
- 最新情報:
- 2021年2月15日
- 更新履歴:
- 2021年1月25日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
- 期限:
- 2021年4月30日
- 配信日:
- 2021年1月25日
- UA No:
- 006/2021
ロシアの反政権活動家、アレクセイ・ナワリヌイさんが2021年1月17日、モスクワの空港で拘束された。2020年8月に危うく毒殺されそうになり、5カ月間ドイツで療養していた。毒殺未遂に神経剤ノビチョクが使用されたことは、複数の機関で確認されている。拘束には、政治的な意図が明らかであり、ナワリヌイさんは、信念に基づく平和的行動で拘束された「良心の囚人」だ。
ナワリヌイさんは2011年、「反汚職基金」を設立し、その後、高官、政治家、実業家らの汚職を調べ、告発してきた。その結果、報復も受けた。反汚職基金の職員らとともに容疑をでっち上げられ、たびたび家宅捜査を受けた。2014年には、実弟とともに詐欺罪で有罪判決を受けた。弟は3年半の刑、ナワリヌイさんは執行猶予3年の有罪判決を受けた。2019年、欧州人権裁判所は、ナワリヌイさんの起訴には政治的意図があり、裁判前の自宅軟禁を不当と裁定した。この判断を受けたロシア最高裁は再審を命じたが、同時に指摘されていた人権侵害には触れなかった。執行猶予期間中、ナワリヌイさんは、監督官庁への定期的出頭を命じられた。
2020年8月20日、シベリアのトムスクからモスクワへ向かう機内で意識不明の重体になり、別の空港に緊急着陸し昏睡状態で入院した。ロシアの医師団の診断結果は要領を得なかった。翌々日、家族や国内、国際社会からの強い要求を受けて退院が認められ、昏睡状態のままドイツのベルリンの病院に移送された。その時、プーチン大統領は、自らが国外への転院を許可したと強弁した。ナワリヌイさんの容態は徐々に改善し、1カ月後の9月末には退院し、リハビリに入った。
ドイツを含む数カ国の専門家は、ナワリヌイさんの症状は神経剤ノビチョクによるものだと結論づけた。ナワリヌイさんの代理人が、ロシア当局に毒殺疑惑の捜査を求めたが、当局は、応じなかった。
12月14日、民間調査団体「ベリングキャット」が複数のメディアとの合同調査で、ロシア連邦保安庁が数年にわたりナワリヌイさんを尾行し、2020年8月の移動中に毒を盛っていたことが判明したと発表した。プーチン大統領は、ナワリヌイさんを監視していたことは認めたが、毒殺未遂は一蹴した。数日後、当局は、支持者からの寄付金を詐取したとしてアレクセイさんに対する捜査を始めた。12月28日、検察当局は、執行猶予期間中の出頭義務を果たさなかったと警告し、裁判所に3年半の収監を科すよう求めた。
2021年1月13日、ナワリヌイさんは拘束を覚悟にモスクワに戻ると発表した。1月17日、モスクワの空港には多数のナワリヌイ支持者が集まったが、多くが拘束された。ナワリヌイさんを乗せた便は別の空港に降り立ち、ナワリヌイさんは拘束された。1月18日、警察署内で審理が始まり、30日間、勾留されることになった。だが、ロシアの法律には、執行猶予違反で30日間勾留されるという規定はない。
アクションしてください。
英語で当局への以下の要請事項を盛り込んだ要請文をツイッターで、できるだけ早く送ってください。
President of the Russian Federation
Vladimir Vladimirovich Putin
Twitter: @KremlinRussia
Dear President, as the President of the Russian Federation to take necessary steps to ensure Aleksei Navalny’s immediate and unconditional release, and an end to reprisals against, and persecution of, all other government critics.
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- 最新情報:
- 2021年2月15日 (更新情報)
- 更新履歴:
- 2021年1月25日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
- 期限:
- 2021年4月30日
- 配信日:
- 2021年2月15日
- UA No:
- 006/2021
ロシアの裁判所は2月2日、出頭義務違反に問われていた反政権活動家のアレクセイ・ナワリヌイさんに2年8カ月の実刑判決を言い渡した。ナワリヌイさんの拘束に抗議するデモが続き、数千人が拘束されている。当局は、ナワリヌイさんを即時無条件に釈放すべきだ。
ナワリヌイさんは2011年、「反汚職基金」を設立し、その後、高官、政治家、実業家らの汚職を調べ、告発してきた。その結果、報復も受けた。2014年には、実弟とともに詐欺罪で有罪判決を受けた。弟は3年半の刑、ナワリヌイさんは執行猶予3年の有罪判決を受けた。
昨年8月20日、シベリアのトムスクからモスクワへ向かう機内で意識不明になり、昏睡状態のままドイツのベルリンの病院に移送された。ドイツを含む数カ国の専門家は、ナワリヌイさんの症状は、神経剤ノビチョクによるものだと結論づけた。12月28日、検察当局は、執行猶予期間中の出頭義務を果たさなかったとして、裁判所に3年半の収監を科すよう求めた。
1月17日、拘束を覚悟の上での帰国したナワリヌイさんは、空港で拘束され、今回、有罪判決を言い渡された。
アクションしてください。
英語で当局への以下の要請事項を盛り込んだ要請文をツイッターで、できるだけ早く送ってください。
President of the Russian Federation
Vladimir Vladimirovich Putin
Twitter: @KremlinRussia
Dear President, as the President of the Russian Federation to take necessary steps to ensure Aleksei Navalny’s immediate and unconditional release, and an end to reprisals against, and persecution of, all other government critics.
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