- 最新情報:
- 2020年9月25日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2020年7月10日
- 国名:
- グアテマラ
- 対象者:
- 病院スタッフ(男女)
- 期限:
- 2020年10月25日
- 配信日:
- 2020年7月10日
- UA No:
- 095/2020
グアテマラシティにある公立インダストリアルパーク臨時病院の施設清掃スタッフ46人が6月5日、解雇された。3月26日に雇用されてから解雇まで、何の案内や告知もなかった。その上、2カ月以上にわたる労働に対する賃金も支払われていない。清掃スタッフを雇用した保険省によると、仕事の継続には高卒の資格が必要だという。雇用後に雇用の資格を持ち出すのは、あまりに不当だ。当局は、直ちに賃金を支払い、解雇に至った経緯を調査し、救済措置を取るべきだ。
グアテマラの医療機関は医療制度が脆弱なため、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まる前から、全米保険機構から支援を受けていた。当局の発表では、6月9日現在のコロナ感染者は7,955人、死者は252人だった。
政府は3月21日、新型コロナウイルス患者を受け入れるためにグアテマラシティに319床を備えたインダストリアルパーク臨時病院を設立した。
病院によると、清掃や施設スタッフは保健省を通して雇用された。雇用条件は、高校卒以上の資格だということだったが、保健省が、応募者46人と契約を交わしたときには、応募者は、この資格を求められなかった。したがって、学歴を問題にされることもなく雇用され、働いてきた。
そもそも肉体労働や単純作業には、初等教育より上の資格を必要としない。また、公務員採用マニュアルには、「雇用条件は高校卒業以上」とは書かれていない。
新型コロナウイルス感染症の拡大が始まって以来、国中の医療従事者は防護具の不足を訴えてきた。行政監察官によると、5月20日までに少なくとも49人の医師と看護師が感染した。5月30日には、憲法裁判所は保健省に対して、医療従事者に防護具などの必需品を遅滞なく提供するよう命じた。
臨時病院の場合、感染対策がお粗末だったことにより、医療・施設・清掃スタッフの労働者としての権利が侵害され、その結果、市民の健康を危険にさらすことになった。
- 最新情報:
- 2020年9月25日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2020年7月10日
- 国名:
- グアテマラ
- 対象者:
- 期限:
- 2020年10月25日
- 配信日:
- 2020年9月25日
- UA No:
- 095/2020
賃金が支払われないまま解雇された病院の従業員46人に8月初旬、賃金が支払われた。グアテマラ人権監察事務所が、支払いを履行するよう関係当局に働きかけていた。
国立インダストリアルパーク臨時病院は、新型コロナウイルス患者を受け入れるため、3月下旬に建てられた。
5月の初めから、従業員らは、契約書の不在、雇用条件、労働環境などに不満の声を上げていた。6月5日には、46人のスタッフがそれまでの賃金が支払われないまま解雇された。6月9日、アムネスティは、病院当局に対し賃金の即時支払いと解雇理由の説明を求めた。人権監察事務所も、保健省に対し、同様の申し立てをした。
これに対して、前保健大臣は、全員を再び雇用すると説明した。現在のところ、5人が契約書に基づき再雇用され、19人は契約書がないまま職場に復帰した。
今回、46人全員の支払いが確認され、保健大臣も代わった。人権監察事務所は、臨時病院で働く500人全員の労働条件の改善を要求している。国の会計報告によると、インダストリアルパーク臨時病院は、人員や能力不足のため予算の2%も使っていなかった。
このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。
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