最新情報:
2024年6月29日 (stop情報)
更新履歴:
2024年3月 5日
国名:
メキシコ
対象者:
行方不明の学生43人(男女)
期限:
2024年7月29日
配信日:
2024年6月29日
UA No:
010/2024

オブラドール大統領は6月3日、2014年に行方不明になった農村教員養成学校の学生43人の家族と面談した。当局によると、面談の中で被害者家族が、軍の関与が疑われているとして国防長官に求めていた捜索に関わる文書800件のうち15件が開示されたという。事件からおよそ10年、アムネスティは今後も捜査を注視しながら、被害者家族に真相を明らかにし、責任者の訴追に必要なあらゆる手段を講じるよう、関係当局に引き続き求めていく。

被害者43人の家族と支援団体はオブラドール政権に対し、800点以上の軍の関係文書を被害者家族に開示するように求めてきた。アムネスティも、軍に一刻も早い文書の開示と、国際独立調査委員会に参加した専門家による開示文書の精査に向け、あらゆる手段を講じるよう求めてきた。

オブラドール大統領が行方不明者家族と面談した場にいた団体によると、大統領は、250件以上の現場捜索を行なったことを報告したが、学生の特定には至らなかったとした上で、「国際独立調査委員会が捜査を妨げた」などと非難したという。また、大統領は任期終了までは被害者家族との接触を続け、その後はクラウディア・シャインバウム次期大統領に引き継ぐことを約束した。

学生の行方不明事件の捜査に関わる文書の開示を大統領に求める活動は、メキシコ当局の捜査に国内外からの注目を集め、正義を求める遺族の支えにもなってきた。アムネスティは、引き続き捜査を監視し、被害者家族が真実を知り、加害者が訴追されるようメキシコ政府に今後も求めていく。

この緊急行動はこれで終わります。要請文を送付してくださった皆様に深く感謝いたします

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