最新情報:
2023年9月 2日 (stop情報)
更新履歴:
2023年7月 7日
国名:
ベネズエラ
対象者:
エミレンドリス・ベニテスさん(女性)
期限:
2023年10月 2日
配信日:
2023年9月 2日
UA No:
038/2023

7月末、エミレンドリス・ベニテスさん(42歳)は、ようやく医療施設に移され、拘禁中の拷問で負った怪我や非人道的な環境下での体調不良の治療を受けた。ベニテスさんは5年前から恣意的に勾留され、不公正な裁判を経て、カラカスのロス・テケスにある刑務所で30年の刑に服している。アムネスティは引き続き、ベニテスさんの即時無条件釈放を求めていく。

Emirlendris Benitezベネズエラのマドゥロ政権は、複合的な人道危機や深刻な人権危機の最中、ベネズエラ人の権利を守るために活動する人たちや市民団体に対して、嫌がらせ、告発、検閲を繰り返してきた。その結果、2023年3月までに724万人以上という前例のない数の市民が国外に逃れた。

2018年8月5日、子育てをしながら仕事をこなしていたエミレンドリス・ベニテスさんの生活が一変した。政府が国を公然と批判する市民を容赦なく弾圧する中、ベニテスさんも拘束され、複数の政治指導者への暴力行為に関与したとして告発された。逮捕後は拷問や性暴力を受け、不公正な裁判後は非人道的な拘禁環境で人権侵害にさらされてきた。

ベニテスさんは妊娠中だったにもかかわらず、虐待や暴行を受けた。逮捕されてから数週間後には、医療施設に移送され、強制中絶された。また、暴行による怪我で歩行困難になり車椅子生活を余儀なくされた。さらに、劣悪な拘禁環境で一段と健康を害した。収監中、緊急に必要な医療が延期・拒否されたことが何度もあった。2回の緊急行動(UA)の後で、今回やっとベニテスさんは治療を受けられるようになった。

UAに参加していただいたすべての皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。

英語でUAを読む