- 最新情報:
- 2022年2月 3日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2022年1月17日
- 国名:
- 米国
- 対象者:
- マシュー・リーブズ(男性)
- 期限:
- 2022年3月 3日
- 配信日:
- 2022年1月17日
- UA No:
- 001/2022
アラバマ州のマシュー・リーブズさん(43歳)は、18歳の時に犯した罪で死刑を言いわたされ、処刑が1月27日に迫っている。知的障がいがあるが、法廷弁護団は、その事実を証言する専門家を法廷に呼ぶことができなかった。減軽につながる証言を得ることができないというやむを得ない事情があったにもかかわらず、死刑判決は支持された。罪を減軽する重要な証言がなかったとはいえ、死刑を支持した陪審員は12人中10人だった。アムネスティは、アイビー州知事に死刑の減刑を求める。
リーブズさんは1996年、ピックアップトラックに乗っていた人物を射殺し、2年後、殺人罪で有罪となった。90分の審理後、陪審員は賛成10、反対2で、死刑を評決した。裁判官はこの評決を受け入れ、被告に「刑を軽減する上で考慮した唯一の事実は、あなたの年齢であり、若さだ」と告げた。
裁判では、リーブズさんが知的障がい者であること、また事件の10週間前に頭部を撃たれて脳を損傷し、損傷による影響について専門家の証言を得るはずが、不可抗力でその専門家を呼べなかったことなどが、考慮されなかった。
これまでの法廷での証言では、リーブズさんの知的レベルは、障がいがあるか否かの境界線上にあり、刑事責任を問えるということだった。だが、死刑判決確定後の手続きで、州の専門家の調べで、被告人のIQは68という境界線を超える数値を示し、知的障がいの範疇にあることがわかった。裁判で証言するはずだった神経心理学者も、リーブズさんには知的障がいがあるとしている。
法廷弁護団は当初、リーブズさんの知的機能を評価するためにこの神経心理学者に証言を依頼できるよう資金的支援を求めた。その支援は認められたものの、弁護団は神経心理学者との連絡を取ることができず、また他の専門家にも証言を依頼できないまま、裁判になった。裁判官と陪審員は、刑の減軽につながる証言を聞くことができないまま90分後、死刑賛成10、反対2の評決になった。
巡回控訴裁判所の連邦判事3人と最高裁判所裁判官4人は、リーブズさんの弁護は不十分だったと指摘した。また、国際的な基準を満たす公正な裁判でもなかった。
- 最新情報:
- 2022年2月 3日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2022年1月17日
- 国名:
- 米国
- 対象者:
- マシュー・リーブズ(男性)
- 期限:
- 2022年3月 3日
- 配信日:
- 2022年2月 3日
- UA No:
- 001/2022
アラバマ州のマシュー・リーブズ死刑囚(43歳)が1月27日、死刑を執行された。連邦最高裁は1月初め、下級審の死刑執行差し止め命令を取り消し、死刑を支持し、さらに、州知事による恩赦と減刑もなかった。
リーブズさんは1996年、ピックアップトラックに乗っていた人物を射殺し、2年後、陪審員裁判で死刑を評決された。評決にあたり、リーブズさんが知的障がい者であること、また事件の10週間前に頭部を撃たれて脳を損傷し、損傷による影響について専門家の証言を得るはずが、不可抗力でその専門家を呼べなかったことなどが、考慮されなかった。
これまでの法廷での証言では、リーブズさんの知的レベルは、障がいがあるか否かの境界線上にあり、刑事責任を問えるということだった。だが、死刑判決確定後の手続きで、州の専門家の調べで、被告人のIQは68という境界線を超える数値を示し、知的障がいの範疇にあることがわかった。裁判で証言するはずだった神経心理学者も、リーブズさんには知的障がいがあるとしている。
巡回控訴裁判所の連邦判事3人と最高裁判所裁判官4人は、リーブズさんの弁護は不十分だったと指摘していた。
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