- 最新情報:
- 2021年11月14日
- 国名:
- アルジェリア
- 対象者:
- モハド・ガスミ（男性）
- 期限:
- 2021年12月31日
- 配信日:
- 2021年11月14日
- UA No:
- 110/2021
アルジェリアの首都アルジェから1400km南西にあるアドラルの裁判所は10月17日、過激派の先鋭化は当局の責任だと非難する投稿をして「テロの賛美」の罪に問われていた環境活動家のモハド・ガスミさんに、実刑5年とその間の参政権剥奪の有罪判決を言い渡した。モハドさんは、昨年6月に逮捕され、その後、勾留されていた。当局は、この有罪判決を破棄し、直ちに釈放しなければならない。
弁護士によると、裁判所が採用した証拠は2018年のフェイスブックへの投稿だった。投稿の中で被告人は、2018年にリビアで殺害された武装グループ「正義を求める南部の息子たちの運動」の指導者、アブデスレム・テルモーネが過激になったのは、政府に責任があると指摘した。さらに、テルモーネの死を追悼した上で、「アルジェリア・サハラが疎外されることへの抗議と国に要求する手段に武器を取る者がいても不思議ではない」と書いた。そして、「社会に過激派が生まれたのは、当局の蔑視によるものだ」と言い切った。
同国の刑法では、テロ行為を称賛、奨励、資金提供すれば、最大5年の刑を受ける。同法は、テロとテロ称賛の定義が曖昧で、正当な主張も罪とみなされることも多い。表現の自由の権利には、気分を害し、衝撃を与え、困惑させる発言も含まれる。モハドさんの投稿は犯罪を煽るとは言えず、今回の判決はアルジェリアが加盟する国際法や協約に反する。
別の訴訟でも、モハドさんは、機密情報の入手、大統領への攻撃、ネットでの公的機関への攻撃などが違法だとして起訴された。モハドさんの投稿の中には、「新型コロナ禍での支援物資の配布を手伝った警官が、一方では抗議運動ヒラクの活動家を弾圧している」というものもあった。初公判は10月13日に開かれ、裁判官は、追加の捜査を命じた。
2019年以降、数百人の活動家が、表現と集会の自由の権利を行使したために逮捕・起訴されてきた。今年4月以降、当局は、人権擁護活動家とヒラクの活動家を起訴するために、「テロ」と「国家に対する陰謀」罪を頻繁に適用するようになった。 活動家が、起訴されるのは、5月にテロ組織と指定された非公認の政治団体に関わった容疑だ。監視団体「被拘禁者釈放全国委員会」によると、現在、アルジェリアでは表現と集会の自由の権利を行使して、222人が拘束されている。
アクションしてください。
大統領に以下の要請を盛り込んだ英語の要請文を郵送、ファックス、メールでできるだけ早くお送りください。
- ガスミさんは、表現の自由の権利を行使しただけで有罪判決を受けたのであり、この不当な判決を直ちに破棄し、釈放する。
- 非暴力の活動家の弾圧にテロ罪の適用をやめる。
要請例文
President of the Republic of Algeria
Abdelmajid Tebboune
Présidence de la république
Place Mohammed Seddik Benyahia, El Mouradia, Alger
16000 Algèrie
Fax: +213 02169 15 95
Email: President@el-mouradia.dz
Your Excellency,
I am writing to raise concern about activist Mohad Gasmi, who has been detained in Adrar. a city 1400 km south west of Algiers, the Algerian capital, since 8 June 2020, and on 17 October was unfairly sentenced to five years in prison.
Police in Adrar arrested Mohad Gasmi on 14 June 2020. His house was searched and police seized his phone, computer and USB flash drive. He was charged with "glorification of terrorism" for a Facebook post where he attributes the radicalisation of a prominent Algerian militant, considered a "terrorist" by the Algerian authorities, to their failure to deliver justice and dignity to their population.
Mohad Gasmi is a civil society and environmental activist who was among the leaders of the protest movement against the exploitation of the shale gas in the south of Algeria between 2012 and 2015. He also took part in the Hirak protests which erupted in February 2019 and called for political change in Algeria.
The Algerian authorities are increasingly resorting to trumped up terrorism-related charges to prosecute journalists, human rights defenders and political activists in the country. Journalists Hassan Bouras and Mohamed Mouloudj are currently held in pre-trial detention on terrorism-related charges for their online publications criticizing the authorities. Three members of the Algerian League for the Defense of Human Rights in Oran are also being prosecuted for "terrorism" to punish them for their participation in the Hirak movement.
In light of the above, I ask you to immediately release Mohad Gasmi and quash his conviction, as he is detained solely for peacefully exercising his right to freedom of expression. I also call on you to stop using bogus charges of terrorism to crackdown on peaceful activism in Algeria.
Yours sincerely,
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