最新情報:
2020年12月25日 (stop情報)
更新履歴:
2020年11月30日
国名:
エジプト
対象者:
NGO幹部3人(全員男性)
期限:
2021年1月25日
配信日:
2020年12月25日
UA No:
166/2020

Gasser Abdel Razek, Karim Ennarah and Mohamed Basheer, 人権NGO「個人の権利のためのエジプト・イニシアチブ(EIPR)」の幹部職員、ガサール・アブデル・レゼックさん、 カリム・エナラさん、ムハンマド・バシャールさんが12月3日、釈放された。

幹部3人は11月半ばに逮捕され、法的根拠もなく刑務所に勾留されていた。11月初旬、西側の外交官らを事務所に招き、エジプトの人権状況について説明する機会を設けたことへの報復と思われる。勾留中、3人は、事実無根のテロ行為などの容疑で取調べを受けた。

アムネスティは、エジプト内外の活動家、NGO、ジャーナリスト、著名人、政治家、学者らにも呼び掛け、3人の釈放を訴える運動を精力的に行った。この呼びかけに世界が動き、欧州、北米諸国、国連などの国際機関が、逮捕を激しく非難し、釈放を求めた。今回の釈放は、これらの運動の結果と言える。

ただ、人権団体への脅威が終ったわけでもない。エジプトの人権活動家は今なお、国外への移動が禁止され、資産を凍結されている。今回の3人も釈放後、裁判所のまったく不公正な審理で個人資産を凍結された。また、人権活動家は、外国資金法違反の罪で投獄されるおそれもある。今も多数の人権活動家が、表現の自由の権利を行使して勾留されている。

このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。

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