
- 最新情報:
- 2025年1月16日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2022年8月23日
- 国名:
- 米国
- 対象者:
- トフィック・アル・ビハニさん(男性)など19人
- 期限:
- 2025年2月16日
- 配信日:
- 2022年8月23日
- UA No:
- 066/2022
キューバのグアンタナモ米軍基地にある収容所で36人の拘束が続いている。そのうち19人は釈放条件が満たされているにもかかわらず、現在も拘束されたままだ。収容所ができてから20年以上が経つが、この間700人以上のイスラム教徒が収容されてきた。恣意的に拘束され、多くが拷問を受け、裁判を受けることができなかった。その一人がトフィック・アル・ビハニさんで、2010年に釈放条件が満たされ収容所を出られるはずだったが、今も拘束が続いている。米国政府は、ビハニさんなど容疑が晴れた人たちを釈放し、収容所を閉鎖すべきだ。
2001年の「9.11」攻撃への関与を疑われる人物をグアンタナモ収容所に無期限に拘束し、起訴もしないという米国政府の対応は、もとより不当でしかない。米国政府は収容所の閉鎖を直ちに進めるべきだ。収監されている人の多くはすでに釈放条件が満たされている。この人たちを人権が尊重されている国に移送すべきだ。
ビハニさんは、訴追されないまま2003年から拘束され続けており、拷問も受けた。2010年に釈放条件が満たされたにもかかわらず、現在も拘束されたままだ。なぜ収容所を出て、家族と再会できないのか、その理由はまったく不明だ。拘束は恣意的で、明らかな人権侵害だ。
釈放条件を満たした人はビハニさんを含め19人いる。米国はこの19人を直ちに釈放すべきだ。収容所での人権侵害は、今後も続く可能性が高い。彼らを釈放することは、グアンタナモ収容所の全面的閉鎖につながる。まだ釈放条件を満たさず、恣意的に拘禁されている人が17人いる。
拘束されている人たちが受けてきた拷問、強制失踪などの人権侵害が、なんの罪にも問われてこなかったのも言語道断だ。拷問と強制失踪は国際法上の犯罪にあたる。
米国政府は拘束されている人たちを人権が保護される他の国へ移し、訴追されている場合は公正な裁判にかけるなど法に基づく措置を取るべきだ。拷問や非人道的扱いを受けた人たちは、相応の救済を受けられるようにしなければならない。一方で拷問や強制失踪の責任者は、裁判にかけられるべきだ。
- 最新情報:
- 2025年1月16日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2022年8月23日
- 国名:
- 米国
- 対象者:
- トフィック・アル・ビハニ(男性)
- 期限:
- 2025年2月16日
- 配信日:
- 2025年1月16日
- UA No:
- 066/2022
2025年1月6日、米国はグアンタナモ湾の軍事収容施設からイエメン人男性11人をオマーンへ移送した。その一人が、2003年から拘束され、2010年に移送許可がおりたにもかかわらず、拘束が続いていたトフィック・アル・ビハニさんだ。彼の解放は重要な一歩ではあるが、グアンタナモをめぐる問題の根本的な解決にはほど遠い。収容所は20年以上にわたり運営され、700人以上のイスラム教徒の男性や少年が収容されてきた。多くは拷問を受け、全員が不当に拘束され、公正な裁判を受けた者はいない。現在、解放を認められたにも関わらず、拘束が続く男性が3人いる。バイデン大統領には、1月20日の退任までに彼らを安全な場所に移送する責任がある。
バイデン政権下では、これまでに4人の収容者がグアンタナモから移送された。2021年7月には、19年間拘束されながら2016年に解放許可が下りていたモロッコ人、アブドル・ラティフ・ナセルさんが自国へ送還された。2022年4月には、2002年から拘束されていたアルジェリア人のスフィヤン・バルフーミさんが、トランプ政権下で移送が遅れていたもののアルジェリアに帰国した。同年、9.11事件の「20人目のハイジャック犯」として訴追されるも、拷問の影響で出廷が不可能と判断されたモハンマド・アル・カフターニさんが精神疾患の治療を受けるためサウジアラビアに送還された。さらに、15年間収容されていたアフガン人アサドゥッラー・ハルーン・グルさんは、米連邦裁判所の命令により2022年6月に解放された。
彼らの移送は歓迎すべきだが、不十分のそしりを免れない。アムネスティはバイデン政権に対し、解放が承認されている全ての収容者の速やかな移送を求め、また、残る収容者の案件を解決するよう強く求めてきた。犯罪を犯した証拠がある者に対しては、公正な連邦裁判所での裁判を通じて処罰するべきだ。
この緊急行動はこれで終わります。要請文を送付してくださった皆様に深く感謝いたします。
英語でUAを読む