- 最新情報:
- 2023年9月 1日
- 国名:
- キューバ
- 対象者:
- マイケル・オソルボ（男性）
- 期限:
- 2023年10月31日
- 配信日:
- 2023年9月 1日
- UA No:
- 076/2023
政府に批判的なミュージシャン、マイケル・オソルボさん（本名マイケル・カスティージョ・ペレス）は、当局から嫌がらせや恣意的な拘束を頻繁に受けたあげく、2021年6月には実刑9年の判決を言い渡された。この4月以来、刑務所内で他の受刑者から脅しを受けてきたが、これまでのところ当局が動くことはなかった。
マイケルさんは、「Patria y Vida（祖国と生命）」の制作にも参加している。キューバの現状や政府に批判的な視点を込めたこの曲はラテン・グラミー賞を2度も受賞した。
2021年5月に自宅で拘束されたマイケルさんは、その後10日間も尋問を受け、その拘置場所は家族らに知らされることはなかった。昨年1月、国連の恣意的拘禁に関する作業部会は、マイケルさんが恣意的に拘禁されていると結論づけ、政府に同氏の即時釈放を求めた。
国連の専門家はマイケルさんの拘禁について、基本的人権を行使したことによる拘束であり、この拘束は権利制限を含む適正手続違反だと断じた。一方でキューバの裁判所は昨年6月、マイケルさんに実刑9年を言い渡した。
投獄が続くマイケルさんはリンパ節の腫れに苦しみ、適切な治療を受けることができないため、病状が悪化するおそれがある。
4月初めから、マイケルさんが入る房にカメラが取り付けられたため、当局や他の囚人から嫌がらせを受けるようになった。マイケルさんは当局に対応を求めたが、これまでのところ当局が動いた様子はない。
7月12日、マイケルさんは口を糸で縫いつけ、「Patria y Vida」のタトゥーを入れた。翌日、糸を抜いた当局は、マイケルさんに罰として家族との面会禁止を通告した。
7月18日の友人達への電話で、マイケルさんは語った。「私には血を流し続けるだけの力がある。私が抑圧される理由はわかっているし、これからも抑圧には耐えていく。生まれてこの方ずっと耐えてきたから。国は、私を投獄し、仕事を奪い、仲間である民衆に嘘をついてきたが、私には応えない。ひざまずくくらいなら棺桶に入る方がよほどまし」。
アムネスティは5月18日、大統領にマイケルさんの釈放を求める公開質問状を送ったが、これまでのところ回答は届いていない。
アクションしてください。
当局に以下の要請を盛り込んだ英語の要請文を郵便またはメールでできるだけ早くお送りください。
- 表現の自由と集会の自由の権利を行使して拘禁されている、良心の囚人であるマイケルさんを直ちに無条件で釈放する。
- 釈放されるまで、マイケルさんが暴力などを受けないよう、その身の安全を保障する。
要請例文
Miguel Díaz-Canel, President of Cuba
Hidalgo Esq. 6, Plaza de La Revolución, CP 10400, La Habana, Cuba
Email: despacho@presidencia.gob.cu
Dear President,
I am writing to bring attention to the case of the musician Maykel Castillo Pérez, who has been subjected to unjust detention, harassment and violent threats while in prison.
According to information received by Amnesty International, Maykel has resorted to extreme measures, such as sewing his mouth shut, as a form of protest against the violent threats by fellow inmates and security officers in the prison since April 2023.
His family informed Amnesty International that Maykel's current health status is a significant concern. He suffers from swollen lymph nodes, and unfortunately, the prison authorities have not provided transparent and trustworthy medical diagnoses, adding to the uncertainty and fear surrounding his well-being.
Amnesty International sent an open letter to your office on May 18, 2023, highlighting the threats Maykel's had received and asking for his immediate release. Regrettably, as of now, no response has been received regarding this matter.
Maykel Castillo Pérez is a prisoner of conscience, imprisoned solely for exercising his rights to freedom of expression and peaceful assembly.
I strongly urge you to take immediate action and order the unconditional release of Maykel Castillo Pérez. Furthermore, I ask you to protect Maykel from the harassment and threats he is receiving in prison.
Sincerely,
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