- 最新情報:
- 2022年6月 7日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2022年1月31日
- 国名:
- イエメン
- 対象者:
- ルーク・サイモンズ(男性)
- 期限:
- 2022年7月 7日
- 配信日:
- 2022年1月31日
- UA No:
- 004/2022
英国人のルーク・サイモンズさん(29才)は、2017年にイエメンの首都サヌアを実効支配するフーシ派武装勢力に拘束された。拘束理由には、英国のパスポートを所持していること以上はないとみられるが、スパイの疑いをかけられ、しかし、起訴されることもなく、4年以上も拘置されてきた。劣悪な環境に置かれてきたため、健康状態は悪化するばかりだ。アムネスティは、フーシ派当局にサイモンズさんの即時釈放を要求する。釈放されるまでは、サイモンズさんに対し、暴力からの保護、弁護人の確保、家族との面会、必要な医療を保証すべきだ。
家族によると、サイモンズさんは、スパイ活動の自白を迫る取調官から暴力的な取り調べを受けた。2018年には、激しい暴力で腕を骨折した上、胃の病気を患っているため、何度も医療措置を求めたが拒否されてきた。
昨年12月の電話で家族に話した様子では、サイモンズさんは劣悪な環境に置かれているため、精神的にも身体的にも大変辛い状態に追い込まれているという。今年1月初めに面会した妻は、「心身ともに体調の悪化が大変心配だ」と語った。
フーシ派武装勢力はその支配下地域で、フーシ派の批判者や敵対者、ジャーナリスト、人権擁護活動家、バハーイー教徒などを恣意的に拘束・拘禁し、不公正な裁判にかけ、隔離監禁や強制失踪下に置くなどしてきた。刑事施設の収容者は、衛生状態が悪い部屋に鮨詰めにされ、満足な食事や水を与えられない。
不衛生な環境で新型コロナ感染が拡大する中、収容者が健康を損ねるリスクは高い。当局は、マスクをはじめとする衛生用品の配布など感染防止の手立てを取らず、収容者の健康を守る対応をしていない。
- 最新情報:
- 2022年6月 7日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2022年1月31日
- 国名:
- イエメン
- 対象者:
- ルーク・サイモンズ(男性)
- 期限:
- 2022年7月 7日
- 配信日:
- 2022年6月 7日
- UA No:
- 004/2022
4月24日、イエメンでフーシ派当局に拘束されていた英国人ルーク・サイモンズさんが、他の外国人13人とともに釈放された。サイモンズさんは2017年4月、イエメン南西部の検問所で、「英国のパスポートを所持」 という理由だけで係員に拘束され、起訴も裁判もないまま5年間も拘置されていた。
4月24日、オマーン外務省は、「イエメンのフーシ派当局に拘束されていたサイモンズさんを含む外国人の釈放手続きを進め、4月24日に14人をサヌアからオマーンの首都マスカットに移送した」という声明を出した。
長期の拘置期間中、劣悪な環境に置かれ、サイモンズさんの健康状態は悪化するばかりだった。今年1月初めに面会した妻は、「心身ともに健康状態が悪化し、大変心配しています」と話していた。また、親族によると、当局はスパイの疑いをかけながらその証拠を示さず、サイモンズさんを訴追し、拘束を続けた。また、拷問や虐待による自白を迫られ、最後の4カ月間は独房生活を強いられたという。
この5年間、サイモンズさんの家族、地元の英国国会議員代表、アムネスティなどが、サイモンズさんの拘束の不当性と即時釈放を訴え続けてきた。
サイモンズさんの家族からは、「ルーク(・サイモンズ)の釈放を求めてずっと活動してきてくれたことに心より感謝します」というメッセージが届いた。
サイモンズさんの釈放を求めるUAに参加していただいたすべての皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
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