- 最新情報:
- 2021年8月19日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年3月31日 (更新情報)
- 2021年1月13日
- 国名:
- モロッコ/西サハラ
- 対象者:
- マーティ・モンジブ(男性)
- 期限:
- 2021年9月19日
- 配信日:
- 2021年1月13日
- UA No:
- 001/2021
昨年12月末、学者で人権活動家のマーティ・モンジブさんは、首都ラバトで逮捕され、その後も拘束されたままだ。昨年10月以後、マネーロンダリングの疑いで取調べを受けてきた。捜査の狙いは、モンジブさんに当局への恐怖心を与えることだった。また、モンジブさんの政府に批判的な行動への報復でもあった。モロッコではこの数年、当局による嫌がらせや違法な捜査が横行し、モンジブさんは、当局に批判的な立場から表現の自由を守る活動を続けていた。そのモンジブさん自身が今回、不当に逮捕・勾留されることになった。当局は、モンジブさんを即時かつ無条件に釈放すべきだ。
10月7日、検察当局は横領とマネーロンダリングの疑いでモンジブさんの取り調べを始めた。容疑は、市民ジャーナリストを育成するために国外から財政支援を受けていたことだ。さらに、ラジオの取材で拘束中のジャーナリストを支持し、政敵を弾圧する治安警察を批判したことが、逮捕に繋がったとみられている。
モンジブさんはこの数カ月間、当局に何度も呼び出されていた。活動には無関係の家族も呼び出された。アルツハイマー病を患う76歳の姉も、数時間もかかる移動を強いられた上で4時間以上も尋問を受けた。
モンジブさんは、「イブン・ロッチ研究コミュニケーションセンター」を創設し、NPOフリーダムナウの代表も務める学者だ。さらに、国際メディア、シンクタンク、アカデミックフォーラムなどでモロッコ政治関係のコメントもする。10月26日に召喚された時は、4時間もかけて当局に出向いた。その移動中、交通機関で新型コロナウイルスに感染し、帰宅後、自主隔離する事態になった。11月25日と12月4日にも召喚された。
モンジブさんは、2015年には出国を禁止され、スペインで予定されていたアラブのメディア事情に関する会議での講演ができなかった。その後、24日間、ハンガーストライキを行い、体調悪化で意識を失い、病院に搬送された。
- 最新情報:
- 2021年8月19日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年3月31日 (更新情報)
- 2021年1月13日
- 国名:
- モロッコ/西サハラ
- 対象者:
- マーティ・モンジブ(男性)
- 期限:
- 2021年9月19日
- 配信日:
- 2021年3月31日
- UA No:
- 001/2021
昨年末から拘束されていた学者で人権活動家のマーティ・モンジブさんが3月4日、実刑1年の有罪判決を受け、即日、ハンガーストライキを開始した。モンジブさんは、慢性的心臓欠陥と糖尿病を抱えている。
モンジブさんはこの数年、通信傍受などによる不当な監視と裁判による嫌がらせを受けていた。昨年10月からは、マネーロンダリングや自身と家族の横領という2件のでっち上げの容疑で取り調べを受けていた。1月27日、公正で適切な裁判に必要な審問もなく、出廷することもなく、本人と弁護人欠席のまま、2件の罪で、実刑1年と罰金1万ディルハム(12万円)の刑を言い渡されていた。
また、2015年に研修会実施のために海外のNGOから資金を受け取ったとの容疑を捏造された。その後、裁判は5年間放置されたが、この間、モンジブさんは20回以上も出頭を命ぜられた。
昨年10月にマネーロンダリングと横領容疑で逮捕され、2015年の外国資金受理の容疑でも、この1月に裁判所のウェブサイトに載った。ここでも被告側に弁護する機会を与える審問の通告はなかった。
- 最新情報:
- 2021年8月19日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年3月31日 (更新情報)
- 2021年1月13日
- 国名:
- モロッコ/西サハラ
- 対象者:
- マーティ・モンジブ(男性)
- 期限:
- 2021年9月19日
- 配信日:
- 2021年8月19日
- UA No:
- 001/2021
根も葉もない罪で収監されていた学者で人権活動家のマーティ・モンジブさんが3月23日、条件付きで釈放された。今年1月、外国NGOから資金を受けたという出鱈目の罪で実刑1年と罰金を言い渡された。人権活動に精力的に取り組み、政権批判と表現の自由を推進してきたことへの当局の報復だった。モンジブさんは、3月初旬から抗議のハンガーストライキに入っていた。マネーロンダリングと横領の容疑も受けていて、これらの容疑は残ったままだ。
モンジブさんは昨年12月に逮捕・勾留された。容疑は、マネーロンダリングと横領だった。今年1月には、7年も前に実施した研修時に外国NGOから資金を受け取ったというでっち上げの容疑で、実刑1年と罰金を言い渡され、収監された。公正な裁判に欠かせない聴聞や召喚の機会はないまま、さらに本人と弁護人が出廷できないままの有罪判決だった。
3月初旬からハンストに入った。公正な裁判を受けられず、出廷もできないまま、投獄されたことや、ここ数年、通信傍受などによる不当な監視を受けてきたことへの抗議でもあった。
釈放されてからは、すぐに人権擁護活動を再開し、同じように不当に拘束されている人たちを支援するイベントや集会を開いた。モロッコ当局は、モンジブさんらの合法的な人権擁護活動を認め、人権意識の向上に貢献していることを評価すべきだ。
アムネスティは、モンジブさんの釈放を求めて当局にUAで圧力をかけてきた。特に、モンジブさんがハンストに入ってから、当局に釈放を求める当局へのUA要請が活発になった。当局を動かす上で、最も直接的で効果的な手段だと言える。
釈放直後、モンジブさんは、アムネスティに電話で「私への連帯を示すために時間を割いてくれたみなさんには、感謝します。これからすぐに活動にもどります」と話した。
このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさんに深く感謝いたします。ありがとうございました。
英語でUAを読む