最新情報:
2025年1月16日 (stop情報)
更新履歴:
2022年8月23日
国名:
米国
対象者:
トフィック・アル・ビハニ(男性)
期限:
2025年2月16日
配信日:
2025年1月16日
UA No:
066/2022

2025年1月6日、米国はグアンタナモ湾の軍事収容施設からイエメン人男性11人をオマーンへ移送した。その一人が、2003年から拘束され、2010年に移送許可がおりたにもかかわらず、拘束が続いていたトフィック・アル・ビハニさんだ。彼の解放は重要な一歩ではあるが、グアンタナモをめぐる問題の根本的な解決にはほど遠い。収容所は20年以上にわたり運営され、700人以上のイスラム教徒の男性や少年が収容されてきた。多くは拷問を受け、全員が不当に拘束され、公正な裁判を受けた者はいない。現在、解放を認められたにも関わらず、拘束が続く男性が3人いる。バイデン大統領には、1月20日の退任までに彼らを安全な場所に移送する責任がある。

Toffiq Al-Bihani releasedバイデン政権下では、これまでに4人の収容者がグアンタナモから移送された。2021年7月には、19年間拘束されながら2016年に解放許可が下りていたモロッコ人、アブドル・ラティフ・ナセルさんが自国へ送還された。2022年4月には、2002年から拘束されていたアルジェリア人のスフィヤン・バルフーミさんが、トランプ政権下で移送が遅れていたもののアルジェリアに帰国した。同年、9.11事件の「20人目のハイジャック犯」として訴追されるも、拷問の影響で出廷が不可能と判断されたモハンマド・アル・カフターニさんが精神疾患の治療を受けるためサウジアラビアに送還された。さらに、15年間収容されていたアフガン人アサドゥッラー・ハルーン・グルさんは、米連邦裁判所の命令により2022年6月に解放された。

彼らの移送は歓迎すべきだが、不十分のそしりを免れない。アムネスティはバイデン政権に対し、解放が承認されている全ての収容者の速やかな移送を求め、また、残る収容者の案件を解決するよう強く求めてきた。犯罪を犯した証拠がある者に対しては、公正な連邦裁判所での裁判を通じて処罰するべきだ。

この緊急行動はこれで終わります。要請文を送付してくださった皆様に深く感謝いたします。

英語でUAを読む