最新情報:
2021年8月19日 (stop情報)
更新履歴:
2021年3月31日 (更新情報)
2021年1月13日
国名:
モロッコ/西サハラ
対象者:
マーティ・モンジブ(男性)
期限:
2021年9月19日
配信日:
2021年8月19日
UA No:
001/2021

根も葉もない罪で収監されていた学者で人権活動家のマーティ・モンジブさんが3月23日、条件付きで釈放された。今年1月、外国NGOから資金を受けたという出鱈目の罪で実刑1年と罰金を言い渡された。人権活動に精力的に取り組み、政権批判と表現の自由を推進してきたことへの当局の報復だった。モンジブさんは、3月初旬から抗議のハンガーストライキに入っていた。マネーロンダリングと横領の容疑も受けていて、これらの容疑は残ったままだ。

モンジブさんは昨年12月に逮捕・勾留された。容疑は、マネーロンダリングと横領だった。今年1月には、7年も前に実施した研修時に外国NGOから資金を受け取ったというでっち上げの容疑で、実刑1年と罰金を言い渡され、収監された。公正な裁判に欠かせない聴聞や召喚の機会はないまま、さらに本人と弁護人が出廷できないままの有罪判決だった。

3月初旬からハンストに入った。公正な裁判を受けられず、出廷もできないまま、投獄されたことや、ここ数年、通信傍受などによる不当な監視を受けてきたことへの抗議でもあった。

釈放されてからは、すぐに人権擁護活動を再開し、同じように不当に拘束されている人たちを支援するイベントや集会を開いた。モロッコ当局は、モンジブさんらの合法的な人権擁護活動を認め、人権意識の向上に貢献していることを評価すべきだ。

アムネスティは、モンジブさんの釈放を求めて当局にUAで圧力をかけてきた。特に、モンジブさんがハンストに入ってから、当局に釈放を求める当局へのUA要請が活発になった。当局を動かす上で、最も直接的で効果的な手段だと言える。

釈放直後、モンジブさんは、アムネスティに電話で「私への連帯を示すために時間を割いてくれたみなさんには、感謝します。これからすぐに活動にもどります」と話した。

このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさんに深く感謝いたします。ありがとうございました。

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