最新情報:
2021年7月28日 (stop情報)
更新履歴:
2021年4月19日 (更新情報)
2021年2月15日 (更新情報)
2021年1月25日
国名:
ロシア連邦
対象者:
アレクセイ・ナワリヌイ(男性)
期限:
2021年8月28日
配信日:
2021年7月28日
UA No:
006/2021

ロシアの野党党首で反汚職活動家のアレクセイ・ナワリヌイさんは4月23日、必要な医療を受け始めることができたため、差し迫った生命の危険がなくなった。ただ、欧州人権裁判所や他の国際機関が、収監の違法性を指摘してきたにもかかわらず、ロシア当局は依然としてナワリヌイさんの釈放を拒否している。アムネスティは、ナワリヌイさんの即時かつ無条件の釈放を、政治的動機に基づく迫害の他の被害者に対する正義とあわせて、引き続き要求する。

ナワリヌイさんは退院し、6月8日に服役中の刑務所に戻された。 4月23日、インスタグラムで声明を出し、診察と治療が開始され、3月31日以来続けてきたハンガーストライキを中止したと語った。また、自身のために活動してくれたすべての人びとに向け、「ロシア全土と世界の善良な人びとの多大なご支援のおかげで、私たちは大きな成果をあげた」と謝辞を述べた。

ナワリヌイさんは、昨年8月に軍事用神経剤ノビチョクで毒を盛られ、その治療に滞在していたドイツからモスクワに戻った今年1月17日に逮捕された。その後の収監中に健康状態を著しく悪化させた。不十分な手当、体力を消耗する背中の痛み、睡眠妨害を受けていることを訴えていた。3月31日、ハンストを開始し、国内外で支援運動が起こった。それにもかかわらず適切な医療を受けられず、体調の悪化が続いた。 4月23日、ようやく病院で診察を受けられるようになった。その後6月8日に退院し、モスクワから東に約100km離れたウラジミール州の刑務所に移送された。

ナワリヌイさんは、当局を批判し、高官や著名な政治家と実業家との間の汚職を暴露する調査をし、その報復として2014年、有罪と3年半の執行猶予を宣告された。政権を批判したという政治的動機だけで投獄された「良心の囚人」だ。後に欧州人権裁判所は、この有罪判決を「恣意的で明らかに不合理」と裁定した。今年2月モスクワの裁判所で、「執行猶予期間中の違反」を理由に2年8カ月の実刑判決を下された。逮捕と有罪判決に対して、大規模で平和的な抗議が今年の1月と2月にロシア全土であり、11,000人以上が逮捕された。

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