- 最新情報:
- 2021年10月14日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年7月 2日 (更新情報)
- 2021年4月 4日 (更新情報)
- 2021年3月 9日
- 国名:
- インドネシア
- 対象者:
- バーリとサムシール(男性)
- 期限:
- 2021年7月30日
- 配信日:
- 2021年3月 9日
- UA No:
- 023/2021
北スマトラの農村に住むサムスル・バーリさんとサムシールさん父子は2月10日以来、不当に拘束されている。二人を支援する人びとは、マングローブ林の再生に取り組み、土地の所有権を主張する農民を抑圧するために、当局が容疑をでっちあげているとみている。
二人は環境人権擁護家で、マングローブ林の湿地帯を再生して地域のエコシステムを保護することにより人びとの豊かな暮らしを守り、促進しようと活動してきた。インドネシアの環境人権擁護家は、活動家の中でも特に当局から迫害を受けやすく、活動の弱体化を狙った脅迫や非難の的となっている。2月8日、二人は、暴力を受けたという嘘の訴えを受けた警察に呼び出されたが、尋問されることもなく拘置された。
その活動を違法とするのは、彼らだけでなく全ての人権擁護者の活動と権利を侵害することになる。また、地域全体に悪影響を与える。環境活動家の取り組みは、違法だとして排除されることなく、環境法に則って守られるべきだ。環境法は、健康的な環境の権利を保護する者を刑事や民事で起訴してはならないと定めている。
アムネスティが得た情報によると、拘束中のバーリさんは糖尿と高コレステロールの持病のため体調が悪く、定期的な投薬を必要としている。
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- 2021年10月14日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年7月 2日 (更新情報)
- 2021年4月 4日 (更新情報)
- 2021年3月 9日
- 国名:
- インドネシア
- 対象者:
- バーリとサムシール(男性)
- 期限:
- 2021年7月30日
- 配信日:
- 2021年4月 4日
- UA No:
- 023/2021
北スマトラの農村のサムスル・バーリさんとサムシールさん父子は、森林の環境保護に取り組んできたが、その活動を敵視すると思われる何者かの訴えで起訴され、3月29日から裁判が始まる。容疑には根拠がない。十分な証拠に基づく公正な裁判が保障されなければならない。
北スマトラに位置するニパ農業コミュニテイに住むバーリ父子は、マングローブ林の再生、持続的環境の維持、村民の土地の権利保護などに取り組んできた。2017年末、インドネシア政府はニパ農業コミュニテイに対し、持続可能な森林の育成目的で242ヘクタールの土地の管理権を与えた。以来、コミュニテイはマングローブ林の再生に取り組んできており、その土地内にあるアブラヤシ農園を所有するパーム油会社に対し、土地の管理権利を求めてきた。
そんな中で事件が起こった。昨年12月半ば、見知らぬ男2人がコミュニティにやってきた。そのうち一人がいなくなり、もう一人が突然、川に飛びこみ、「殴られた」と叫んだ。村人はすぐさまその男を川から引き上げ、「殴られた」とはどういうことなのか、問い詰めた。その様子は、ビデオにも撮影された。
父子は今年2月10日、警察から呼び出され、男を襲撃した疑いで尋問された。父子は2月24日まで拘束された。3月初旬、警察は、検察と裁判所に供述調書を提出した。3月29日から始まる公判では、検察の起訴状読み上げが予想されている。2人が有罪なら、最高5年6カ月の刑を言い渡される。
この裁判の背景には、環境保護活動を苦々しく思う何者かによる意思が働いているのではないかというのが村の人たちの見方だ。森林保護に取り組む村人たちへの嫌がらせや脅迫は、インドネシアではよく発生している。
- 最新情報:
- 2021年10月14日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年7月 2日 (更新情報)
- 2021年4月 4日 (更新情報)
- 2021年3月 9日
- 国名:
- インドネシア
- 対象者:
- バーリとサムシール(男性)
- 期限:
- 2021年7月30日
- 配信日:
- 2021年7月 2日
- UA No:
- 023/2021
北スマトラで農業に従事しながら森林保護に取り組むサムスル・バーリさんとサムシールさん父子が、その活動をめぐり襲撃罪で禁錮2カ月、執行猶予4カ月の有罪判決を言い渡された。検察は、判決を不服として控訴した。
バーリさん父子は、地元のマングローブの再生をはじめとする環境の維持や土地の権利保護などに取り組んできた。2017年には政府から森林地帯の管理権を与えられた。山林内にアブラヤシ農園を所有するパーム油会社に土地の管理権利を求めている。
昨年末、父子のコミュニティに男2人が現れ、その一人が、襲われて助けを求めるような叫び声を上げながら川に飛び込むという茶番を演じた。住民に助け出されたとき、自作自演を認めた。だが、2カ月後、父子は警察に呼び出され、襲撃の容疑で起訴された。襲撃を裏付ける何の証拠もないまま、2人は有罪判決を言い渡された。実刑6カ月を求めていた検察側が控訴したため、父子側も反訴を決めた。
インドネシアでは、環境保護活動家が、経済発展を阻害しているとする国や企業から嫌がらせや不当な容疑をかけられる事態が後を絶たない。
- 最新情報:
- 2021年10月14日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2021年7月 2日 (更新情報)
- 2021年4月 4日 (更新情報)
- 2021年3月 9日
- 国名:
- インドネシア
- 対象者:
- バーリとサムシール(男性)
- 期限:
- 2021年7月30日
- 配信日:
- 2021年10月14日
- UA No:
- 023/2021
北スマトラの農業と環境保護活動をするサムスル・バーリさんとサムシールさん父子の控訴審裁判が8月にあった。禁錮刑2カ月と執行猶予4カ月の一審判決が支持され、2人は、収監を免れることが決まった。2人は、執行猶予期間中に犯罪を犯さない限り、収監されることはない。そもそも2人は、有罪判決を受けるいわれはなかった。環境保護活動を敵視され、虚偽の暴行容疑で起訴されたからだ。
バーリ父子は、地元のマングローブの再生をはじめとする環境の維持や土地の権利保護などに取り組んできた。2017年には政府から森林地帯の管理権を与えられた。山林内にアブラヤシ農園を所有するパーム油会社に対し、土地の管理権が農民にあると主張してきた。
2人は今年2月10日、暴行容疑で逮捕された。環境保護活動家として環境を保護し、土地を守るために活動していたことへの報復であり、容疑はでっち上げと考えられた。
裁判では信憑性ある証拠が何ひとつ示されなかったにもかかわらず、5月31日の一審で執行猶予付きの有罪判決を受けた。実刑を求める検察が控訴したが、高等裁判所が8月18日に一審判決を支持したため、2人は収監を免れた。4カ月後には、完全に自由の身になる。
世界中の人たちが父子の釈放を求める行動を起こした。この行動が当局を動かし、法務人権省は検察当局、市民団体、農民団体らと会い、2人の容疑をめぐり協議した。また、農民が管理権を持つ土地のパーム油農園で違法な事業が行われている疑いがあるとして調査を進めた。同省は、違法性を示す証拠は見つからないが、北スマトラ警察と環境林業省に対し、農民がその運営に抗議するパーム油農園を調査するよう求めた。
このUAに関するアクションは、これで終わります。要請文を送付してくださったみなさんに深く感謝いたします。ありがとうございました。
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