- 最新情報:
- 2021年7月28日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年4月19日 (更新情報)
- 2021年2月15日 (更新情報)
- 2021年1月25日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2021年1月25日
- UA No:
- 006/2021
ロシアの反政権活動家、アレクセイ・ナワリヌイさんが2021年1月17日、モスクワの空港で拘束された。2020年8月に危うく毒殺されそうになり、5カ月間ドイツで療養していた。毒殺未遂に神経剤ノビチョクが使用されたことは、複数の機関で確認されている。拘束には、政治的な意図が明らかであり、ナワリヌイさんは、信念に基づく平和的行動で拘束された「良心の囚人」だ。
ナワリヌイさんは2011年、「反汚職基金」を設立し、その後、高官、政治家、実業家らの汚職を調べ、告発してきた。その結果、報復も受けた。反汚職基金の職員らとともに容疑をでっち上げられ、たびたび家宅捜査を受けた。2014年には、実弟とともに詐欺罪で有罪判決を受けた。弟は3年半の刑、ナワリヌイさんは執行猶予3年の有罪判決を受けた。2019年、欧州人権裁判所は、ナワリヌイさんの起訴には政治的意図があり、裁判前の自宅軟禁を不当と裁定した。この判断を受けたロシア最高裁は再審を命じたが、同時に指摘されていた人権侵害には触れなかった。執行猶予期間中、ナワリヌイさんは、監督官庁への定期的出頭を命じられた。
2020年8月20日、シベリアのトムスクからモスクワへ向かう機内で意識不明の重体になり、別の空港に緊急着陸し昏睡状態で入院した。ロシアの医師団の診断結果は要領を得なかった。翌々日、家族や国内、国際社会からの強い要求を受けて退院が認められ、昏睡状態のままドイツのベルリンの病院に移送された。その時、プーチン大統領は、自らが国外への転院を許可したと強弁した。ナワリヌイさんの容態は徐々に改善し、1カ月後の9月末には退院し、リハビリに入った。
ドイツを含む数カ国の専門家は、ナワリヌイさんの症状は神経剤ノビチョクによるものだと結論づけた。ナワリヌイさんの代理人が、ロシア当局に毒殺疑惑の捜査を求めたが、当局は、応じなかった。
12月14日、民間調査団体「ベリングキャット」が複数のメディアとの合同調査で、ロシア連邦保安庁が数年にわたりナワリヌイさんを尾行し、2020年8月の移動中に毒を盛っていたことが判明したと発表した。プーチン大統領は、ナワリヌイさんを監視していたことは認めたが、毒殺未遂は一蹴した。数日後、当局は、支持者からの寄付金を詐取したとしてアレクセイさんに対する捜査を始めた。12月28日、検察当局は、執行猶予期間中の出頭義務を果たさなかったと警告し、裁判所に3年半の収監を科すよう求めた。
2021年1月13日、ナワリヌイさんは拘束を覚悟にモスクワに戻ると発表した。1月17日、モスクワの空港には多数のナワリヌイ支持者が集まったが、多くが拘束された。ナワリヌイさんを乗せた便は別の空港に降り立ち、ナワリヌイさんは拘束された。1月18日、警察署内で審理が始まり、30日間、勾留されることになった。だが、ロシアの法律には、執行猶予違反で30日間勾留されるという規定はない。
- 最新情報:
- 2021年7月28日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年4月19日 (更新情報)
- 2021年2月15日 (更新情報)
- 2021年1月25日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2021年2月15日
- UA No:
- 006/2021
ロシアの裁判所は2月2日、出頭義務違反に問われていた反政権活動家のアレクセイ・ナワリヌイさんに2年8カ月の実刑判決を言い渡した。ナワリヌイさんの拘束に抗議するデモが続き、数千人が拘束されている。当局は、ナワリヌイさんを即時無条件に釈放すべきだ。
ナワリヌイさんは2011年、「反汚職基金」を設立し、その後、高官、政治家、実業家らの汚職を調べ、告発してきた。その結果、報復も受けた。2014年には、実弟とともに詐欺罪で有罪判決を受けた。弟は3年半の刑、ナワリヌイさんは執行猶予3年の有罪判決を受けた。
昨年8月20日、シベリアのトムスクからモスクワへ向かう機内で意識不明になり、昏睡状態のままドイツのベルリンの病院に移送された。ドイツを含む数カ国の専門家は、ナワリヌイさんの症状は、神経剤ノビチョクによるものだと結論づけた。12月28日、検察当局は、執行猶予期間中の出頭義務を果たさなかったとして、裁判所に3年半の収監を科すよう求めた。
