疑いがあるとして起訴された。
イスマイルさんは、ペシャワール高等裁判所にこの起訴の取り消しを請願した。請願の聴聞会がある日、裁判所近くで当局に拘束された。その後、特別法廷に引き出され、SNSでヘイトスピーチと国家機関に対する虚偽情報を広めたとして、厳罰で知られる電子犯罪法違反で起訴された。
年齢を考えると、長期の刑に耐えられないおそれがある。国に対する批判や政治的な発言は表現の自由の権利で保障されており、処罰などあってはならない。
- 最新情報:
- 2021年4月22日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年12月12日 (更新情報)
- 2019年11月11日
- 国名:
- パキスタン
- 対象者:
- ムハンマド・イスマイル(男性)
- 期限:
- 2021年5月22日
- 配信日:
- 2019年12月12日
- UA No:
- 148/2019
軍を批判する人権擁護活動家のムハンマド・イスマイルさん(64才)に対するヘイトスピーチとサイバー・テロの容疑は、いまだ取り下げられず、最高7年の刑を受ける可能性がある。また、保釈中とはいえ、妻とともに出国は禁止され、家族全員が監視や脅迫などを受けている。
容疑を受けた背景には、同氏が反政府的発言をしてきたことと同時に、同じく人権擁護に取り組む娘のグラライさんを擁護してきたことがある。グラライさんは、当局の圧力で亡命に追い込まれた。
アムネスティは、検察当局に対しイスマイルさんの容疑を即時無条件に取り消すよう求める。
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- 2021年4月22日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2019年12月12日 (更新情報)
- 2019年11月11日
- 国名:
- パキスタン
- 対象者:
- ムハンマド・イスマイル(男性)
- 期限:
- 2021年5月22日
- 配信日:
- 2021年4月22日
- UA No:
- 148/2019
事実無根のヘイトスピーチとサイバーテロ容疑で勾留されていた人権擁護活動家のムハンマド・イスマイルさん(66才)が4月12日、保釈された。ペシャワール高等裁判所が判断した。
イスマイルさんは2019年7月、調査活動の資金を海外から受け、社会活動に名を借りたテロ組織の支援をしていた疑いがあるとして起訴された。その後、SNSでヘイトスピーチと国家機関の虚偽情報を流したとして電子犯罪法違反にも問われた。いずれも根も葉もない容疑だった。審理は長期間停滞し、新型コロナウイルス感染が蔓延する刑務所での拘束が続いた。
イスマイルさんは重い心臓病を抱えており、勾留中に悪化していたが、保釈されて最悪の事態は逃れられたという。だが、告発は残ったままだ。2月24日、国の人権委員会は、公正な司法手続きが進められていないとして、イスマイルさんの起訴の根拠となった証拠に疑問を投げかけた。
近年パキスタンでは、オンラインを含む表現、集会、結社の自由が厳しく制限され、摘発されている。娘のグラライさんも知られた人権活動家で、妻も含めた家族全員が、当局から度重なる監視や嫌がらせ、脅迫を受けてきた。
そんな中で、今回のイスマイルさんの保釈は、UAを含めた国際社会からの働きかけが、功を奏した結果だと言える。娘のグラライさんは、「皆さんの支援がなければ、命を落としていたかも知れません」とアムネスティに感謝の気持ちを語った。
アムネスティは、イスマイルさんが置かれている状況を引き続き監視し、適宜対応していきますが、このUAは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。
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