
- 最新情報:
- 2024年10月26日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2024年2月26日
- 国名:
- アフガニスタン
- 対象者:
- 男性2人
- 期限:
- 2024年11月26日
- 配信日:
- 2024年2月26日
- UA No:
- 009/2024
アフマド・ファヒム・アジミさんとセッディクッラー・アフガンさんは、女子の教育の権利を主張する非営利団体「フェクレ・ペタル」で活動してきた。団体はタリバンによる女子教育の禁止に強く反発してきたことで知られている。2人は2023年10月、タリバン情報総局に恣意的に逮捕され、タリバンに刃向かう行動を取ったとして告発された。取り調べの名目で情報総局に72日間拘束され、12月27日の裁判後、刑務施設に拘禁された。この逮捕と勾留は国際人権法違反であり、当局は2人を即時無条件に釈放すべきだ。
アジミさんとアフガンさんは、ヘラート州の女性によるロボット開発チームに関わってきた。開発チームは、科学技術分野における女性の参加を後押しし、女子教育での学びとその後のキャリアを後押しする活動をしてきた。この2年間、「フェクレ・ペタル」も女子学生のための英語やフランス語などの外国語の習得や、ロボット制作やプログラミングなど技術面での訓練を支援してきた。
10月17日、タリバン情報総局はフェクレ・ペタルの事務所を家宅捜査し、事務所にいたアジミさんとアフガンさんを連行した。その際、パソコン、教員や学生に関わる資料、パスポートなどを押収した。家族が2人の拘束されている場所を突き止めたのは27日後だった。
2人は、ロボット開発チームの女子の出国支援や一般女性の抗議活動への参加の働きかけなどをした容疑で72日間勾留された。拘束中は、睡眠妨害や独居拘禁などの拷問や虐待を受けた。弁護人との接触や治療も認められなかった。
12月27日、2人はタリバン法廷に出廷したが、尋問の内容が不十分だとの裁判所の判断で刑務所に戻された。2人は尋問内容と裁判所の判断に抗議したため、「タリバンに敵対する活動をしている」とカメラの前で自白するよう迫られたが、拒否した。
裁判所によれば、2人は控訴審で弁護人を付けることを認められるということだったが、弁護人がタリバンの脅迫や拘束を受けるおそれは拭えない。一方、弁護人不在なら2人が受けた拷問や裁判の不当性の立証が難しくなる。
アフガニスタンに関する国連アフガニスタン支援ミッション (UNAMA)は2人の恣意的な逮捕を非難し、家族との面会や弁護人選任の自由、公正な裁判の実施などを求め、人権活動家に関する国連特別報告者は2人の即時釈放を訴えている。
- 最新情報:
- 2024年10月26日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2024年2月26日
- 国名:
- アフガニスタン
- 対象者:
- 男性2人
- 期限:
- 2024年11月26日
- 配信日:
- 2024年10月26日
- UA No:
- 009/2024
女子の教育の権利を求める非営利団体「フェクレ・ペタル」で活動するセッディクッラー・アフガンさん(写真右)とアフマド・ファヒム・アジミさん(写真左)が釈放された。アフガンさんは、断食明けの祝祭日イードの日の恩赦で4月9日に釈放され、アジミさんも証拠不十分で9月26日に釈放された。
2人は昨年10月17日、カブールのカルタ・チャールでタリバン警察に逮捕され、反タリバン活動の容疑で取り調べを受けた。逮捕後、72日間にわたり尋問され、同年12月27日に出廷した後も尋問不足として勾留され続けた。2人は拷問を受け、家族との面会や医療的対応も拒否された。
アフガンさんがイードの日の恩赦で釈放された後も、アジミさんは勾留され続け、ついには不公正な裁判により1年の禁錮刑を言い渡された。アジミさんが今年4月1日に判決に不服を申し立てたため、カブール公安裁判所で引き続き調査されることになった。しかし、調査は先送りされるばかりで裁判には至らず、最終的には証拠不十分でアジミさんも9月26日に釈放された。
アムネスティは、今年2月から2人の釈放を求める手紙をタリバンに送り、恣意的な逮捕と権利侵害に関するソーシャルメディアキャンペーンを展開した。手紙によるタリバンへの圧力が釈放につながると信じてきた家族は、定期的に刑務所訪問時の情報をアムネスティに提供し、継続的な支援の必要性を訴えた。
アフガニスタンでは、女性の抗議者やジャーナリストほか人権を擁護する人たちがタリバンから敵視され、弾圧を受け、活動停止を余儀なくされている。タリバン批判や抗議をすれば、強制失踪、恣意的拘束、拷問などを受け、家族を残したまま国外に逃げざるを得ないこともある。さらに、国外では法的、経済的問題に直面し、強制送還を受ける事態に直面する。
この緊急行動はこれで終わります。要請文を送付してくださった皆様に深く感謝いたします。
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