最新情報:
2022年3月28日 (stop情報)
更新履歴:
2020年2月22日
国名:
チャド
対象者:
期限:
2020年4月24日
配信日:
2022年3月28日
UA No:
007/2020

昨年12月30日、人権活動家のバラダイン・バーデイ・ターギオさんが恩赦を受け、自由の身になった。ターギオさんは一昨年、正当な理由もなく拘束され、1年半近く勾留された。拘束の直前、チャドの大統領に体調不良の疑いがあることや国内の一部の地域で人権状況に問題があることをフェイスブックに投稿していたことが、拘束に関係しているとみられている。昨年6月、移動と表現の権利を制限されたまま、暫定的に勾留を解かれたが、3カ月後の9月、憲法秩序違反で3年の実刑を言い渡されていた。

拘置場所が公表されず、家族や弁護人との面会もできないまま、ターギオさんの勾留は、1年半近くも続いた。昨年6月に保釈されたが、9月の裁判では、憲法秩序違反の罪で禁錮3年、罰金25万CFA (約51,000円)の有罪判決を言い渡され、再び収監された。

3カ月後の12月30日、恩赦法が発布されて恩赦にもとづく釈放があり、ターギオさんも自由の身になった。ターギオさんの無条件釈放を求めて、アムネスティなどによるチャド内外での活動や政府への訴えが、恩赦による釈放を後押ししたと思われる。

ターギオさんは2月12日のフェイスブックに次のように投稿している。「終始一貫、弁護人やアムネスティを支援する人たちが私に寄り添ってくれた。この人たちの強い決意、楽観、忍耐力などを高く評価したい」と。

ターギオさんの釈放を求めるUAに参加していただいたすべての皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。

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