最新情報:
2021年2月 2日
国名:
グアテマラ
対象者:
フリオ・ダヴィド・ゴンザレス・アランゴ(男性)
期限:
2021年4月30日
配信日:
2021年2月 2日
UA No:
027/2021

先住民族シンカ族の擁護活動をするフリオ・ダヴィド・ゴンザレス・アランゴさんが 1月16日、銃で撃たれた。幸い命に別条はなく、現在、回復に向かっている。ゴンザレスさんは、エスコバル鉱山の採掘に反対するシンカ族の人びとの権利を守る運動のリーダーで、過去にも襲撃されたことがある。アムネスティは、グアテマラの法務長官に対し銃撃事件とシンカ族への暴力に対する即時公平な捜査を行うよう要求する。

同国のエネルギー・鉱山省は2013年4月、カナダの鉱山会社タホ・リソーシズ社にエスコバル鉱山の採掘権を認めた。その後、同社の子会社の採掘をめぐり、暴力事件が頻発した。暴力事件は、最近もあった。3カ月前には、何者かが採掘場を襲い、ガードマンら3人が死亡した。この事態を受け、政府は同年5月、鉱山周辺のサン・ラファエル・ラス・フロレス市などに非常事態宣言を出した。

同鉱山の採掘は、裁判所の命令で2017年以来止まってきた。鉱山開発からコミュニティの権利を擁護してきたNGO「環境・社会・法的活動センター」の度重なる申し立てを受け、最高裁が、操業の仮停止処分とシンカ族の人々との話し合いを命令したからだ。

だが、このNGO関係者も申し立ての報復として脅迫や妨害行為を受けた。昨年6月には、シンカ族の権利を擁護する弁護士が出席する先住民の会合が、武装集団の乱入にあった。また、ソーシャルメディアでの中傷・誹謗、殺害の脅し、司法手続きの妨害行為などもあった。

アクションしてください。

英語で当局への以下の要請事項を盛り込んだ要請文をメール、ツイッターのいずれかで、できるだけ早く送ってください。ツイッターでは、2つ目の段落の「We call」で始まる文をご利用ください。

  • シンカ族をめぐる襲撃事件やこれまでにあった事件の捜査を即時公正に行う。
  • それらの事件の加害者に法的処罰を求める。

要請文

Consuelo Porras
General Attorney

Guatemala
Email: carrecis@mp.gob.gt
Twitter: @MPguatemala

Dear General Attorney,

I am writing to express my concern about the recent attack against Xinca defender Julio David González Arango in Mataquescuintla, Jalapa department, Guatemala. On 16 January 2021, one armed man arrived at a González’s property and shot him. He was seriously injured. Julio González and other members of the Xinca People have been previously attacked for their work defending the rights of the Xinca people. Investigations into these attacks are pending.

We call on you to conduct a prompt, independent, and impartial investigation into the latest attack against Julio David González Arango and any previous aggression against the Xinca People, and to bring those responsible to justice.

Yours sincerely,

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