最新情報:
2021年7月15日 (stop情報)
更新履歴:
2021年4月19日 (更新情報)
2021年3月22日
国名:
パキスタン
対象者:
エマニュエル(男)とカウサル(女)
期限:
2021年7月30日
配信日:
2021年7月15日
UA No:
007/2021

2014年に冒涜罪で死刑を言い渡されていたシャフクワット・エマニュエルさんと妻のシャグファタ・カウサルさんが6月3日、死刑判決を取り消されて無罪を言い渡され、釈放された。7年間の獄中での過酷な日々がようやく終わった。そもそも、何ら罪を犯していない2人が、死刑判決を受けたこと自体、大きな問題だった。当局は、今後、当人やその家族、弁護士の身の安全を保障しなければならない。

クリスチャンの2人は、2013年イスラム教の聖職者を冒涜する文書をネット上で送ったとして、逮捕された。夫の身分証明書が何者かに悪用された疑いがあるとして、一貫して容疑を否認したが、2014年、死刑判決を受けた。裁判所が2人の不服申し立ての審理の実施を決めたのは、死刑宣告から6年も経った昨年のことだった。だが、新型コロナ感染などを理由に審理は延期され、審理が開かれたのはこの6月だった。その審理で、2人の容疑は取り消され、即時釈放の判断が下された。

この不当な死刑判決と7年後の無罪は、厳格で恣意的に適用される冒涜法がいかに問題を孕んでいるかもあらためて示している。

このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。

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