最新情報:
2020年8月17日
国名:
ベネズエラ
対象者:
ニックマー・エバンズ(男性) 
期限:
2020年8月31日
配信日:
2020年8月17日
UA No:
125/2020

ベネズエラのカラカスで7月13日、政治学者のニックマー・エバンズさんが当局に拘束された。ソーシャルメディアに書き込んだとされるマドゥロ政権の批判的記事が、法律が禁止する「憎悪の擁護」にあたるとされている。検察は、8月31日までに訴追するかを決める。政府を批判しただけで罪に問うのは不当であり、当局は直ちに容疑を取り消すべきだ。

エバンズさんは逮捕後、秘密裏に勾留され、弁護人との面会もできないまま法廷に立たされ、公正な審理を受ける権利をはく奪された。口頭弁論では、マドゥロ大統領の見解に反する意見を書いたソーシャルメディアの記事が、ヘイト禁止法の「憎悪の擁護」に相当するとされた。しかし、検察は、「憎悪の擁護」を具体的に示す特定のツイートや記事を証拠として提出していない。 インターネット上でもメディアでも該当する記事や画像もなかったという。 

エバンズさんの逮捕は、マドゥロ政権による弾圧の一例である。脅迫、いやがらせ、拷問、恣意的逮捕、失踪などは、対敵諜報局およびマドゥロ政権に共通した手法だ。その結果、近年では、多数の反体制派の政治家らが国外脱出や難民申請を余儀なくされ、国内に残れば逮捕されてきた。反政府活動に参加した一般市民も、いつ恣意的逮捕や拷問、拉致を受けるかもしれず、怯える日々を送る。新型コロナウイルスの感染拡大の中、医療機器や感染防止具などの必要性を訴える医療関係者やジャーナリストも取り調べを受けている。

ベネズエラでは2017年以降、マドゥロ政権による弾圧により、不当逮捕・超法規的処刑などの人道に対する犯罪が行われてきた。かつてない規模のベネズエラ市民が、安全な暮らしを求めて海外に脱出し、その数は520万人を超えるとされる。満足なコロナ感染対策をとれない難民は、帰国を余儀なくされているが、帰国すると政権の報復を受けるおそれがある。

アクションしてください。

英語で当局への以下の要請事項を盛り込んだ要請文をツイッターで、できるだけ早く送ってください。下の要請文の太字部分をご利用ください。

  • エバンズさんの容疑を取り消し、釈放する。釈放までは身の安全を保障する。

要請文

Attorney General Tarek William Saab
Twitter: @TarekWiliamSaab

Dear Mr Tarek William Saab,

I am concerned about the continuing use of arbitrary detentions, torture, disappearances, and other human rights violations in Venezuela, particularly as your government uses the COVID-19 pandemic to further abuse its power.

On 13 July 2020, unidentified officers arrested Nicmer Evans at his home in Caracas. Since then he has remined arbitrarily detained in the facilities of the DGCIM. He has been accused of publishing messages on social media that supposedly challenge the policies of Nicolas Maduro’s government. Freedom of expression is a human right and no one should be put in prison for exercising it.

I demand the case against Nicmer Evans is dropped and his detention be put to an end. Until then, I demand that the DGCIM guarantee Nicmer Evans’ personal integrity.

Yours sincerely,

 

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