- 最新情報:
- 2020年7月21日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2020年3月27日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 李翘楚(女性)
- 期限:
- 2020年8月21日
- 配信日:
- 2020年3月27日
- UA No:
- 028/2020
女性と労働者の権利を擁護する李翘楚(Li Qiaochu)さんが2月16日、当局に拘束された。ジェンダーに基づく問題への取り組みや、パートナーである許志永(Xu Zhiyong)さんが、福建省アモイ市内であった弁護士や活動家の集まりに参加したことに関連しているようだ。逮捕後の拘置場所は不明で、連絡も面会もできない。虐待を受けているおそれもある。
李さんは長年、労働者の権利を研究するだけではなく、ジェンダー問題にも取り組んできた。その李さんが拘束される理由があるとすれば、労働者やジェンダーに関わる権利擁護活動や活動家仲間との関係にあるものと思われる。
李さんは昨年12月31日、警察に呼び出され、北京公安局で24時間、拘束された。その間、うつ病を抱える李さんは、希望した医療的対応を受けることができなかった。ほとんどの尋問は、パートナーに関することだったため、取り調べで受けた扱いをネット上で明らかにして、アモイ市内の会合に参加して拘束された人たちに注意を喚起した。
昨年、李さんは鬱病と診断された。定期的に診断を受けることができなければ、精神的にも身体的にも体調が悪化するおそれがある。
李さんは、労働者や女性などの平等の権利にかかわる問題に長年、関わってきた。2017年、北京当局が、低所得者層の人たちの排除に乗り出したとき、李さんは、影響を受ける地域の情報を集める作業にボランティアとともに取り組んだ。これは退去させられた出稼ぎ労働者が、新しい仕事や新たな住居を見つける手助けのためだった。さらに、国際的なMeTooキャンペーンにも積極的に参加した。彼女は資料を集め、報告を作成し、MeToo運動を支持するメッセージをウェブ上に投稿した。
2019年6月、彼女はうつ病と診断され、定期的に専門医の治療を受けることになった。新型コロナウイルス感染が勃発したため、ボランティアを再開し、特定地域内の蔓延を防ぐため、オンラインと対面の両面で支援活動をした。清掃員にマスクを配布し、制限を受けている地区の妊婦に互いに助け合う方法を指導した。特に病院で見られるジェンダーに基づく暴力に関し、ジェンダー視点が欠けるとして、すぐにボランティアの人たちと提言をまとめる作業に取り掛かった。
彼女の行動に対し、警察は嫌がらせを行い、12月に入ると自宅や通勤を監視した。12月末には全国で、弁護士や活動家の集まりに参加した人たちが、警察への出頭要請や拘束を受け始めた。
- 最新情報:
- 2020年7月21日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2020年3月27日
- 国名:
- 中国
- 対象者:
- 李翘楚(女性)
- 期限:
- 2020年8月21日
- 配信日:
- 2020年7月21日
- UA No:
- 028/2020
今年2月から4カ月間、勾留されていた活動家の李翘楚(Li Qiaochu) さんが6月19日、保釈された。
ジェンダーに基づく暴力や労働者の権利の取り組みで知られる李さんは2月16日、警察に連行され、2カ月後、「指定居所監視居住」と呼ばれる勾留措置を受けていることがわかった。拘束の背景には、ジェンダーに基づく暴力への取り組みや他の活動家との連携、パートナーが弁護士の集まりに参加したことなどがあると推測されている。
李さんは、労働者や女性などの平等の権利にかかわる問題に長年、関わってきた。北京当局が、2017年に都市整備の一環で低所得者層の人たちの排除に乗り出したときも、李さんは、他のボランティアとともに退去させられた人たちの仕事や住居探しに奔走した。
昨年、鬱病と診断されたため、今回のような長期の拘束が体調に与える影響が心配されていた。そんな中、今回、保釈までの勾留期間が、4カ月と比較的短かったのは、不幸中の幸いだ。世界中の人びとが、李さんの釈放を求めて当局に働きかけたことが、功を奏したと言える。
元気な姿で帰宅した李さんは、自分の支援活動に参加したすべての人たちに感謝し、「私や家族を支援してくれてありがとう」とメッセージを送っていた。
このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。
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