1月17日、拘束を覚悟の上での帰国したナワリヌイさんは、空港で拘束され、今回、有罪判決を言い渡された。
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- ロシア連邦
- 対象者:
- アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2021年4月19日
- UA No:
- 006/2021
収監中のロシアの反政権活動家のアレクセイ・ナワリヌイさんが、急速に体調を悪化させ、命の危機にある。ナワリヌイさんは、刑務所内でひどい扱いを受け、健康状態が深刻であるにもかかわらず、必要な治療を受けられていない。ナワリヌイさんはこの対応に抗議するため、3月31日からハンガーストライキに入っている。収監は違法であり、政治的な理由によるものだ。当局は、ナワリヌイさんをただちに釈放すべきだ。
ナワリヌイさんは、神経剤ノビチョクによる昏睡状態に陥ったが、ドイツで入院し回復して帰国した1月17日、空港で拘束された。その後、執行猶予期間中の出頭義務を果たさなかったとして、2年半の服役を言い渡されて、収監された。
収監中、ナワリヌイさんは著しく体調を悪化させている。夜の見回りと称し、1時間毎に監房にやってくる刑務官たちに起こされ、睡眠を妨害されている。また、度重なる要求にもかかわらず、希望する医師による診察や薬の投与などの措置を受けることができていない。背中などに激しい痛みがあり、症状は日に日に悪化しているという。治療を認められないことに抗議して、ナワリヌイさんは3月31日からハンガーストライキを始めた。4月5日、熱と咳の症状を示したため、刑務所の病院に搬送された。
収容者に必要な治療をしない上、睡眠を妨害する行為は、拷問あるいは虐待にあたる可能性がある。拷問は国際法上の犯罪であり、その行為者は他国の訪問時、告発される可能性がある。
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- 2021年1月25日
- 国名:
- ロシア連邦
- 対象者:
- アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
- 期限:
- 2021年8月28日
- 配信日:
- 2021年7月28日
- UA No:
- 006/2021
ロシアの野党党首で反汚職活動家のアレクセイ・ナワリヌイさんは4月23日、必要な医療を受け始めることができたため、差し迫った生命の危険がなくなった。ただ、欧州人権裁判所や他の国際機関が、収監の違法性を指摘してきたにもかかわらず、ロシア当局は依然としてナワリヌイさんの釈放を拒否している。アムネスティは、ナワリヌイさんの即時かつ無条件の釈放を、政治的動機に基づく迫害の他の被害者に対する正義とあわせて、引き続き要求する。
ナワリヌイさんは退院し、6月8日に服役中の刑務所に戻された。 4月23日、インスタグラムで声明を出し、診察と治療が開始され、3月31日以来続けてきたハンガーストライキを中止したと語った。また、自身のために活動してくれたすべての人びとに向け、「ロシア全土と世界の善良な人びとの多大なご支援のおかげで、私たちは大きな成果をあげた」と謝辞を述べた。
ナワリヌイさんは、昨年8月に軍事用神経剤ノビチョクで毒を盛られ、その治療に滞在していたドイツからモスクワに戻った今年1月17日に逮捕された。その後の収監中に健康状態を著しく悪化させた。不十分な手当、体力を消耗する背中の痛み、睡眠妨害を受けていることを訴えていた。3月31日、ハンストを開始し、国内外で支援運動が起こった。それにもかかわらず適切な医療を受けられず、体調の悪化が続いた。 4月23日、ようやく病院で診察を受けられるようになった。その後6月8日に退院し、モスクワから東に約100km離れたウラジミール州の刑務所に移送された。
ナワリヌイさんは、当局を批判し、高官や著名な政治家と実業家との間の汚職を暴露する調査をし、その報復として2014年、有罪と3年半の執行猶予を宣告された。政権を批判したという政治的動機だけで投獄された「良心の囚人」だ。後に欧州人権裁判所は、この有罪判決を「恣意的で明らかに不合理」と裁定した。今年2月モスクワの裁判所で、「執行猶予期間中の違反」を理由に2年8カ月の実刑判決を下された。逮捕と有罪判決に対して、大規模で平和的な抗議が今年の1月と2月にロシア全土であり、11,000人以上が逮捕された。
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