最新情報:
2022年8月23日 (stop情報)
更新履歴:
2022年6月14日
国名:
モルディブ
対象者:
モハメド・ルサム・ムジュサバ(男性)
期限:
2022年9月23日
配信日:
2022年8月23日
UA No:
051/2022

冒涜罪とわいせつ物所有の容疑で勾留されていた人権活動家モハメド・ルサム・ムジュサバさんが、引き続きの収監を免れた。モルディブ刑事裁判所が、ムジュサバさんが公判前に拘留された6ヵ月は国内法が定めた刑期を超えるとの判断を示したためだ。

ムジュサバさんは、宗教の自由と人権擁護の活動をしてきたが、宗教に批判的なSNSの投稿とわいせつ物所持の容疑で起訴され、有罪なら実刑5カ月を言い渡されるおそれがあった。

ムジュサバさんは5月11日に出廷したとき、「すでに6カ月間拘留されているが、この期間は有罪の場合の刑期を超える」と話した。しかし検察側は、「拘束されていたのは29日と22時間19分にすぎない」と主張した。この拘留期間の短縮は、ムジュサバさんが再び拘留される可能性があったことを意味する。

アムネスティがモルディブ矯正局に照会したところ、ムジュサバさんが公判前に拘留されていた期間は検事側が主張する期間を超えていることがわかった。そして、8月10日の法廷で、州検察側が「ムジュサバさんの拘留期間はわずか29日だった」と主張すると、裁判長は矯正局の情報を確認し、アムネスティの指摘が正しいことが明らかになった。

容疑を認めたムジュサバさんに対し、裁判所はこれ以上の拘留は不要だとして釈放を命じた。

ムジュサバさんは、アムネスティ会員とサポーターに謝意の言葉を送ってきた。

「国は不当なやり方で私を再び拘留しようとしていましたが、刑務所にもどらずにすみました。アムネスティが緊急行動(UA)を起こし、モルディブ矯正局に連絡し、私の主張が正しいことを確認して、検察局や検事総長にその旨を伝えてくれました。アムネスティの会員とサポーターのみなさんの真摯な支援に心から感謝します」

ムジュサバさんが釈放されることになったため、このUAの役割を果たすことができました。ムジュサバさんのUA に参加していただいたすべての皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。

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