最新情報:
2021年10月20日 (stop情報)
更新履歴:
2021年1月20日
国名:
ギニア
対象者:
オウマ・シラ(男性)
期限:
2021年4月30日
配信日:
2021年10月20日
UA No:
154/2020

Oumar Sylla (alias Foniké Mengué) 民主活動家オウマ・シラさんは9月7日、ギニアの首都コナクリの刑務所から釈放された。この措置は、軍部のクーデターで生まれた新政権の判断だった。シラさんは昨年9月から恣意的に勾留され、この6月には控訴院で「偽情報の拡散と殺害をほのめかす脅迫」の罪で実刑3年を言い渡された。この罪は、シラさんの平和的な活動に対するでっち上げだった。

昨年9月、その翌月の大統領選に現職の(半年前、大統領3選を可能にする憲法改正をした)コンデ大統領の立候補に抗議するデモがあった。このデモを呼びかけたシラさんが、逮捕された。10月の選挙後、選挙結果に不正があったとする声が噴出し、抗議デモになった。治安部隊が過剰な力で抗議する人たちを排除した。10月18日から24日の間に少なくとも16人が部隊の銃弾を受けて亡くなった。

シラさんの体調は、勾留中にひどく悪化した。今年3月には新型コロナウイルスに感染し、何回も病院に隔離された。心臓を病んで7月27日に病院に運ばれたとき、病院側は、健康悪化が進行しているとして入院させるよう当局に求めた。しかし、この要請は無視され、シラさんは、刑務所に戻された。8月2日、シラさんは再び入院を余儀なくされたが、その後は9月7日に釈放されるまで病室で過ごした。

9月に入って政情が動いた。9月5日のクーデターで政権を掌握した軍部が、コンデ大統領の拘束と憲法停止、政府の解散を発表した。軍部は、収監されている政治犯の釈放に向けた調査を司法長官に命じた。そして、9月7日、新政権の政令に基づき、シラさんの即時釈放の指示が出され、シラさんは釈放された。

「9月7日から自由になりました。支援してくださった世界中の人たち、特にアムネスティに感謝します。アムネスティの活動一つ一つが、獄中の私を慰めてくれました。私の釈放のためにアムネスティが行った支援と活動のすべてに感謝します」

このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさんに深く感謝いたします。ありがとうございました。

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